お風呂の残り湯で洗濯はやめたほうが良い?メリット・デメリットや注意点を解説

「お風呂の残り湯で洗濯をしたいけれど、衛生面が不安…。」
「お風呂の残り湯で洗濯すれば水道代の節約になるって本当かな?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

お風呂の残り湯を洗濯に活用することで、水道代の節約はもちろん、洗浄力アップも期待できるのは確かです。しかし、正しい方法で行わないと逆効果になる場合もあります。

そこで、この記事ではお風呂の残り湯で洗濯するメリット・デメリット、注意点まで徹底解説します。

お風呂の残り湯を賢く活用して、洗濯をもっと快適にしましょう。ぜひ最後までお読みください。

お風呂の残り湯で洗濯するメリット

お風呂の残り湯で洗濯するメリット

お風呂の残り湯を洗濯に利用すれば、水道代の節約だけでなく、様々なメリットがあります。ここでは、お風呂の残り湯で洗濯する3つのメリットについて詳しく解説します。

お風呂の残り湯で洗濯するメリット

  • 水道代が節約できる
  • 洗浄力がアップする
  • エコになる

メリット1: 水道代が節約できる

お風呂の残り湯を洗濯に利用する最大のメリットは、水道代の節約です。洗濯は、1回あたり約100リットルの水を使用すると言われています。

つまり4人家族で毎日洗濯する場合、1ヶ月で約12,000リットルの水を使うことになります。お風呂の残り湯を洗濯に使うことで、使う水の量を大幅に減らせます。

例えば、1日に1回洗濯する場合、1年間で約43,800リットルの節水が可能です。水道料金は地域によって異なりますが、1リットルあたり0.2円と仮定すると、1年間で約8,760円の節約になります。

メリット2: 洗浄力がアップする

お風呂の残り湯を洗濯に利用すると、洗浄力がアップするというメリットがあります。その理由の一つは、温度です。温かい水は繊維に染み込んだ汚れを浮かせやすく、皮脂汚れを構成するタンパク質は温めることで分解されやすくなります。

また、温水は洗剤の効果を高めるため、冷水よりも洗浄力が向上します。特に皮脂汚れや食べこぼしの汚れなどは、ぬるま湯の方が落ちやすく、洗濯の仕上がりが良くなる傾向にあります。

さらに、残り湯には入浴剤や皮脂成分がわずかに溶け込んでおり、これが洗剤と組み合わさることで、汚れを落としやすくする働きを持つことがあります。特に、柔らかい水質の地域では、石けんの泡立ちが良くなることもあり、洗浄効果の向上が期待できます。

メリット3: エコになる

お風呂の残り湯を活用することは、環境にやさしく、エコな暮らしにつながります。家庭での水の使用量を減らすことができ、水資源の節約につながるからです。特に、洗濯や掃除に残り湯を使うことで、1回あたり数十リットルの水を節約でき、年間を通じるとかなりの節水効果が期待できます。

また、残り湯を活用することで、水道代の節約にもなります。例えば、洗濯1回で約50リットルの水を使用すると言われていますが、これを残り湯に置き換えることで、新たに水を使う量を大幅に削減できます。結果的に、家庭全体の水道料金を抑えることにもつながります。

お風呂の残り湯で洗濯するデメリット

お風呂の残り湯で洗濯するデメリット

様々なメリットがある一方で、お風呂の残り湯の洗濯には以下の4つのデメリットがあります。

お風呂の残り湯で洗濯するデメリット

  • 洗濯物が臭くなる
  • 洗濯機が大幅に汚れやすくなる
  • 色落ちや色移りがある
  • 生地を傷める可能性がある

デメリット1:洗濯物が臭くなる

お風呂の残り湯には、雑菌や皮脂などの汚れが含まれています。これらの汚れが洗濯物に付着すると、臭いの原因となるのです。

特に、夏場や梅雨時期など、湿度が高い時期は雑菌が繁殖しやすく、臭いが気になることがあります。また、残り湯を長時間放置すると、雑菌が繁殖しやすくなるため、早めに洗濯に使用することが重要です。

デメリット2:洗濯機が大幅に汚れやすくなる

お風呂の残り湯を洗濯に利用すると、洗濯機内に汚れが蓄積しやすくなります。残り湯に含まれる石鹸成分や皮脂が洗濯槽に付着し、カビや雑菌の繁殖を促す可能性があります。

定期的に洗濯槽クリーナーなどで掃除が必要です。また、洗濯槽の汚れは、洗濯物に付着し、臭いの原因となることもあります。

デメリット3:色落ちや色移りがある

お風呂の残り湯には、入浴剤や石鹸成分が含まれている場合があります。これらの成分が衣類に影響を与え、色落ちや色移りを引き起こす可能性があります。

特に、色の濃い衣類やデリケートな素材の衣類は注意が必要です。入浴剤を使用する場合は、色落ちや色移りの可能性を商品説明欄で確認し、適切な洗剤を選ぶようにしましょう。

デメリット4:生地を傷める可能性がある

お風呂の残り湯の温度が高い場合、衣類の生地を傷める可能性があります。特に、ウールやシルクなどのデリケートな素材は、高温で縮んだり変質したりする恐れがあります。

残り湯の温度は、30度から40度程度に保つようにしましょう。また、洗濯機の乾燥機能を使用する場合は、乾燥温度にも注意が必要です。

お風呂の残り湯洗濯は、メリットもありますが、デメリットも理解した上で利用するようにしましょう。

残り湯で洗濯する際の注意点

残り湯で洗濯する際の注意点

お風呂の残り湯での洗濯は、節約や環境保護に役立ちますが注意が必要です。注意点を守れば、残り湯洗濯のデメリットを最小限に抑えられでしょう。以下で詳しく解説します。

残り湯で洗濯する際の注意点

  • 入浴剤を使用した場合は記載を確認
  • 適切な洗剤を選ぶ
  • すすぎは水道水を利用する
  • 可能な限りお湯をキレイに保つ
  • 洗濯が終わったらすぐに干す
  • 月に一度は洗濯槽の掃除をする

入浴剤を使用した場合は記載を確認

入浴剤を使用した場合の残り湯の扱いには、特に注意が必要です。入浴剤の種類によって、洗濯への使用可否が異なるためです。

必ず商品パッケージの注意書きを確認してから使用するようにしましょう。特に着色料や香料が含まれている入浴剤は、衣類を傷めたり変色させたりする可能性があります。また、入浴剤の中には金属イオンを含むものもあり、これらが衣類に付着すると黄ばみやシミの原因となることがあります。

商品パッケージに「洗濯に使用可能」という表記がない場合は、安全のために残り湯を洗濯に使用しないことをおすすめします。洗濯物の種類によっても注意が必要で、特に白物や繊細な衣類を洗濯する際は避けた方が安心です。

適切な洗剤を選ぶ

残り湯の汚れの種類や衣類の素材に合わせて、適切な洗剤を選ぶことが重要になります。残り湯には皮脂や石鹸成分などが含まれているため、洗浄力の高い洗剤を選ぶと効果的です。

特に抗菌作用のある洗剤や、重曹やクエン酸が含まれている洗剤は、残り湯由来の汚れに対して効果的です。また、デリケートな素材の衣類には、中性洗剤を使用するなど、衣類に合わせた洗剤を選びましょう。洗剤の選び方一つで、洗い上がりの綺麗さや衣類の寿命が変わってきます。

すすぎは水道水を利用する

残り湯は雑菌や汚れを含んでいる可能性があるため、すすぎには水道水を使用することをおすすめします。

残り湯でのすすぎは、石鹸カスや皮脂が衣類に残ってしまう可能性を増やし、不快な臭いの原因となるからです。すすぎに水道水を使用することで、衣類に残った洗剤成分や汚れをしっかりと落とせます。

また、すすぎの回数を増やせば、より清潔な仕上がりになります。特に、肌が弱い方や赤ちゃんがいる家庭では、すすぎは水道水を使用することを徹底しましょう。

可能な限りお湯をキレイに保つ

残り湯を洗濯に利用する場合、できる限りお湯を清潔に保つことが大切です。入浴前に体を洗ってから湯船に入る、入浴剤を使用しないなど、お湯の汚れを最小限に抑える工夫をしましょう。

入浴後には、髪の毛やゴミをできる限り除去し、残り湯の濁りを抑えましょう。また、残り湯を長時間放置すると雑菌が繁殖しやすくなるため、入浴後できるだけ早く洗濯に使用することをおすすめします。

洗濯が終わったらすぐに干す

洗濯物が濡れたまま長時間放置すると、雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。洗濯が終わったらすぐに洗濯物を干すようにしましょう。

特に、梅雨のような湿気の多い季節では、カビの発生を未然に防ぐために、洗濯後はすぐに風通しの良い場所で乾燥させましょう。また、天気の良い日には、日光に当てて乾燥させることで、殺菌効果も期待できます。

乾燥機を使用する場合は、適切な温度設定を行い、衣類を傷めないように注意しましょう。

月に一度は洗濯槽の掃除をする

残り湯での洗濯を続ける場合は、月に一度の洗濯槽の掃除を推奨します。残り湯には微細な汚れや雑菌が含まれやすく、これが洗濯槽に溜まると悪臭やカビの原因になるからです。

しかし、洗濯槽クリーナーを使って定期的に掃除すれば、洗濯物を常に清潔に保てます。掃除をする場合には、洗濯機の取扱説明書を確認し、メーカーが推奨する方法で行ってください。

お風呂の残り湯に関するQ&A

お風呂の残り湯に関するQ&A

お風呂の残り湯を洗濯に使う際の疑問について、よくある質問にお答えします。

残り湯を翌日使用しても大丈夫?

お風呂の残り湯は、入浴当日か翌朝早めに使用するのが望ましいです。時間が経つほど雑菌が増えやすくなり、洗濯物に臭いがつく原因になります。

どうしても翌日使用する場合は、浴槽をきれいに掃除したり、入浴後に浴槽に蓋をしたりして雑菌の繁殖を抑えることが大切です。また、石けんかすや髪の毛などを取り除いてから使用しましょう。

雑菌が心配な場合は?

雑菌が心配な場合は、残り湯を使用する前にお湯の状態をチェックしましょう。

  • 臭いがする
  • 濁りがある
  • 浮遊物が目立つ

などの場合は使用を控えめにします。

また、洗濯時に除菌効果のある洗剤を使用したり、すすぎは新しい水道水を使ったりすることで、雑菌の心配を減らせます。気になる場合は、残り湯は色物や作業着など、肌に直接触れない衣類の洗濯に使うのもよいでしょう。

手軽な方法としては、塩素系漂白剤を少量使用する方法があります。塩素系漂白剤には殺菌効果があり、雑菌の繁殖を抑えられます。ただし、使用量や使用方法には注意が必要です。

残り湯で洗濯したら殺菌はできる?

残り湯を使用して洗濯をすると、洗濯物の殺菌が期待できるのではないかと考える人もいるかもしれません。お湯の温度が高いため、雑菌を抑える効果があるのではないかと期待されるのではないでしょうか。

しかし、残り湯の温度は通常40℃前後であるため、殺菌には不十分です。一般的に、雑菌の大部分を除去するには60℃以上の高温が必要とされており、家庭の風呂の残り湯だけではその温度に達しません。そのため、残り湯を使用した洗濯は、水道代の節約にはなりますが、殺菌効果を期待することは難しいのが現実です。

特に衣類の衛生面を重視する場合は、抗菌作用のある洗剤を用い、洗濯後はすぐに天日干しするなどの対策を取りましょう。

残り湯を使うことで洗濯機への影響は?

残り湯を使用すると、洗濯機内部に石けんかすや皮脂が付着しやすくなります。そのため、洗濯槽の汚れや臭いの原因となることがあります。

ただし、定期的なお手入れをすれば問題ありません。月1回程度の洗濯槽クリーナーの使用や、使用後に槽を乾燥させれば、洗濯機を清潔に保てます。また、入浴剤の種類によっては、洗濯機を傷める可能性もあります。入浴剤の成分を確認するなど、注意をしましょう。

残り湯を使う場合の温度は?

残り湯の適温は30〜40度程度です。熱すぎるお湯は衣類の縮みや色落ちの原因になるため、少し冷ましてから使用しましょう。

また、冷たすぎると汚れが落ちにくくなります。冬場は朝まで待つと適温になっていることがほとんどです。夏場は早めに使用するか、水道水で薄めて温度調整するとよいでしょう。

洗濯物が臭くなった場合は?

洗濯物からの臭いが気になる場合は、すすぎを念入りに行いましょう。すすぎは必ず清潔な水道水を使い、2回以上行うことをおすすめします。

また、洗濯後はすぐに干し、十分な換気と日光消毒を心がけましょう。それでも臭いが取れない場合は、重曹や専用の消臭剤を使用したり、洗濯槽の清掃をしたりすることで改善できます。

残り湯で洗濯した衣類が臭くなった場合は、洗濯槽の汚れが原因の可能性があります。洗濯槽を定期的に掃除し、清潔な状態を保つようにしましょう。

また、衣類自体に雑菌が繁殖している可能性もあります。衣類を酸素系漂白剤で除菌したり、乾燥機を使用したりすることで、臭いを軽減できます。

衛生面が気になるなら掃除業者へ依頼しよう

衛生面が気になるなら掃除業者へ依頼しよう

お風呂の残り湯を洗濯に利用することは、節約や環境への貢献につながる一方で、衛生面が気になる方もいるのではないでしょうか。

特に、洗濯槽の汚れは雑菌繁殖の原因となるため、定期的な掃除が必要です。しかし、洗濯槽の掃除は手間がかかるだけでなく、自分で行うには限界もあります。そんな時には、洗濯機掃除は専門業者への依頼が効果的です。

洗濯機掃除業者がおすすめの理由

洗濯機の掃除を専門業者に依頼することには、いくつかの理由があります。まず、専門業者は専用の洗剤や道具を使用するため、自分で行うよりも高い洗浄力を期待できます。

また、洗濯機の構造を熟知しているため、分解洗浄、濯槽の裏側まで徹底的に洗浄するなど自分では難しい作業も安全かつ確実に行ってくれます。さらに、定期的なメンテナンスを依頼すれば、洗濯機の寿命を延ばすことにもつながります。

洗濯機掃除業者を利用するメリット

洗濯機掃除業者を利用するメリットは以下の通りです。

徹底的な洗浄力

洗濯機専門業者は、自分では届かない洗濯槽の裏側まで徹底的に洗浄します。そのため、雑菌やカビの繁殖を抑え、洗濯物の臭いを防ぎます。

時間と手間を削減

洗濯機の掃除は時間と手間がかかりますが、業者に依頼すればその必要はありません。空いた時間を有効活用できます。

安心・安全

専門業者は、洗濯機の構造を熟知しています。そのため、安心して任せられます。また、万が一のトラブルにも対応してくれる場合があります。

おすすめの洗濯機クリーニング業者

洗濯機のまじん 
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毎日洗濯で使う洗濯機は、内部を分解すると汚れやカビがびっしり付いていることが多いため、タオルの臭いの原因を解決したい方は、プロの洗濯機クリーニングを一度実施してみてください。

当サイト「洗濯機のまじん」は、業界初の洗濯機クリーニング専門業者で、洗濯機の分解洗浄を得意としています。
関東地域のクリーニング対応数No.1、サービス満足度も96%と高い評価をいただき、洗濯機クリーニングに特化して長年経験を積んできました。
洗濯機は構造が複雑な家電であり、クリーニングには高度な技術と専門的な知識が求められます。
そのため、経験豊富な専門業者に依頼することで、安心して質の高いサービスを受けられます。

どのようなサービスかもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
▶プロ業者による洗濯機の掃除内容を紹介!分解洗浄で臭いやカビをクリーニング

まとめ

お風呂の残り湯を洗濯に利用することは、節約や環境への貢献につながる素晴らしい方法です。しかし、衛生面には注意が必要です。定期的な洗濯槽の掃除を怠ると、雑菌が繁殖し、洗濯物に臭いが移ってしまうこともあります。

もし、衛生面が気になる場合は、専門の掃除業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、徹底的な洗浄力で洗濯槽をキレイにしてくれるので、安心して残り湯洗濯ができるのです。

洗濯機をキレイに保って、衛生的に洗濯を行いましょう。

投稿者プロフィール

三浦 拓真
三浦 拓真
洗濯機クリーニングのスペシャリスト。洗濯機クリーニングの深い専門知識と高度な技術力を誇り、月に50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせます。教育係としても活動し、チームの技術向上をリード。その明るく前向きな対応は顧客から高く評価され、感動と笑顔をもたらしています。

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