洗濯物の干し忘れ、もう慌てない!正しい対処法を解説
「洗濯物を干し忘れてそのまま放置してしまった」
「干し忘れた洗濯物って、そのまま着ても大丈夫なの?」
このような経験はありませんか?
洗濯物の干し忘れは、臭いやカビ・シワの原因にもなることはもちろん、気付かないところでもっと深刻な問題を引き起こします。
この記事では、洗濯物を干し忘れてしまった際のリスクや対処法、干し忘れても臭わせないための洗濯術を解説します。
洗濯物を干し忘れても、もう慌てる必要はありません。ぜひ最後までお読みください。
洗濯物を干し忘れた時のタイムリミット

洗濯物を干し忘れてしまった場合、どのくらいの時間なら再度洗濯せずに済むのでしょうか。
洗濯物を干し忘れて長時間放置すると、雑菌が繁殖する原因となりますが、洗濯物を干し忘れた時の「タイムリミット」は、季節や気温によって大きく変わります。
以下で、放置可能な時間の目安について詳しく説明します。
洗濯物を干し忘れた時のタイムリミット
- 夏場は1時間以内が限度
- 冬場は2時間程度が限度
- 放置時間が分からなければ臭いの有無をチェック
夏場は1時間以内が限度
夏場の高温多湿な環境では、洗濯物の放置は非常に危険です。気温が高いと雑菌の繁殖速度が格段に上がるため、洗濯終了後は1時間以内に洗濯物を干すことをおすすめします。
特に湿度の高い梅雨時期は、30分程度で臭いが発生し始めることもあります。洗濯機のドラムは密閉空間に近いため、熱と湿気が籠もりやすく、雑菌の繁殖に最適な環境となってしまうのです。
夏場に洗濯する際は、時間に余裕を持って行い、すぐに干せる状況で洗濯を始めましょう。
参考:東京ガス
冬場は2時間程度が限度
冬場は気温が低いため、夏場に比べて雑菌の繁殖スピードが遅くなります。そのため、洗濯物の放置可能時間は比較的長く、約2時間程度とされています。
ただし、暖房が効いている室内に洗濯機がある場合は注意が必要です。室温が高い環境では、外気温が低くても雑菌は繁殖しやすくなります。
また、冬場でも長時間の放置はシワが定着しやすいというデメリットがあります。冬場であっても、基本的に洗濯後はすぐに干すことを心がけましょう。
参考:東京ガス
放置時間が分からなければ臭いの有無をチェック
洗濯物を干し忘れた時間が不明な場合は、臭いの有無で判断することをおすすめします。洗濯機から取り出した洗濯物の臭いを確認しましょう。
臭いが感じられる場合、雑菌の繁殖が進んでいる可能性があります。少しでも不快な臭いがする場合は再度洗濯してください。
特に注意したいのは、一見臭わないように見えても、乾燥後に雑菌の臭いが発生することがある点です。
判断に迷う場合は、洗濯物の一部を手で軽く絞ってみて、その水分に臭いがあるかどうかをチェックする方法も効果的です。臭いがなければ、そのまま干しても問題ない場合が多いです。
洗濯物の干し忘れで起こる4つのリスク

洗濯物を干し忘れてしまうと、様々な問題が発生します。干し忘れによって起こる主なリスクは以下の4つです。
洗濯物の干し忘れで起こる4つのリスク
- 洗濯物が臭くなる
- カビや雑菌が繁殖する
- シワが取れにくくなる
- 洗濯槽が臭くなる
それぞれの問題について詳しく説明します。
洗濯物が臭くなる
洗濯物を干し忘れると、最初に気になるのが嫌な臭いです。洗濯機の中は湿気が多く空気の流れがない環境なので、バクテリアが増えやすい状態です。
特に暑い季節は、たった1時間放置しただけでも酸っぱいような臭いが発生し始めます。この臭いは一度付着すると、普通に洗濯物を干しただけでは完全に消えない場合もあり、乾いた後も臭いが残る場合があります。
臭いの原因となる雑菌は湿った状態でどんどん増えていくため、洗濯が終わったらすぐに干しましょう。
カビや雑菌が繁殖する
洗濯物を長時間放置すると、目に見えないカビや雑菌がどんどん増えていきます。
洗濯機の中は湿度が高く、洗濯物の繊維の間には水分と洗剤の残りがあります。これが雑菌の餌になるのです。
洗濯物を干し忘れてしまった時間が長いほど雑菌の数は急激に増加します。
洗濯物に付着している雑菌は、肌荒れやかゆみの原因になることもあり、特に敏感肌の方やアレルギーがある方は注意が必要です。
一度増えたカビや雑菌は通常の洗濯では完全に除去できず、漂白剤などを使った再洗濯が必要になることがあります。
シワが取れにくくなる
洗濯物を放置するともう一つ困るのが、シワがひどくなることです。洗濯機で脱水が終わった後、洗濯物は互いに絡まって押しつぶされた状態です。
通常は、洗濯物をすぐに広げて干してシワを防ぎますが、長時間そのままにするとシワが固定されてしまいます。
特に綿や麻などの自然素材は、一度シワがつくと取りにくくなります。このようにシワが定着した洗濯物は、乾いた後にアイロンをかけても完全にシワを取ることが難しく、服の見た目が悪くなるのです。
また、シワの多い服は着心地も悪くなるため、快適さも損なわれます。
洗濯槽が臭くなる
干し忘れた洗濯物を取り出した後も問題は続きます。洗濯機自体が臭いの原因となるのです。
洗濯物を放置すると、洗濯槽の内側にも雑菌が繁殖します。この雑菌は洗濯槽の隙間や排水口の周りに残り続け、次回の洗濯にも影響を与えることがあります。一度洗濯槽に雑菌が増えると、次に洗う洗濯物にもその臭いがうつる可能性が高くなります。
洗濯槽の臭いを取るには、専用の洗濯槽クリーナーを使った洗濯機のお手入れが必要です。定期的な洗濯機の掃除も大切ですが、洗濯物を放置しないことが最も効果的な予防策です。
おすすめの洗濯槽クリーナーについては、こちらの記事がおすすめです↓
洗濯槽クリーナーのおすすめ10選!
洗濯物を干し忘れた時の対処方法

洗濯物を干し忘れてしまった場合の対処方法は、主に洗濯物の状態によって「洗い直しが必要な場合」「洗い直しが不要な場合」の2つに分けられます。
それぞれの状況に合わせた効果的な対処法を紹介します。
洗濯物を干し忘れた時の対処方法
洗い直しが必要な場合
- 臭いがある場合は漂白剤を使用
- 部屋干し用洗剤を使用する
- 重曹とクエン酸を使用する
洗い直しが不要な場合
- 除菌・消臭スプレーを使用する
- アイロンがけをする
洗い直しが必要な場合
洗濯物から嫌な臭いがする場合や、長時間(夏場で1時間以上、冬場で2時間以上)干し忘れてしまった場合は、再度の洗濯を推奨します。
単に洗剤で洗い直すだけでは臭いが取れないことがあるため、以下の方法を試してみましょう。
臭いがある場合は漂白剤を使用
強い臭いがある場合は、酸素系漂白剤を使用すると効果的です。酸素系漂白剤には強力な除菌効果があり、洗濯物に付着した雑菌を除去できます。
使用方法は洗濯機に洗剤と一緒に適量の酸素系漂白剤を入れるだけで簡単です。ただし、色物や柄物の衣類には色落ちの可能性があるため、使用前に注意書きを確認しましょう。
特に臭いがひどい場合は、洗濯前に30分程度漂白剤を溶かした水に浸け置きすると、より効果的です。漂白剤の使用量は商品の説明に従いましょう。
部屋干し用洗剤を使用する
洗濯物を干し忘れた時に部屋干し用の洗剤を使うのもおすすめです。
部屋干し用洗剤には抗菌・防臭効果があり、干し忘れた洗濯物の臭いを抑える効果があります。
通常の洗剤よりも強力な除菌成分が配合されているため、雑菌の繁殖を抑え、嫌な臭いの原因を取り除きます。
特に梅雨時期や冬場の室内干しでも活躍するため、一家に一つ持っておくと便利です。洗剤の量は通常よりもやや多めに使用すると効果的ですが、説明書の指示に従って適量を使用しましょう。
重曹とクエン酸を使用する
自然派の方には、重曹とクエン酸を使った方法がおすすめです。
重曹は天然の消臭効果があり、クエン酸には殺菌効果があります。この2つを併用することで、化学洗剤を使わずに臭いを取ることができます。
使用方法は、まず重曹大さじ2杯程度を洗濯機に入れて通常通り洗濯し、すすぎの際にクエン酸大さじ1杯程度を加えます。重曹とクエン酸は直接混ぜると中和してしまうため、別々の工程で使用するのがポイントです。
重曹やクエン酸は肌に優しく、敏感肌の方や赤ちゃんの衣類にも使えます。ただし、使用する場合はすすぎを確実に行いましょう。
洗い直しが不要な場合
干し忘れた時間が短く、臭いがほとんどない場合は、洗い直さずに対処できることもあります。以下の方法を試してみましょう。
洗濯のやり直しに比べて手間と水の節約になります。ただし、少しでも臭いが気になる場合は再洗濯を推奨します。
除菌・消臭スプレーを使用する
臭いが気にならない程度であれば、除菌・消臭スプレーを使用する方法があります。
衣類用の除菌・消臭スプレーを洗濯物全体に軽く吹きかけてから干せば、雑菌の繁殖を抑え、わずかな臭いを防げます。特に脇や襟元など、汗や皮脂が付きやすい部分に重点的に吹きかけるとより効果的です。
スプレーは衣類用のものを選び、色落ちが心配な場合は目立たない部分で試してから使用しましょう。この方法は完全な除菌はできませんが、短時間の干し忘れの場合には十分効果的です。
アイロンがけをする
アイロンの熱を利用して雑菌を減らす方法もあります。アイロンの高温(通常80℃以上)で衣類を熱することで、表面の雑菌を減らせます。特にシワが気になる衣類は、一石二鳥になるのでおすすめです。
スチーム機能付きのアイロンを使用すると、熱と蒸気の両方で効果的に除菌できます。ただし、この方法は衣類の内部まで完全に除菌できるわけではありません。長時間干し忘れた場合や、明らかに臭いがする場合には適していません。
また、熱に弱い素材(ポリエステルやナイロンなど)は溶ける可能性があるため、注意しましょう。
洗濯物を干し忘れても臭わせない洗濯の基本

洗濯物が臭くなるのを防ぐには、干し忘れないようにするだけでなく、洗濯の方法自体を見直すことも大切です。
正しい洗濯の基本を守れば、万が一干し忘れてしまっても臭いが発生するリスクを減らせます。
洗濯の基本として以下の3つのポイントを押さえましょう。
洗濯物を干し忘れても臭わせない洗濯の基本
- 洗濯機いっぱいに洗濯物を入れない
- すすぎは2回以上する
- 洗濯機の掃除をする
それぞれのポイントについて詳しく説明します。
洗濯機いっぱいに洗濯物を入れない
洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎると、洗浄力が落ちて臭いの原因になります。
洗濯機の容量いっぱいに洗濯物を入れると、水と洗剤が洗濯物に十分に行き渡らず、汚れや雑菌が完全に落ちません。洗濯機の適正容量は、ドラム式で7割程度、縦型で8割程度が目安です。
洗濯物同士が擦れ合うスペースがあることで、より効果的に汚れを落とせます。特に汗をかきやすい夏場や、汚れの多い衣類を洗う場合は、洗濯物を少し少なめに入れることをおすすめします。
洗濯機の容量を守れば洗浄力が上がり、洗剤の残りも少なくなるため、干し忘れた場合でも臭いが発生しにくくなります。
すすぎは2回以上する
すすぎ回数を増やすことで、洗剤残りによる臭いを防げます。
通常、洗濯機の標準コースではすすぎが1〜2回に設定されていますが、可能であれば2回以上にすることを推奨します。洗剤の残りは雑菌の栄養源となり、洗濯物の臭いの原因になるからです。
特に柔軟剤を使用する場合は、すすぎ不足になると柔軟剤の香りと雑菌の臭いが混ざって不快な臭いになることもあります。
すすぎをしっかり行えば、洗剤や柔軟剤の残りを減らし、干し忘れた場合でも臭いが発生するリスクを低減できます。水の使用量は増えますが、洗濯物の仕上がりと臭い対策を考えるとやって損はないでしょう。
洗濯機の掃除をする
洗濯機自体をきれいに保つことも、洗濯物を干し忘れた時の臭い防止に役立ちます。
洗濯機の内部や排水口には、目に見えない汚れや雑菌が溜まっています。これらが原因で洗濯物に臭いが移るため、定期的な洗濯機の掃除が必要です。洗濯槽クリーナーを使用した掃除を月に1回程度行うことをおすすめします。
また、使用後は洗濯機のフタを開けておき、内部を乾燥させることも大切です。特に洗剤投入口や柔軟剤投入口、排水フィルターなどの細かい部分も定期的に掃除しましょう。清潔な洗濯機で洗濯することで、万が一干し忘れた場合でも臭いの発生を最小限に抑えられます。
洗濯物干し忘れでよくある質問

洗濯物の干し忘れは誰にでも起こりうるトラブルです。ここでは、洗濯物の干し忘れでよくある質問とその回答をご紹介します。
洗濯物を干さずに放置できるのは何時間まで?
洗濯物を干さずに放置できる時間は季節や環境によって異なります。
- 夏場:高温多湿の環境では1時間程度
- 冬場:比較的乾燥している環境では2時間程度
- 梅雨時期:湿度が高いため30分〜1時間が目安
放置時間が長くなるほど雑菌が繁殖しやすくなるため、なるべく洗濯が終わったらすぐに干しましょう。どうしても干せない場合は、洗濯機のふたを開けて風通しをよくしておくと、臭いの発生を少しだけ遅らせることができます。
洗濯物を干し忘れたら洗ってもいいですか?
基本的に、干し忘れた洗濯物は洗い直しを推奨します。
- 臭いがある場合:必ず洗い直しましょう。
- 数時間程度の放置:臭いがなければそのまま干せる場合もあります。
- 一晩以上の放置:雑菌が繁殖している可能性が高いため洗い直しが必要です。
洗い直す際は通常より長めに洗濯するか、漂白剤や部屋干し用洗剤を使用すると効果的です。
臭いが強い場合は、洗濯前に30分ほど水に浸け置きしてから洗うとより臭いを取り除けます。
洗濯後5時間経つとどうなる?
洗濯後5時間が経過すると、以下のような状態になっている可能性が高いです。
- 湿った状態が続くことで雑菌が増殖する
- 特有の嫌な臭いが発生する
- 長時間放置することでシワが取れにくくなる
- 濃い色の衣類が他の衣類に色移りする可能性がある
このような状態になった洗濯物は、基本的に洗い直しが必要です。特に下着やタオルなど肌に直接触れるものは、清潔さを保つために必ず洗い直しましょう。
洗った洗濯物を一晩放置して大丈夫?
洗った洗濯物を一晩放置することはおすすめできません。理由は以下の通りです。
- 8時間以上の放置で雑菌は大幅に増加する
- 一晩経つと取れにくい臭いが定着する
- 特に湿度の高い季節ではカビが生える可能性がある
- 長時間の湿った状態は繊維を傷める原因になる
一晩放置した洗濯物は必ず洗い直しましょう。洗い直す際は60℃以上のお湯で洗うか、漂白剤や消毒効果のある洗剤を使用するとより効果的です。繊細な衣類については洗剤の使用上の注意を確認してください。
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毎日洗濯で使う洗濯機は、内部を分解すると汚れやカビがびっしり付いていることが多いため、タオルの臭いの原因を解決したい方は、プロの洗濯機クリーニングを一度実施してみてください。
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どのようなサービスかもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
▶プロ業者による洗濯機の掃除内容を紹介!分解洗浄で臭いやカビをクリーニング
洗濯物干し忘れのまとめ
洗濯物の干し忘れは日常的に起こりうるトラブルですが、適切な対処法を知っておけば問題を最小限に抑えられます。
実は洗濯物の干し忘れ問題は、洗濯機自体の清潔さにも大きく関係していることをご存知でしょうか?
雑菌が繁殖した洗濯機で洗濯すると、せっかく洗った洗濯物もすぐに臭いが発生しやすくなります。しかし、定期的に洗濯機の掃除をしていると、洗濯物を干し忘れた場合でも臭いが発生しにくくなります。
快適で清潔な衣類を身につけるためにも、洗濯機のお手入れを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール

- 洗濯機クリーニングのスペシャリスト。洗濯機クリーニングの深い専門知識と高度な技術力を誇り、月に50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせます。教育係としても活動し、チームの技術向上をリード。その明るく前向きな対応は顧客から高く評価され、感動と笑顔をもたらしています。
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