洗濯機の寿命は何年?買い替えサインと長く使うポイントをプロが解説
洗濯機を長く使っていると、「最近音が大きいかも」「脱水が弱くなった気がする」と、ふと寿命を意識する瞬間がありますよね。
とはいえ、毎日の洗濯に欠かせない家電だからこそ、急な買い替えは家計や生活への影響も大きく、修理にだそうか買い替えようか、判断に迷う人は多いはずです。
洗濯機の寿命は年数だけで決まるわけではなく、機種のタイプや使い方、日頃のメンテナンス状況によっても大きく変わります。
この記事では、洗濯機の寿命目安や不調のサイン、修理と買い替えの判断基準、長く使うための工夫までをわかりやすく解説します。
- 1. 洗濯機の寿命は何年?タイプ別の目安
- 1.1. 縦型洗濯機の寿命の目安
- 1.2. ドラム式洗濯機の寿命の目安
- 1.3. メーカーが公表する耐用年数
- 2. 寿命が近い洗濯機に見られる症状
- 2.1. 脱水が弱い・衣類が濡れたまま
- 2.2. 異音・ガタつき・振動が大きい
- 2.3. エラー表示が増える
- 2.4. 洗濯物が臭う・汚れ落ちが悪い
- 3. 寿命かも?修理と買い替えの判断基準
- 3.1. 修理費用が高額になりやすい故障
- 3.2. 部品供給が終了している場合
- 3.3. 10年以上使用している場合の注意
- 4. 洗濯機の寿命を延ばすためのメンテナンス
- 4.1. 洗濯槽掃除の頻度を保つ
- 4.2. 排水口・糸くずフィルターの定期清掃
- 4.3. 負荷のかけすぎを避ける使い方
- 5. 寿命かも?と思ったらプロの洗濯機クリーニングで改善する場合も
- 5.1. 洗濯機内部の汚れが原因の不調は改善しやすい
- 5.2. 買い替え前に点検するメリット
- 6. まとめ
この記事は月間1100台以上の洗濯機をクリーニングしている「洗濯機のまじん」スタッフが監修しています。
洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯を快適にする手助けになれば幸いです。
洗濯機の寿命は何年?タイプ別の目安

洗濯機の寿命は、使用頻度と機種で差が出ます。使用年数だけでなく耐用年数の考え方も知ると、今が買い替えのタイミングかどうかが判断しやすくなるでしょう。
ここでは、洗濯機の寿命目安を縦型・ドラム式のタイプ別に解説します。
縦型洗濯機の寿命の目安
縦型洗濯機は構造が比較的シンプルで、寿命の目安は7〜8年ほどです。
毎日1〜2回の洗濯が続く家庭では、回転・脱水に関わる部品へ負担が積み重なり、脱水が弱い、途中で止まるなどの不調が出やすくなります。
もしも購入から7年前後で小さな異変が増えた場合は、修理費用の確認と買い替え候補の下見を同時に進めてみてもよいでしょう。
ドラム式洗濯機の寿命の目安
ドラム式洗濯機は便利機能が多く、寿命の目安は8〜10年ほどです。
乾燥機能をよく使う家庭では、乾燥経路にほこりがたまりやすく、洗濯機に負担がかかりやすい傾向があります。
構造が複雑なぶん、修理費用が高くなる場面もあるため、使用年数が8年を超えて異音やエラーが増えた場合は、修理の見積もりと買い替え費用を並べて比較してもよいでしょう。
メーカーが公表する耐用年数
耐用年数は、メーカーが平均的な使用回数を前提に設計した目安です。多くの家庭用洗濯機は、1日1回程度の使用で7〜10年あたりを意識した設計が多いとされます。が、実際の寿命は洗濯回数や乾燥使用の頻度で前後します。
取扱説明書やメーカーサポートで情報を確認すると、買い替えの計画が立てやすくなります。
タイプ別の寿命目安
| タイプ | 寿命の目安 |
|---|---|
| 縦型洗濯機 | 7〜8年 |
| ドラム式洗濯機 | 8〜10年 |
寿命が近い洗濯機に見られる症状

洗濯機の寿命が近づくと、洗濯時の使用時に小さなサインが出るようになります。
早めに寿命のサインに気づけると、修理や買い替えをあわせててせずにすむでしょう。
ここでは、寿命が近い洗濯機にみられるサインを紹介します。
脱水が弱い・衣類が濡れたまま
脱水後も衣類が重く感じる場合は、排水経路の詰まりや洗濯物の入れすぎが影響する場合があります。
洗濯機を掃除したり、洗濯物の量の調整をしても改善しないときは、モーターや駆動部の劣化が進んでいる可能性があります。とくに使用年数が長い洗濯機で脱水不良が続くと、洗濯時間も伸びやすくなるので意識したいポイントです。
異音・ガタつき・振動が大きい
運転音が急に大きくなったり、脱水時の揺れが増えたりした場合は注意が必要です。
洗濯機を設置している水平が崩れているだけで起きる場合もありますが、軸受けやモーター周辺の劣化が進むと、音や振動が強くなりやすいです。
もし洗濯機の揺れが大きい状態で使い続けると、本体の移動や床への負担も心配になります。気になる変化が続く場合は、点検を依頼してもよいでしょう。
エラー表示が増える
洗濯中にエラーコードが頻繁に出る場合は、センサーや基板などの不具合が疑われます。
説明書の対処で改善する内容もありますが、同じエラーが繰り返し出ると経年劣化の可能性が上がります。基板交換が必要になると修理費用が高くなる場面もあるため、使用年数と見積もり金額を合わせて考え、修理で延命するか、買い替えでストレスを減らすか判断してもよいでしょう。
洗濯物が臭う・汚れ落ちが悪い
洗ってすぐの洗濯物に臭いが残る、黒いカスが付く、白物がくすむ場合は、洗濯槽の汚れが影響している可能性があります。市販の洗濯槽クリーナーで改善する場合もありますが、長年の汚れは層になり落ちにくい場合があります。臭いと汚れ落ちの低下が同時に続く場合は、プロの洗濯機クリーニングを受けて改善する余地と、寿命が近い可能性の両方を見ながら判断するよいでしょう。
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寿命かも?修理と買い替えの判断基準

洗濯機に不調が出たときは、修理に出すか買い替えするかのどちらが家計に優しいか迷いやすいですよね。
判断するには、使用年数・故障部位・修理費用・部品の供給状況をまず考えたいところです。
ここでは、洗濯機を修理に出すか買い替えするかの判断基準を紹介します。
修理費用が高額になりやすい故障
排水の詰まりなど軽い不調は修理に出しても費用が抑えやすい一方、モーターや基板、ドラム式の乾燥系部品は修理費用が上がりやすい傾向があります。
もし修理見積もりが本体価格の半額に近づく場合や、同じ不調が繰り返し出る場合は、思い切って新品へ買い替えると長期的なコスパの良さや洗濯時のストレスを減らしやすいでしょう。
見積もりは1社だけで決めず、金額の根拠も確認するのがよいでしょう。
修理費用が高額になりやすい内容
| 故障部位 | 起きやすい不調 |
|---|---|
| モーター | 脱水不良・回転不良 |
| 基板 | エラー表示・動作不良 |
部品供給が終了している場合
購入から年数が経つと、メーカー側で部品の在庫がなくなり、修理受付自体が終了する場合があります。
とくに10年前後の機種では、主要部品が手配できず修理不可となるケースもあります。サポート窓口で「部品なし」と案内された場合は、買い替えを検討してもよいかもしれません。
洗濯機の型番が分かると、修理可能かどうかの確認がスムーズなので修理サポート時のやり取りがラクになります。
10年以上使用している場合の注意
洗濯機は10年以上使える家庭もありますが、耐用年数を大きく超えると突然停止するリスクが上がります。
目立つ故障がなくても、配線やパーツは少しずつ劣化します。
小さな異音や脱水の違和感が出始めた段階で修理や買い替えの検討や準備をしておけると、急な出費や洗濯ができなくなった!などのトラブルを避けやすいです。
余裕をもって買い替えを検討していた場合はセール時期を狙えるため、壊れてから探すより家計面でも有利になりやすいです。
洗濯機の寿命を延ばすためのメンテナンス

洗濯機は日々のお手入れの有無で寿命が延びやすくなります。
掃除を完璧に目指す必要はありませんが、続けやすい頻度で要点を押さえておくと、故障リスクも下がります。
ここでは、寿命を延ばすメンテナンスを紹介します。
洗濯槽掃除の頻度を保つ
洗濯槽の裏側には洗剤カスや皮脂汚れがたまりやすく、放置すると臭いの原因になります。
洗濯槽内の汚れが増えるとセンサー周りにも影響が出やすく、結果として不調につながる場合があります。
市販の洗濯槽クリーナーを使い、1か月に1回を目安に槽洗浄をおこなうと、洗濯機内の清潔さを保ちやすいです。
扉を開けて乾燥させる習慣も合わせると、湿気が残りにくくなります。
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排水口・糸くずフィルターの定期清掃
糸くずフィルターや排水口の汚れは、脱水不良やエラーにつながりやすいです。
家族が多い家庭は髪の毛や糸くずがたまりやすく、気づかないうちに排水効率が落ちます。
排水口のチェックや糸くずフィルターのお手入れを習慣化できると、洗濯時のストレスが減りやすいです。
掃除の目安頻度
| 掃除する場所 | 目安頻度 |
|---|---|
| 糸くずフィルター | 週1回 |
| 排水口 | 月1回 |
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負荷のかけすぎを避ける使い方
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯時モーターや軸に負担がかかりやすくなります。
容量表示は乾いた衣類の重さが基準なので、毎回ギリギリまで入れるより、少し余裕を残すとよいでしょう。バスタオルなど重い洗濯物は分ける、偏りが出ない入れ方を意識するだけでも負担が減ります。
寿命かも?と思ったらプロの洗濯機クリーニングで改善する場合も

洗濯機の不調を感じると買い替えを考える人が多いと思いますが、洗濯機内部の汚れが原因ならクリーニングで改善する場合もあります。
ここでは、プロの洗濯機クリーニングを受けて改善しやすい例を紹介します。
洗濯機内部の汚れが原因の不調は改善しやすい
洗濯槽や配管の内側は見えにくく、長年の使用で汚れやカビが蓄積しやすい場所です。
汚れが増えると臭いが残るだけでなく、排水やセンサーの動きにも影響が出やすくなります。
家庭用クリーナーや市販の洗濯槽クリーナーを使用しても落ち切らない汚れは、プロの分解洗浄を受けると汚れを根本的に除去できる場合があります。
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買い替え前に点検するメリット
プロの洗濯機クリーニングを利用すると、洗濯槽内部の汚れの状態や、部品の劣化がどの程度進んでいるかをプロ目線で確認してもらえます。洗濯機汚れが原因なのか、機械的な不具合が出始めているのかが判断できれば、もし部品の劣化が進んでいる場合も、状態を把握したうえで買い替えを検討できるため、迷いが減ります。
結果として、まだ使える洗濯機を早く手放してしまうリスクを避けやすくなり、無駄な出費を抑えながら家計を守りやすくなるでしょう。
こんな時はプロの洗濯機クリーニングを検討しましょう
- 洗濯物の臭いやくすみ、黄ばみが続き、槽洗浄をしても改善しない
- 洗濯槽クリーナーを使っても、黒いカスや汚れが繰り返し出てくる
- 排水不良や脱水エラーが増え、掃除しても状態が変わらない
- 洗濯の仕上がりにムラがあり、同じ条件でも結果が安定しない
- 洗濯機の使用年数が5年以上で、一度も分解洗浄を受けた経験がない
- 買い替えと修理のどちらが良いか、状態を見て判断したい
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まとめ

洗濯機の寿命は、縦型で7〜8年、ドラム式で8〜10年がひとつの目安とされていますが、使用頻度や乾燥機能の使い方によって前後します。
脱水が弱い、異音や振動が増える、エラー表示が頻発する、洗濯物の臭いや汚れ落ちが悪いといった変化は、寿命が近づいているサインとして意識したいポイントです。
もし洗濯機に不調が出た場合は、使用年数や修理費用、部品供給の有無を確認し、修理で延命するか買い替えに進むかを冷静に判断しましょう。また、洗濯槽掃除や排水口・フィルターの定期清掃など、日頃のメンテナンスを続ければ、洗濯機の寿命を延ばしやすくなります。
もし買い替えを迷う場合は、一度プロの洗濯機クリーニングでご自宅の洗濯機の状態を確認し、今後の方針を決めるのも一つの選択ですので検討してみてくださいね。
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