洗濯しても気になるタオルの臭いを解消!原因と正しいお手入れ方法を紹介
タオルを毎日使っていると、以下のような悩みや疑問が出てきませんか?
「洗濯したのにタオルが臭いのはなぜだろう・・・」
「一度臭くなったタオルはどうすればよいでしょうか。」
「タオルが雑巾臭くなったけれど取る方法はありますか。」
本記事では上記のような悩みを解決するために、洗濯機のお掃除のプロが、洗濯してもタオルが臭うときの原因と対処方法、タオルに臭いを発生させない予防策を紹介します。
この記事を読むことで、臭わないタオルを使えるようになりますので、最後までぜひご覧ください。
洗濯してもタオルが臭う3つの原因
洗濯してもタオルが臭う原因は、雑菌です。
目には見えませんが、使用後のタオルには雑菌がたくさん付着しています。
では、雑菌を増やす原因と臭いにつながる環境を詳しく説明します。
汗や皮脂汚れ
タオルで顔や身体を拭くと、繊維に汗や皮脂汚れが付着します。
この皮脂汚れを原因として、汗くさい臭いを発生させるのがマイクロコッカス菌です。
マイクロコッカス菌が汗や皮脂と混ざり分解されるときに排出する成分が、不快な汗のような臭いになります。
タオルを洗っても臭いが取れないのは、洗濯しても繊維の内部に入り込んだ菌が多く存在するためです。
菌に合った対処法を試みることが大切になります。
参考文献:花王株式会社 「汗をかいた後に衣類から発生するニオイ成分とその原因菌を解明」ニュースリリース
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2016/20160608_001/
湿気や水分
生乾きの臭いの原因は、モラクセラ菌が湿気や水分によって増殖することで引き起こされます。
モラクセラ菌は自然界に広く存在している細菌で、菌自体に臭いはありません。
しかし、水分と結びつくことで、嫌な部屋干し臭を発生させてしまいます。
またこの菌は、乾燥や紫外線に強いため、日光で天日干しする程度では死滅せず、乾燥後も臭いが残るため厄介です。
そのため、水分を含む時間をいかに短くし、菌の繁殖を防ぐかがポイントになります。
参考文献:日本化学繊維協会「消臭」便利な繊維/清潔に保つ機能
https://www.jcfa.gr.jp/about_kasen/katsuyaku/17.html
カビ
洗濯槽の裏側に潜む、目には見えないカビも臭いの原因となります。
つけ置き洗いや乾燥で菌の増殖を防いでもタオルの臭いが解決されないのは、カビで汚れた洗濯機で洗っているからかもしれません。
カビも、衣類やタオルに付着した汚れをエサにして増殖します。
洗濯機の中は、汚れや湿度、温度がカビにとって好条件のため、カビや雑菌が増えやすい環境です。
きれいな洗濯機でタオルを洗うことで臭いを防げます。
その洗濯がタオルを臭くする!3選
臭いの原因となる、ついやりがちな洗濯のNG行動を3つ紹介します。
すぐに洗濯しない
使用したタオルを放置する時間が長ければ長いほど、菌が繁殖し、臭くなります。
できればすぐに洗濯することが望ましいですが、すぐに洗濯できない場合は、風通し良いカゴに入れるようにしましょう。
洗濯槽を洗濯カゴ代わりに使うのはNGです。
雑菌がタオルや洗濯槽に繁殖してしまいます。
汚れた洗濯機で洗う
汚れた洗濯機で洗濯すると、洗濯機の汚れや雑菌がタオルについてしまい、臭いがひどくなる可能性があります。
一見きれいそうにみえる洗濯機も、定期的なお手入れをしていないと、目には見えないカビ菌が繁殖しています。
汚れた洗濯機は、タオルだけでなく、洗濯する全ての衣類に影響します。
菌による被害を拡大させないためにも、洗濯機を清潔に保つことが大切です。
洗濯機に入れる量が多い
洗濯するとき、洗濯物を入れる量が多いと、タオルの臭いにつながります。
汚れや臭いは、たっぷりとした水で洗うことが重要で、水と洗剤が繊維の間に入り込み、汚れを浮かせて落とします。
しかし、一度に洗濯物を詰め込みすぎると、タオルや衣類との隙間が生まれないため、汚れをうまく落としきれません。
菌が残ることで臭いの原因になるので注意しましょう。
タオルの臭いを取る5つの方法
タオルの臭いを取る方法は、以下の5つです。
- 熱湯で煮沸する
- 酸素系漂白剤につけ置きする
- 乾燥機を使う
- アイロンをかける
- 重曹で洗う
一つずつ詳しく解説しますので、臭いの気になるタオルがあれば参考にしてください。
熱湯で煮沸する
タオルの嫌な臭いは、雑菌が繁殖していることが原因です。
この臭いを効果的に解決する方法が「煮沸」となります。
菌は熱に弱いため、におい菌を殺菌、死滅できます。
以下に煮沸の手順を紹介します。
1.下準備
深い鍋を用意し、洗濯物を入れます。
次に、衣類がしっかり浸かるくらいの水を注ぎます。
2.加熱開始
沸騰するまで鍋を強火にする。
沸騰後は火を弱め、10分ほど煮続けてください。
3.乾燥
煮沸が終わったら、洗濯物を取り出して軽く脱水します。
そのあと、しっかりと天日干しをしましょう。
乾燥機で乾かすと、より効果が増します。
以下の注意点には気を付けてください。
注意点:タオルの洗濯表示を確認
煮沸に適している素材かどうか、必ず洗濯タグをチェックしましょう。
洗濯の取扱表示は、消費者庁「衣類の取扱表示」でわかりやすく解説しています。
注意点:煮すぎないこと
長時間の加熱は生地を傷める原因になります。
10分以上は行わないようにしましょう。
酸素系漂白剤につけ置きする
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤と違いツンとした臭いがなく、色落ちしにくいのが特徴です。
つけ置き洗いをすることで、消臭効果、除菌ができ、臭いの元を除去できます。
以下に手順を紹介します。
1.下準備
ぬるま湯(40℃~50℃)をタオルが浸かる程度入れて、そこに酸素系漂白剤を入れる。
2.つけ置き
30分程度つけ置きする。
3.すすぎ
つけ置き後は、ぬるま湯や水ですすぐ、もしくは、他のお洗濯といつも通り洗濯する
以下の注意点には気を付けてください。
注意点:タオルの洗濯表示を確認
酸素系漂白剤は漂白効果もあるため、衣類の取扱表示は必ず確認しましょう。
色落ちが気になるタオルには、液体の衣類用酸素系漂白剤をおすすめします。
液体タイプは、粉末タイプに比べて洗浄力は落ちますが、繊維を傷めず消臭効果があります。
注意点:熱湯でつけ置きはNG
酸素系漂白剤は、熱湯を使うと一瞬で作用が終わってしまうため、十分な効果が得られません。
また、タオルの繊維を傷める原因となるため、ぬるま湯(40℃~50℃)を使いましょう。
乾燥機を使う
乾燥機の高温は、臭い菌を除菌・殺菌できます。
また、短時間で乾燥できるため、新たに臭い菌が発生するのも防げます。
一般的に、家庭用乾燥機よりも、コインランドリーの乾燥機の方が高温になるため、高い効果が期待できます。
ひどい臭いの場合は、コインランドリーの乾燥機を試してください。
アイロンをかける
アイロンの熱で除菌するのも効果的です。
このとき、スチームは使わないようにしましょう。
スチーム機能は水分が発生するため、衣類に水分を残し、菌を発生させる可能性があります。
やり方は、脱水後のタオルに1箇所2-3秒を目安にアイロンをかけていきます。
あとは、通常通り干します。
アイロンを使った除菌方法も、高温をあてるため、必ず衣類の取扱表示を確認しましょう。
重曹で洗う
重曹は、雑菌の繁殖を抑え、消臭効果も期待できるため、タオルの臭いを取りたいときに使ってみましょう。
皮脂汚れを落とす効果も高いため、臭いの元になる汚れも落とせます。
重曹を使う時のポイント
重曹は水に溶けにくいため、お湯に溶かした重曹を使いましょう。
洗濯機によっては、そのまま重曹を入れるのはNGな機種もあります。
その場合、ぬるま湯に溶かした重曹にタオルをつけ置きして、汚れを浮かしたうえで通常通りお洗濯するのがおすすめです。
重曹は量を増やしても、汚れ落ちがよくなるものではありません。
タオルに白く洗い残しが付くだけでなく、排水の詰まりの原因にもなるため、適量を確認して守りましょう。
タオルが臭くなるのを防ぐ洗濯方法
普段から取り入れやすい、タオルが臭くなるのを防ぐ洗濯方法を説明します。
洗濯物をため込まない
洗濯物をため込まない方が良い理由は、二つあります。
一つは、洗濯物を放置する期間が長くなればなるほど、臭いの原因となる菌が繁殖してしまいます。
洗濯物が少ないと、たまるまで待ってから洗濯したい気持ちもわかりますが、ためて置く洗濯物が臭くなるリスクがあるので注意しましょう。
特に、濡れたタオルは他の洗濯物にまで湿気を与え、雑菌を増殖させてしまいますので、ため込まずすぐに洗濯すると臭いを防げます。
二つ目は、たっぷりとした水で洗濯をする方が、汚れが落ちやすく、洗剤の効果も発揮します。
洗濯物をため込んでしまうと、一度に洗濯する量が増え、洗いムラができてしまいます。
水や洗剤が行きわたらない箇所ができ、汚れが落ちにくくなるので注意が必要です。
こまめに洗濯する方が汚れが落ち、臭いを発生させる菌を抑制できます。
一回の洗濯物の量は、洗濯槽の7~8割に抑えるのがコツです。
清潔な洗濯槽で洗濯する
どんなにこまめに洗濯しても、洗濯機自体が汚れていると、洗濯する水の中に雑菌が混じって臭い菌が落とせません。
普段のぞいてきれいにみえる洗濯槽も、裏側・内部はカビや汚れが繁殖している可能性があります。
洗濯槽は1~2ヶ月に一度はお手入れして、清潔な状態を保ちましょう。
塩素系漂白剤で簡単に、時間をかけずにきれいにできます。
普段から取り入れられる洗濯槽の詳しいメンテナンス方法は、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
【洗濯機掃除の教科書】洗濯槽クリーナーの使い方をプロが徹底解説
洗剤は適量を守る
臭いに効果がありそうな洗剤ですが、適量を超えた洗剤を入れると、かえって臭いの原因を増やすことになります。
その理由として、溶けきれなかった洗剤が繊維の隙間に残ることで、皮脂汚れと混ざり嫌な臭いに変化するからです。
洗剤は適量を守りましょう。
きれいな水ですすぐ
風呂の残り湯をお洗濯に使う方もいますが、使うのは洗いだけにして、すすぎではきれいな水を使いましょう。
すすぎにまで使うと、残り湯に残った雑菌を衣類やタオルに付着させ、洗っても臭いが発生する可能性があります。
すすぎは、必ずたっぷりのきれいな水道水で行いましょう。
タオルが臭くなるのを防ぐ干し方と保管方法
タオルを臭くさせないために取り入れてほしい、臭いを防ぐ干し方と保管方法を解説します。
洗濯が終わったあとすぐに干す
洗濯が終わってもすぐに干さなかった場合、菌が繁殖しやすくなります。
濡れている時間が長く、湿気がこもる洗濯槽に入れっぱなしの環境は、菌にとって最高の環境です。
菌を増やさないためにも、洗濯が終わったあとは、すぐに干しましょう。
乾きやすい工夫をする
タオルに嫌な臭いをつけないためには、いかに短時間で乾かすかが重要になってきます。
例えば、ぎゅうぎゅう詰めに洗濯物を干したり、風の通りのない部屋で乾かしたりすると、乾きが遅くなり、臭い菌が繁殖してしまいます。
取り入れやすい工夫としては、まずタオルを振って繊維を立たせ、風を通します。
タオルや衣類の干す間隔は、こぶし1個分ほどの間を開けて、風が通りやすいようにして干します。
そうすることで、タオルのふんわりした柔らかい手触りも保つことができます。
また、除湿器やサーキュレーター、エアコンの送風設定で風を送りながら乾かすと早く乾きます。
できるだけ衣類やタオルとの間に風を通すように工夫しましょう。
風を送る機器がないときは、窓を開けて換気をするだけでも変わります。
しっかり乾燥させて保管する
臭いの元になる菌は、湿度や温度が大きく影響します。
タオルの内部までしっかりと乾燥していないのに収納ケースやタンスに入れてしまうと、空気の流動がないので、水分を含んだ状態が続き、雑菌やカビが繁殖して臭いの原因となります。
きちんと中まで乾いていることを確認して保管しましょう。
保管場所の湿気に気を付ける
タオルは保管する場所にも気を付けましょう。
臭い菌は水分や湿気がある環境で繁殖しやすいため、湿度が高くなりやすい部屋での保管は適していません。
脱衣室や洗面所は、水を多く使用する場所のため保管場所として適していませんが、タオルを置いておきたい場所でもあります。
扉のないオープン棚や、ワイヤーバスケットなどを使って、なるべく保管しているタオルに風が通る工夫をしてください。
年に一度の洗濯機クリーニングで臭いを防ぐ
日頃使う洗濯機のお手入れは、どの程度行っていますか。
タオルや衣類を洗う洗濯機は非常に汚れやすいものですが、ついお手入れを後回しにしている方も多いかもしれません。
タオルの臭いをいくら取っても、汚れた洗濯機を使っていると臭いの悩みは解決しないので、雑菌を根こそぎ落とす洗濯機クリーニングについて解説します。
清潔な洗濯機を保つ重要性
汚れた洗濯機を使って洗濯をすると、雑菌やカビ菌を含んだ水で洗うことになります。
つけ置き洗いをして菌を殺菌しても、洗濯時の汚れた水でまた雑菌を付着させては意味がありません。
また、カビや雑菌がついた洗濯機を使い続けると、健康被害の恐れもあります。
毎日使う洗濯機は、清潔を保つことが大切です。
プロによる洗濯機クリーニングでできること
プロの洗濯機クリーニングには「薬剤投入洗浄」と「分解洗浄」の2種類があります。
どちらの洗浄方法でも、自分で行うお手入れよりも高い効果が期待できます。
汚れの程度に応じて最適な方法を選ぶことが重要ですが、簡単に2つの洗浄の特徴を解説します。
薬剤投入洗浄
「薬剤投入洗浄」は業務用クリーナーまたは高温水を使い、分解せずに洗濯槽を洗浄する方法です。
市販のクリーナーよりも洗浄効果が高いので、手の届かない汚れもしっかり落とせます。
分解洗浄
「分解洗浄」は洗濯槽を取り外し、すべてのパーツを分解して洗浄します。
タオルや衣類の臭いに悩まされている方は、分解洗浄をおすすめします。
凹凸部の落ちにくい汚れも根こそぎ落とせるので、「新品のようにきれいになった」という声も多いのが満足度に表れています。
どちらもタオルや衣類の臭い対策としても満足できるサービスで、毎日使う洗濯機をきれいにして得られるメリットは絶大です。
おすすめの洗濯機クリーニング業者
毎日洗濯で使う洗濯機は、内部を分解すると汚れやカビがびっしり付いていることが多いため、タオルの臭いの原因を解決したい方は、プロの洗濯機クリーニングを一度実施してみてください。
当サイト「洗濯機のまじん」は、業界初の洗濯機クリーニング専門業者で、洗濯機の分解洗浄を得意としています。
関東地域のクリーニング対応数No.1、サービス満足度も96%と高い評価をいただき、洗濯機クリーニングに特化して長年経験を積んできました。
洗濯機は構造が複雑な家電であり、クリーニングには高度な技術と専門的な知識が求められます。
そのため、経験豊富な専門業者に依頼することで、安心して質の高いサービスを受けられます。
どのようなサービスかもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
プロ業者による洗濯機の掃除内容を紹介!分解洗浄で臭いやカビをクリーニング
まとめ
本記事では、タオルが臭う原因、臭いにつながる習慣を解説しました。
臭いの元になる菌は、熱や漂白剤でも軽減できますが、正しい洗濯方法が大切です。
洗濯物をためずに洗う、清潔な洗濯槽を守る、適量の洗剤を使うなど、日頃から気を付けることで、臭いに悩まされなくなります。
また、プロによる洗濯機クリーニングを定期的に行うことで、より効果的に臭いを防げるのでおすすめです。
できることを一つでも取り入れて、臭いのない清潔なタオルを使うようにしましょう。
投稿者プロフィール
- 洗濯機クリーニングのスペシャリスト。洗濯機クリーニングの深い専門知識と高度な技術力を誇り、月に50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせます。教育係としても活動し、チームの技術向上をリード。その明るく前向きな対応は顧客から高く評価され、感動と笑顔をもたらしています。