洗濯機の水抜きのやり方を解説!道具や注意点が全て分かる!

洗濯機の水抜きのやり方を解説!道具や注意点が全て分かる!

洗濯機の水抜きは、普段の生活ではあまり意識しない作業かもしれません。

しかし、引越しや長期不使用時、寒冷地での使用など、特定の状況では欠かせない非常に大切な作業です。

正しい方法で行わないと、思わぬトラブルに発展することもあります。

本記事では、洗濯機の水抜きが必要な理由から、縦型・ドラム式それぞれの手順、さらには水抜き後の注意点など、詳しく解説していきます。

洗濯機の水抜きとは

洗濯機の水抜きとは
洗濯機の水抜きとは

洗濯機の水抜きとは、内部やホースに残った水を取り除く作業です。

引越しの時や寒冷地での使用、長期間の不在時などの時に必要になります。

例えば寒冷地では凍結による故障を防ぎ、長期不使用時にはカビや臭いを予防します。水抜きを行うことで、洗濯機を清潔に保ち、故障のリスクを減らせるのが大きなメリットです。

また、引越し時の水漏れトラブルを回避し、次回の使用時にもスムーズに稼働できるように準備できます。

洗濯機の水抜きが必要な理由

洗濯機の水抜きが必要な理由
洗濯機の水抜きが必要な理由

洗濯機の水抜きはなぜ必要なのでしょうか?以下の3つの状況で特に水抜きが必要です。

洗濯機の水抜きが必要な理由

  1. 引越し時の水漏れ防止引越し時の水漏れ防止
  2. 寒冷地での凍結防止
  3. 長期間使用しない場合のカビ・悪臭防止

引越し時の水漏れ防止

引越し時、洗濯機内部やホースに残った水が原因で、運搬中に水漏れするリスクがあります。

新居や荷物が濡れるだけでなく、集合住宅では下の階への水漏れ被害につながることもあります。

特に、運搬中に漏れた水が他の荷物を濡らすだけでなく、新居の床や壁を汚してしまうケースもあります。

修繕費用やトラブルを避けるため、引越し準備の一環として水抜きを行うことが大切です。

寒冷地での凍結防止

寒冷地では、洗濯機内部やホースに残った水が氷点下の気温で凍結し、部品が破損する恐れがあります。

特に真冬の寒冷地では、夜間や早朝の冷え込みによって、思わぬタイミングで洗濯機が故障することも起こり得ます。

修理には高額な費用がかかることもあるため、事前の水抜きは欠かせません。

長期間使用しない場合のカビ・悪臭防止

旅行や出張などで洗濯機を長期間使わない場合、内部に残った水が原因でカビや悪臭が発生します。

湿度の高い環境では、カビの繁殖が驚くほど早いため旅行や出張で家を空ける際にも水抜きは有効です。

残留水を放置すると、内部の衛生状態が悪化し、再使用時に内部の清掃が必要になってしまう場合もあります。

今後の余計な手間を省くためにも、長期間使用しない場合は水抜きをしておくことをおすすめします。

洗濯機の水抜きを行うべきタイミング

洗濯機の水抜きを行うべきタイミング
洗濯機の水抜きを行うべきタイミング

洗濯機の水抜きは、日常的な作業ではありませんが、以下のこれらの状況で必ず行うべきです。

適切なタイミングで水抜きを行うことで、洗濯機を守り、不意のトラブルを防ぐことができます。

洗濯機の水抜きを行うべきタイミング

  1. 引越し数日~1日前
  2. 冷え込みそうな日の前日
  3. 長期不在の出発前
  4. メンテナンスや掃除のタイミング

引越し数日~1日前

引越し数日~前日までには水抜きを行うことが大切です。

引越し当日は荷物の梱包や運搬で慌ただしくなるため、余裕を持って前日までには作業を終えておきましょう。

特に排水ホースや洗濯槽内には残留水が多いため、余裕を持って十分に乾燥させておくと安心です。

さらに、輸送中に水漏れが起きると新居や荷物を傷める原因になるため、引越し準備の一環として水抜きを確実に行いましょう。

冷え込みそうな日の前日

寒冷地では、冷え込みそうな日の前日に水抜きをすることが推奨されています。

特に夜間の気温が氷点下になる場合、ホース内や洗濯槽に残った水が凍結し、故障の原因になることがあります。

そこで冷え込みそうな日が分かっていれば、故障を未然に防ぐために事前に水抜きをしておきましょう。

また、気温が氷点下の時に洗濯機を使用してしまった際は、脱水モードで内部の水を排出し、ホースやフィルターも完全に乾燥させておくことで凍結対策になります。

長期不在の出発前

旅行や出張などで家を数日以上空ける場合、出発当日か前日に水抜きを行っておきましょう。

内部に水が残ったままだと、長期間の放置でカビや臭いが発生することがあります。

さらに、長期不使用後に洗濯機を動かした際、異臭や水漏れの原因になることもあります。

水抜き後に扉を開けて乾燥させておくと、次回の使用時も快適に使えます。

メンテナンスや掃除のタイミング

定期的に洗濯機のメンテナンスを行う際にも水抜きは有効です。

洗濯槽洗浄やフィルター掃除を行う前に水抜きをすることで、内部の状態を清潔に保つ準備が整います。

また、水抜き作業を通じてホースやフィルターの状態をチェックできるため、劣化や破損を早期に発見できるメリットもあります。

これらのタイミングで水抜きを行えば、トラブルを防ぎ、洗濯機を最良の状態で長く使用できます。

洗濯機の水抜きを行う際の準備する道具と注意事項

洗濯機の水抜きを行う際の準備する道具と注意事項
洗濯機の水抜きを行う際の準備する道具と注意事項

水抜きは、適切な準備をすることでスムーズかつ安全に進められます。

具体的な準備する道具と注意点を詳しく解説していきます。

準備する道具

  1. ドライバー
    給水ホースや排水ホースを外す際に必要です。サイズが合わないと作業が進まない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
  2. 洗面器またはバケツ
    ホースから排出される水を受け止めるために必須です。大きめのものを用意すると、こぼれる心配が少なくなります。
  3. タオルまたは使い捨ての吸水シート
    作業中にこぼれた水を拭き取るために使用します。吸水力の高い使い捨てシートを選ぶと、片付けも簡単です。
  4. ビニール袋または密閉できる袋
    取り外したホースや部品をまとめて保管するのに役立ちます。密閉できる袋を使うと、部品の乾燥を保ちながら保管可能です。
  5. 防水シートまたは新聞紙
    作業場所の床が濡れるのを防ぐために敷きます。水がこぼれてもすぐに吸収できる新聞紙を何枚か重ねて使うのも便利です。
  6. 使い捨て手袋(必要な方)
    作業中に手が濡れるのを防ぎ、清潔に保てます。特に汚れが気になる場合はおすすめです。

注意事項

  1. 洗濯物が残っていないか確認
    作業前に洗濯槽内に衣類が残っていないか必ず確認しましょう。洗濯物が入ったままだと、作業の妨げになるだけでなく、水抜き中に衣類が汚れたり臭いがついたりする可能性があります。
  1. 作業場所の確保
    洗濯機の周囲に濡れると困るものが置かれていないかを確認し、必要に応じて移動させておきましょう。特にコンセントや延長コードが近くにある場合、水がかかるとショートする危険性があるため注意が必要です。
  1. 取扱説明書を確認
    メーカーや機種によって水抜き手順が異なる場合があります。取扱説明書を読んで、自分の洗濯機に合った正しい方法を把握しておきましょう。説明書が手元にない場合は、メーカーの公式サイトからPDF版をダウンロードできることもあります。
  1. 給水・排水口の状態を確認
    給水ホースがしっかり蛇口に接続されているか、排水口にホースが正しく差し込まれているかを確認します。接続が緩いと、作業中に水漏れの原因になることがあります。
  1. 作業時間を確保
    水抜き作業には、洗濯槽を完全に乾燥させる時間も含めて1~2時間ほどの余裕を持つのが理想です。引越しや旅行前など、スケジュールが詰まっている場合は、前日までに作業を終わらせるように計画しましょう。

縦型洗濯機の水抜きのやり方

縦型洗濯機の水抜きのやり方
縦型洗濯機の水抜きのやり方

縦型洗濯機の水抜きは、基本的な操作で完了しますが、手順をしっかり守ることが重要です。

一つひとつの作業を確認しながら進めていきましょう。

メーカーや機種によって水抜きのやり方が異なる場合があるので、取扱説明書がある方は必ずそちらを参考にするようにしてください。

縦型洗濯機の水抜きのやり方

  1. 給水ホースの水抜き
  2. 洗濯槽内の水抜き
  3. 排水ホースの水抜き

1. 給水ホースの水抜き

  1. 蛇口を閉める
    給水ホースに水が流れ込まないように、蛇口をしっかりと閉めておきます。
  2. 標準コースで1~2分ほど回す
    洗濯機を標準コースで1~2分ほど運転させます。ここで給水ホースに残っている水が洗濯槽内に流れてきます。
  3. 給水ホースを外す
    水が出てこなくなったら電源を切り、ホースを外します。外す際に水がこぼれることがあるため、洗面器やタオルを準備しておくと安心です。
  4. 給水ホース内の水抜き
    ホースを下向きにして水をすべて排出します。ホース内に残った水がないか確認しましょう。

2. 洗濯槽内の水抜き

  1. 脱水コースで洗濯槽内の水抜きをする
    脱水コースをスタートさせ、洗濯槽内の水を排出します。この運転が完了するまで待ちましょう。
  2. 洗濯槽を拭き取る
    運転終了後、洗濯槽内を乾いたタオルで拭き取ります。特に底部に残った水分を念入りに取り除きましょう。

3. 排水ホースの水抜き

  1. 排水ホースを外す準備をする
    排水ホースの先端をバケツや洗面器に入れるなどして、こぼれた水が床に流れないようにしておきます。
  2. ホースを外す
    排水口や洗濯機から排水ホースを慎重に外します。排水ホースから水が溢れることがあるので受け皿のバケツなどがあることをしっかり確認しましょう。もし接続部が硬くて外れにくい場合は、ゴム手袋を使用して滑り止めにすると便利です。
  3. 残留水を抜き取る
    ホースを下向きにして残った水をすべて排出します。必要であればホースを軽く揺らして水の流れを促します。

ドラム型洗濯機の水抜きのやり方

ドラム型洗濯機の水抜きのやり方
ドラム型洗濯機の水抜きのやり方

ドラム型洗濯機の水抜きは、縦型と手順はほぼ同じです。

縦型洗濯機の水抜きのやり方と異なるのが、糸くずフィルターの水抜きがあることです。

こちらも縦型洗濯機と同様に、それぞれの機種やメーカーでやり方が異なる場合があるので取扱説明書もよく確認するようにしてください。

ドラム型洗濯機の水抜きのやり方

  1. 給水ホースの水抜き
  2. 糸くずフィルターの水抜き
  3. 洗濯槽内の水抜き
  4. 排水ホースの水抜き

1. 給水ホースの水抜き

  1. 蛇口を閉める
    給水ホースに水が流れ込まないように、蛇口をしっかりと閉めておきます。
  2. 標準コースで1~2分ほど回す
    洗濯機を標準コースで1~2分ほど運転させます。ここで給水ホースに残っている水が洗濯槽内に流れてきます。
  3. 給水ホースを外す
    水が出てこなくなったら電源を切り、ホースを外します。外す際に水がこぼれることがあるため、洗面器やタオルを準備しておくと安心です。
  4. 給水ホース内の水抜き
    ホースを下向きにして水をすべて排出します。ホース内に残った水がないか確認しましょう。

2. 糸くずフィルターの水抜き

  1. 糸くずフィルターの手前に水の受け皿を置く
    糸くずフィルターを外すと水が溢れ出る場合があるのでバケツなどの受け皿を用意しておきます。
  2. フィルター部分のカバーを外す
    ドラム式洗濯機の下部にあるカバーを開け、糸くずフィルターを確認します。
  3. フィルターを取り出す
    フィルターを慎重に外し、出てきた水を洗面器やバケツで受けます。
  4. タオルで水を拭き取る
    タオルで水を綺麗に拭き取り、糸くずフィルターを元に戻します。

3. 洗濯槽内の水抜き

  1. 脱水コースで洗濯槽内の水抜きをする
    脱水コースをスタートさせ、洗濯槽内の水を排出します。この運転が完了するまで待ちましょう。
  2. 槽内を拭き取る
    洗濯槽内を乾いたタオルでしっかり拭き取ります。特に扉のゴムパッキン周辺に水分が残りやすいので注意してください。

4. 排水ホースの水抜き

  1. ホースを外す準備
    ホースを外す際に水がこぼれないよう、バケツやタオルを用意します。
  2. ホースを外す
    排水口や洗濯機本体からホースを取り外します。硬くて外れにくい場合は、工具や滑り止めのゴム手袋を活用してください。
  3. 水を排出
    ホース内の水をすべて排出します。ホースを軽く揺らすことで、残留水を完全に抜き取ることができます。

どちらのタイプの洗濯機でも、最後に全体をしっかり乾燥させることがポイントです。

これによりカビや臭いを防ぎ、次回の使用時に快適な状態を保つことができます。

どちらの手順も一つずつ丁寧に行えば、初心者でも簡単に水抜きが完了します。

洗濯機の水抜き後の注意点

洗濯機の水抜き後の注意点
洗濯機の水抜き後の注意点

洗濯機の水抜き後に、洗濯機を清潔かつ安全な状態を長く保つための注意点があります。

今後の余計な手間を増やさないために是非やっておきましょう。

洗濯機の水抜き後の注意点

  1. 内部をしっかり乾燥させる
  2. 部品の点検と保管
  3. 湿気対策を怠らない

内部をしっかり乾燥させる

湿気が残るとカビや臭いの原因になります。

扉を開けて内部を十分乾燥させれば、次の使用時も清潔な状態を保てます。

特に梅雨時や湿度の高い場所では、乾燥が不十分だと菌が繁殖しやすいので注意が必要です。

時間があれば、扇風機などで風を当てるとさらに効果的です。

部品の点検と保管

取り外したホースが破損していないか確認し、安全に保管することで次回の組み立てがスムーズになります。

細かい部品の劣化も要チェックです。

例えば接続部分にひび割れがある場合、次回使用時に水漏れが発生する恐れがあります。

特に長期間使用しない場合、部品の状態を定期的に確認することが大切です。

湿気対策を怠らない

長期間使用しない場合、防湿カバーや乾燥剤を使うと湿気を抑えられます。

これにより、内部のカビや錆の発生を防ぐことができます。

また、洗濯機を直射日光や湿気の多い場所から避けて保管することも重要です。

適切な湿気対策で、洗濯機を長期間清潔に保てます。

おすすめの洗濯機クリーニング業者

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どのようなサービスかもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
▶プロ業者による洗濯機の掃除内容を紹介!分解洗浄で臭いやカビをクリーニング

洗濯機の水抜きに関してよくある質問とその回答

洗濯機の水抜きに関してよくある質問とその回答
洗濯機の水抜きに関してよくある質問とその回答

洗濯機の水抜きは正しい手順と注意点を守ることで、トラブルを防ぎ、安全かつ効率的に作業を進められます。

特に引越しや寒冷地での使用、長期不在時などでは、適切な水抜きが洗濯機を守る鍵となります。

以下は、よくある質問への回答です。

Q1: 洗濯機の水抜きはどれくらいの頻度で行うべきですか?

A: 頻度は普段の使用状況や環境によって異なりますが、引越し、寒冷地での冬場、または長期間使用しない場合には必須です。特に寒冷地では凍結による故障リスクが高いため、冬前に定期的に確認すると安心です。

Q2: 水抜き後、すぐに洗濯機を使えますか?

A: はい、ホースや電源を元に戻せば通常通り使用可能です。ただし、再接続時にホースのしっかりした装着を確認し、水漏れがないか試運転するのがおすすめです。

Q3: 洗濯機の水抜きをしないとどうなりますか?

A: 引越し時には水漏れや新居の損傷、寒冷地では凍結による破損が起きる可能性があります。また、長期不使用時にはカビや悪臭が発生し、内部クリーニングが必要になる場合もあります。

Q4: 洗濯機の水抜きは何時間前までに行うべき?

A: 引越しや長期不在の場合であれば余裕を持って前日のうちに行うのが理想です。時間に余裕があれば、残留水が確実に乾き、内部を清潔な状態に保てます。

Q5: 洗濯機の水抜きはどれくらい時間がかかる?

A: 洗濯機の機種やホースの種類によって変わりますが、およそ30~60分ほどかかります。特に初めて水抜きを行う方は更に時間がかかる可能性もあるので、行う際は十分時間に余裕を持って開始するようにしましょう。

洗濯機の水抜きまとめ

洗濯機の水抜きは、引越しや寒冷地での使用、長期間の不使用時に欠かせない作業です。

適切に行うことで故障やトラブルを防ぎ、洗濯機を長持ちさせることができます。

特に給水ホースや排水ホース、糸くずフィルターの水抜きは、清潔な環境で洗濯機を長く使う上でとても大切です。

今回紹介した必要な道具や手順、注意点などを参考に、水抜きを正しく行いましょう。

また、機種やメーカーによってそれぞれ水抜きのやり方が異なる場合があるので取扱説明書も手元に控えて十分に確認するようにしてください。

投稿者プロフィール

三浦 拓真
三浦 拓真
洗濯機クリーニングのスペシャリスト。洗濯機クリーニングの深い専門知識と高度な技術力を誇り、月に50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせます。教育係としても活動し、チームの技術向上をリード。その明るく前向きな対応は顧客から高く評価され、感動と笑顔をもたらしています。

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