重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダで洗濯機の掃除はできる?プロが解説します

洗濯槽の掃除を行う上で、重曹やクエン酸(酢)で槽洗浄ができるか気になる方はいませんか?
重曹やクエン酸で簡単なお手入れは可能ですが、実は槽洗浄で重曹やクエン酸を用いての掃除はおすすめできません。
本記事では、重曹とクエン酸を使った槽洗浄がオススメできない理由を解説し、洗濯槽クリーナーの種類、槽洗浄方法についても紹介します。
本記事を読むことで、槽洗浄のクリーナーについて理解が深まりおすすめのクリーナーで槽洗浄を行うことができるため、ぜひ最後までご覧ください。

この記事は、長年洗濯機のクリーニングに携わるプロが監修しています。
私たちの経験を生かして、洗濯機のお手入れ方法について分かりやすくお伝えします。
この情報があなたの洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯をもっと快適にするお手伝いができれば幸いです。

重曹を使用した洗濯機掃除をおすすめしない理由

重曹は消臭効果があり素肌に優しく、他の掃除箇所にも多様できるメリットがありますが、重曹を使用した洗濯機の掃除は、効果にあまり期待できません。
その理由は洗浄力が弱く効果に期待できないのと、水に溶けにくい性質により洗濯機の故障を招く恐れがあるためです。以下で詳しく解説します。

洗浄力が弱い

洗濯槽内のカビや汚れは、想像以上に蓄積しており簡単には落ちません。
重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、軽度な汚れやカビ、臭いなどの除去は可能ですが、洗濯槽内の頑固な汚れを取るには限界があります。
消臭など手ごろな掃除には使用もできますが、しっかりと掃除したい方にはおすすめできません。

洗濯機の故障に繋がる

重曹は、水に溶けにくい性質があるため、洗濯機内で固まるとつまりを引き起こし洗濯機の故障に繋がる恐れがあります。
特に、冷水だと重曹はなかなか溶けず、水道水にミネラルが多く含まれる硬水地域では注意が必要です。
洗濯機内で重曹が固まってしまうと、洗濯機の修理や買い替えが必要になってくるため、あまりおすすめできません。

クエン酸を使用した洗濯機掃除をおすすめしない理由

クエン酸もまた、重曹と同じく洗濯機の槽洗浄にはおすすめできません。
その理由は洗浄力が弱く効果に期待できないのと、金属を腐食する酸性の性質により洗濯機の故障を招く恐れがあるためです。以下で詳しく解説します。

洗浄力が弱い

クエン酸は酸性の性質を持ち、軽度な水アカや石鹼カス、臭いなどのヌメリの除去に有効ですが、洗濯槽内の頑固な汚れを取るには効果は薄いです。
軽度な掃除は可能ですが、しっかりと掃除したい方にはおすすめできません。

洗濯機の故障に繋がる

クエン酸は、水金属を腐食する酸性の性質があるため、洗濯機の金属に反応しサビや腐食を引き起こし洗濯機の故障に繋がる恐れがあります。
洗濯機の腐食が起こると、掃除で対応できなくなり、洗濯機の買い替えが必要になってくるため、あまりおすすめできません。

重曹とクエン酸を混ぜた洗浄剤

瞬間的な効果はあり

重曹とクエン酸を混ぜて洗浄剤を調合する方法もあり、こちらの洗浄剤だと瞬間的な手入れは可能です。
アルカリ性性質の重曹と酸性のクエン酸を混ぜると、中和反応によって二酸化炭素の気泡が発生します。
この発砲パワーによってお手入れは可能ですが、洗濯槽の掃除は最低1時間以上をかけて行うため、瞬間的な効果しか期待できない重曹とクエン酸を混ぜた洗浄剤はおすすめできません。
そのため、初めから洗浄効果の高い塩素系のクリーナーや酸素系のクリーナーを使用することをおすすめします。

洗濯槽槽クリーナーの種類

重曹やクエン酸(酢)について解説してきましたが、洗濯槽クリーナーには大きく塩素系クリーナーと酸素系クリーナーの2択となっています。
書く洗濯機メーカーは塩素系の槽クリーナーをおすすめしていますので、槽洗浄をしっかりと行いたい方は、塩素系クリーナーを使用することをおすすめします。

洗濯槽クリーナーの種類と効果については以下の記事で比較して解説しているため、詳細が気になる方は参考にしてください。

【人気】洗濯槽クリーナーのおすすめ10選!洗浄剤の種類と効果も紹介

洗濯機の槽洗浄方法

重曹やクエン酸を用いて槽洗浄を行うことはおすすめできませんが、塩素系クリーナーや酸素系のクリーナーと同じ方法で、洗濯機の槽洗浄は可能です。
洗濯機の槽洗浄には2通りの掃除方法があり、1つ目が槽洗浄コースを使用しないで「槽洗浄」する方法で、2つ目が洗濯機のパネルにある「槽洗浄コース」で行う洗浄方法です。

槽洗浄コースを使用しない詳細な「槽洗浄」手順は以下の記事で解説しているため参考にしてください。

【洗濯機掃除の教科書】洗濯槽クリーナーの使い方をプロが徹底解説

また、洗濯機のパネルについている「槽洗浄コース」の詳細な手順は以下の記事で解説しているため参考にしてください。

【洗濯機掃除の教科書】槽洗浄コースの使い方や効果をプロが徹底解説します

まとめ

いかがだったでしょうか。
重曹やクエン酸を用いた掃除は、手ごろな対策としては可能ですが、槽洗浄にはおすすめできないことについてご理解いただけたかと思います。
塩素系クリーナーや酸素系クリーナーを適切に使用することで、洗濯機の槽洗浄を行うことが可能です。
この他にも洗濯機清掃に関するコンテンツが多くあるため、気になる方はチェックしてください。

投稿者プロフィール

森藤 永太郎
森藤 永太郎
洗濯機クリーニングのスペシャリスト。毎月50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせることで顧客からの絶大な信頼を築いています。単に清掃を行うだけでなく、お客様とのコミュニケーションを重視し、日々のお手入れ方法について専門的なアドバイスを提供。期待を超えるサービスで、お客様に感動と笑顔をお届けします。