洗濯槽の掃除はどのくらいの頻度が正解？汚れを防ぐコツとプロに頼むタイミング

2025年11月15日 2025年11月15日

洗濯機のまじん編集部

洗濯したばかりのタオルから生乾きの臭いがしたり、白いシャツに黒いポツポツがついていたりすると、洗濯槽の汚れやカビが気になりますよね。
洗濯槽掃除は取り入れる頻度が分からないまま何となく先延ばしになりやすい家事でもあります。
この記事では日常生活で洗濯槽クリーナーを使った掃除のタイミングや、洗濯機に汚れを蓄積させないための予防メンテナンス、プロへ洗濯機クリーニングを頼む目安を紹介します。

1. 洗濯槽の掃除頻度はどのくらいが理想？
1.1. 一般的な目安は「月1回」
1.2. 季節によっても掃除頻度を調整しましょう
2. 掃除を怠るとどうなる？放置した洗濯槽のリスク
2.1. 黒カビや雑菌が衣類に付着する
2.2. イヤな臭いやぬめりの原因になる
2.3. 洗濯機の寿命が縮む場合も
3. 家庭でできる！洗濯槽の掃除方法と手順
3.1. 酸素系クリーナーでおこなう洗濯槽掃除
3.2. 塩素系クリーナーを使ったカビ取り掃除
3.3. 自然派に人気！重曹やクエン酸を使った方法
4. 掃除頻度を減らすための予防メンテナンス
4.1. 洗濯後はフタを開けて湿気を逃す
4.2. 洗剤・柔軟剤は適量を守る
4.3. 糸くずフィルターをこまめに掃除する
4.4. 洗濯槽クリーナーを定期的に使う
5. 掃除してもニオイや汚れが取れないときは？
5.1. 洗濯槽の裏やパッキン奥に汚れが残っているサイン
5.2. 分解クリーニングが必要なケース
5.3. プロの洗濯機クリーニングに依頼するタイミング
6. プロの洗濯機クリーニングに依頼するメリット
6.1. 見えない部分まで徹底洗浄でニオイもスッキリ
6.2. 素材を傷めず洗浄できる
6.3. 作業時間・費用の目安と選び方
7. まとめ

この記事は月間500台以上の洗濯機をクリーニングしている「洗濯機のまじん」スタッフが監修しています。

洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯を快適にする手助けになれば幸いです。

洗濯槽の掃除頻度はどのくらいが理想？

洗濯槽の掃除頻度は、家族構成や毎日の洗濯回数、ドラム式・縦型の違いなど、さまざまな環境によって汚れ方が変わります。
ご自身の環境にあわせて掃除のペースを見直してみましょう。
ここでは洗濯槽の掃除頻度を解説します。

一般的な目安は「月1回」

家庭でおこなう洗濯槽クリーナーを使った洗濯槽洗浄は、月1回のペースが基本です。
定期的な洗濯槽洗浄をすれば、黒カビや洗剤カスの蓄積を防ぎ、衣類のニオイ対策にも役立ちます。

洗濯回数が多い家庭やスポーツをする子どもがいる家庭では、皮脂汚れが増えるため、月1回の洗濯槽クリーニングに加え、気になるタイミングで追加の掃除をしましょう。
ドラム式洗濯機は水量が少ない構造でカビが残りやすく、縦型は洗剤残りの影響を受けやすい特徴があります。
家族の生活スタイルや洗濯機の汚れ具合に合わせて掃除頻度を調整しましょう。

季節によっても掃除頻度を調整しましょう

季節によって洗濯槽の汚れ方は大きく変わります。
梅雨から夏は湿度が高く、黒カビや雑菌が増えやすいため、掃除の頻度を上げると安心です。
春や秋は皮脂汚れや花粉が蓄積しやすく、薄手の衣類を洗う機会も増えるため、通常の月1回を維持すると清潔を保ちやすくなります。
冬は気温が低く洗濯機の嫌なニオイを感じにくいですが、洗剤カスが残りやすいので変わらず月1回の洗濯槽クリーニングを続けると洗濯機の故障予防にもつながります。
季節の変化に合わせて頻度を調整しましょう。

季節	リスク	掃除頻度の目安
春	花粉や衣類汚れの蓄積	月1回
梅雨・夏	黒カビ・雑菌が増えやすい	月1回＋気になったら追加
秋	汗や皮脂汚れが残りやすい	月1回
冬	洗剤カスが残りやすい	月1回

掃除を怠るとどうなる？放置した洗濯槽のリスク

洗濯槽に汚れが溜まると、黒カビや洗剤カスが増えて嫌なニオイや雑菌の発生につながり、洗濯した衣類への影響も出てくるため注意が必要です。
ここでは放置した洗濯槽のリスクを解説します。

黒カビや雑菌が衣類に付着する

洗濯槽の裏側やパッキン部分には、黒カビや雑菌が付着しやすい環境が整っています。
湿気がこもるとカビの増殖が加速し、洗濯中に剥がれたカビや汚れが衣類に付着する場合があります。
とくにドラム式はパッキン周辺の汚れが残りやすく、黒い点やニオイが衣類に移る原因になりやすいです。
洗濯槽のカビは皮脂汚れや柔軟剤の残りを栄養にして繁殖するため、気付いたときには広い範囲に見られるケースもあります。

イヤな臭いやぬめりの原因になる

洗濯後の衣類から漂う嫌なニオイは、黒カビだけでなく洗剤カスや皮脂汚れが分解される過程でも発生します。
洗濯槽内に汚れが残ると雑菌の増殖が進み、ぬめりとなって出てきます。
ぬめりは汚れが蓄積したサインであり、早めの掃除が必要です。
また、洗濯後にフタを閉めたままにすると湿気がこもり、臭いが悪化します。

洗濯機の寿命が縮む場合も

洗濯槽に汚れが溜まり続けると、洗濯機内部の部品に負担がかかります。
黒カビや洗剤カスがセンサーやモーター周辺に付着すると、動作不良やエラーの原因になり、結果として寿命が短くなるリスクが高まります。
ドラム式・縦型どちらの洗濯機も内部のトラブルは見えにくいため、異音や臭いが続くときは早めの点検が安心です。

家庭でできる！洗濯槽の掃除方法と手順

家庭でおこなう洗濯槽の掃除は、酸素系クリーナー・塩素系漂白剤・重曹やクエン酸を用いた方法があります。
洗濯機の構造や汚れの具合に合わせてクリーナーを選んで進めるのがおすすめです。
ここでは家庭でできる洗濯槽クリーニングの掃除方法を紹介します。

酸素系クリーナーでおこなう洗濯槽掃除

酸素系漂白剤（過炭酸ナトリウムタイプ）は、発泡作用で洗濯槽の裏側に残った汚れを浮かせる特徴があります。
刺激が少なく扱いやすいため、家庭での洗濯槽掃除に適しています。
温水に溶かすと発泡が活発になって黒カビが浮いてくるため、網取りネットで黒カビや汚れをしっかり取り除きましょう。
洗濯機に槽洗浄コースが搭載されている場合は、利用すると便利です。
ドラム式と縦型の洗濯機では動作が異なるため、取扱説明書を確認してから進めると安心です。

酸素系クリーナーで掃除する時の流れ

洗濯槽へ表示量のクリーナーを入れる
40〜50℃ほどの温水で溶かす
槽洗浄コースまたは長時間洗浄コースを選ぶ
浮いてきた黒カビや汚れを網取りネットですくう
洗浄後は十分にすすぎをおこなう

塩素系クリーナーを使ったカビ取り掃除

短時間でカビをしっかり除去したいときは、塩素系クリーナーがおすすめです。
強い除菌力が特徴で、頑固な黒カビを強力に溶かします。
ただし、刺激が強いため換気をしながら使用し、金属部品やゴム部分に触れないように注意が必要です。
使用後は十分にすすぎ、薬剤の残留を避けるのを意識すればニオイや変色トラブルを防ぎやすくなります。

塩素系クリーナーを安全に使うポイント

しっかり換気をしながら作業する
ゴムパッキンや金属部分に長時間触れさせない
指定量を守って投入する
洗浄後はすすぎを通常＋1回に追加し、薬剤の残留を防ぐ

自然派に人気！重曹やクエン酸を使った方法

重曹やクエン酸は手軽に使えて人気がありますが、洗濯槽掃除にはあまり向いていません。
重曹は弱アルカリ性で軽い汚れには働きかけますが、洗濯槽の黒カビや雑菌、皮脂汚れを落とすには力不足です。
さらに、水に溶けにくいため固まると詰まりを引き起こし、洗濯機が故障する原因にもなります。

クエン酸は水あかには有効ですが、酸性の成分が金属部分を傷める可能性があり、洗濯槽洗浄には適しません。
洗濯槽の汚れをしっかり落としたい場合は、酸素系や塩素系の洗濯槽クリーナーを使うほうがおすすめです。
重曹やクエン酸は軽い日常的なパーツのお掃除ケアにとどめるとよいでしょう。

掃除頻度を減らすための予防メンテナンス

洗濯槽の汚れやニオイは、日々のちょっとした習慣で大きく減らせます。
湿気や洗剤カスを残さず、雑菌が増えにくい環境を作ると掃除の負担が軽くなります。
洗濯機の汚れを予防するための工夫を紹介します。

洗濯後はフタを開けて湿気を逃す

洗濯後の湿気は黒カビや雑菌が増える原因になりやすいため、フタやドアを開けて内部をしっかり乾かす習慣が大切です。
とくにドラム式はパッキンまわりに湿気が残りやすく、ニオイやぬめりにつながりやすい構造です。
乾燥を意識して洗濯機内に湿気をためない状態が続くと、洗濯槽の裏側に汚れが付着しにくくなり、月1回の洗濯槽クリーナーだけでも清潔を維持しやすくなります。
日常の洗濯機内の換気を意識しましょう。

洗剤・柔軟剤は適量を守る

洗剤や柔軟剤を多く使いすぎると洗剤カスが残りやすく、雑菌や黒カビの原因につながります。汚れをしっかり落としたい気持ちがあっても、洗濯機の容量や水量に合わせた適量を守るとトラブルを防ぎやすくなります。液体・粉末など洗剤の種類によって溶け方が違うため、季節や洗濯物の量に合わせて使い分けると洗浄力が安定します。適量を続けると洗濯槽の汚れが蓄積しにくくなり、臭いの予防にも役立ちます。

糸くずフィルターをこまめに掃除する

糸くずフィルターは繊維や髪の毛が溜まりやすく、放置すると雑菌が増える原因になります。
皮脂汚れや洗剤カスが絡むとぬめりが出やすくなり、洗濯槽へ汚れが戻る場合があるため、使用後のタイミングで軽く取り除く習慣をつけましょう。
定期的に水洗いや中性洗剤で洗うと、フィルターの通水性が保たれて洗浄力が安定します。こまめな手入れを意識してみてください。

洗濯槽クリーナーを定期的に使う

洗濯槽クリーナーは黒カビや洗剤カスを落とすための心強いアイテムです。月1回の洗濯槽クリーニングを習慣にすると、洗濯槽の裏側に汚れが蓄積しにくくなり、ニオイ対策にも効果が出やすくなります。
短時間で頑固な汚れを一気に溶かして流したい場合は塩素系の洗濯槽クリーナーがおすすめです。
定期的な洗濯槽洗浄を家庭で取り入れれば、洗濯機だけでなく、洗濯物の清潔さも保てます。

掃除してもニオイや汚れが取れないときは？

洗濯槽クリーナーを使っても臭いが残る場合や、衣類に黒い点がつく場合は、洗濯槽の裏やパッキン奥に汚れが残っている可能性があります。
目に見えない洗濯機内部の汚れは自分で落としにくいため、プロの洗濯機クリーニングへ依頼するのが安心です。
ここでは洗濯槽クリーニングを家庭でしてもトラブルが改善しない原因と対処方法を紹介します。

洗濯槽の裏やパッキン奥に汚れが残っているサイン

洗濯後の衣類に黒い斑点がついたり、ニオイが続く場合は、洗濯槽の裏やパッキン奥に汚れが残っているサインです。
洗剤カスや皮脂汚れが積み重なると雑菌が増えやすく、洗濯槽洗浄をしても改善しない場合があります。
とくにドラム式はパッキンの奥へ汚れが入り込みやすく、黒カビが広がりやすい特徴があります。
すすぎを繰り返してもぬめりが残る場合は、内部の汚れが原因になっている可能性が高いです。

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分解クリーニングが必要なケース

洗濯槽の深い部分やモーター付近に黒カビや洗剤カスが付着すると、家庭での洗濯槽洗浄では落としにくくなります。
内部から強くニオイを感じる場合や、衣類に黒い点が繰り返し付く場合は、分解クリーニングが必要になるケースが多いです。
洗濯機を分解して洗浄すると、洗濯槽の裏や配管周りの汚れを徹底的に除去でき、洗濯機の動作も安定しやすくなります。
異音やエラーが続く場合も洗濯機内部の汚れが影響している可能性があるため、早めにプロへ相談してみましょう。

プロの洗濯機クリーニングに依頼するタイミング

セルフクリーニングで改善しない臭いや黒カビが続く場合は、プロの洗濯機クリーニング会社への依頼がおすすめです。
プロは洗濯槽の裏やパッキン奥を分解して洗浄するため、家庭では届かない部分の汚れまでしっかり除去できます。汚れの再発を防ぎたい場合や、購入してから数年以上たっている場合は、一度点検も含めてプロへ掃除を依頼してみると安心です。

こんなときはプロへ相談

洗い終わったばかりのタオルから、イヤな生乾き臭がふわっと上がってきた
子どもの白いシャツに、黒いポツポツがついているのを見つけた
ドラム式のパッキンを触ると、ぬめりや黒ずみがついてきた
柔軟剤の香りが前より残りにくくなり、香りが消えやすい
洗濯途中の水面に、黒いカスや白い泡のかたまりが浮いてくる
洗濯機の中を覗くと、底やフタの裏に黒い点が見える
洗濯機の横から、なんとなくカビっぽい臭いがする

プロの洗濯機クリーニングに依頼するメリット

プロの洗濯機クリーニングは、家庭では届かない洗濯槽の裏や配管まわりまで徹底的に洗浄します。
自分では落としにくい黒カビや洗剤カスが取り除かれ、臭い対策や故障予防にも役立ちます。
ここではプロに依頼するメリットを紹介します。

見えない部分まで徹底洗浄でニオイもスッキリ

プロのクリーニングは洗濯槽を分解し、槽の裏側や配管奥にこびりついた黒カビや洗剤カスまで丁寧に落とします。
家庭の槽洗浄では届かない部分まで洗浄するため、洗濯後に残る酸っぱいような臭いや、生乾き臭の改善が期待できます。
パッキン奥の雑菌やぬめりも取り除かれるので、洗濯物のイヤな臭いが軽減し、仕上がりの気持ちよさが変わりやすくなります。
2～3年に1度プロに依頼すれば嫌なニオイの再発予防にもつながり、洗濯がより快適になります。

素材を傷めず洗浄できる

専門業者は洗濯機の構造や素材に合わせてぴったりな洗剤や洗浄方法を選びます。
ドラム式や縦型、それぞれの特徴を理解したうえで作業するため、ゴムパッキンや金属部品を傷めずに黒カビや汚れを落とせます。
家庭で強い薬剤を使うと変色や腐食につながる場合がありますが、プロは薬剤の濃度や使用量を細かく調整するため安心です。
部品の状態も確認しながら作業するので、洗濯機への負担も少なく、仕上がりの清潔さと安全性を両立できます。

作業時間・費用の目安と選び方

プロの洗濯機クリーニングは、作業時間が1.5〜3時間ほどで、費用は1～4万円前後が一般的です。
洗濯機の種類や分解範囲で変わりますが、内部までしっかり洗いたい場合は分解クリーニングを選ぶと仕上がりが安定します。
業者を選ぶときは、作業実績や口コミ、保証内容を確認すると安心です。
作業前後の写真を提示してくれる会社だと仕上がりが分かりやすく、自宅の洗濯機の変化も想像しやすいです。

	縦型洗濯機（所要時間）	ドラム式洗濯機（所要時間）
薬剤投入洗浄	約11,000円（1.5h）	約17,000円（2.5h）
分解洗浄	約20,000円（2h）	約30,000~40,000円（3h）

まとめ

洗濯槽のお掃除頻度は基本的に月1回でOKです。
ただし、家族の人数や洗濯回数、季節の湿度に合わせて汚れやニオイが気になり始めたタイミングで回数を増やしましょう。
酸素系漂白剤や塩素系漂白剤を使った洗濯槽クリーナーで黒カビや洗剤カスを落とし、洗濯後のフタ開放、洗剤の適量使用、糸くずフィルターの掃除などを習慣にすれば、洗濯槽の汚れや雑菌を抑えやすくなります。
家庭での洗濯槽の掃除をしても臭いが残る場合や衣類に黒い斑点が繰り返し付く場合は、内部に汚れが蓄積しているサインです。
洗濯委の分解クリーニングが得意なプロへ相談し、洗濯槽の裏や配管まで一度しっかりリセットしておくと、洗濯機を長く快適に使いやすくなりますよ

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