蛍光漂白剤とは?効果や漂白剤との違い・正しい使い方をわかりやすく解説

洗剤のパッケージにある「蛍光増白剤配合」や「蛍光剤フリー」の表示を見て、どちらを選べばよいのか迷っていませんか。

意味を知らずに洗剤を選ぶと、生成りの服や淡い色の衣類が白っぽく見えたり、家族の肌着に合わない洗剤を使い続けたりするおそれがあります。

この記事では、蛍光漂白剤の仕組みや漂白剤との違い、向いている衣類、洗剤の選び方や正しい使い方を解説します。

衣類ごとに洗剤を使い分ける基準を知り、大切な服をきれいに洗う方法を一緒に見つけていきましょう。

蛍光漂白剤とは?記事の結論まとめ

  • 蛍光漂白剤(蛍光増白剤)は、汚れを落とす成分ではなく、衣類を白く見せる染料の一種です。
  • 塩素系・酸素系漂白剤は汚れの色素を分解するため、蛍光漂白剤とは働きや目的が異なります。
  • 白い衣類には向いていますが、生成りや淡い色の衣類では本来の色合いが変わる場合があります。
  • 洗剤を選ぶ際は、パッケージの成分表示と衣類の洗濯表示を確認する必要があります。
  • 黄ばみや臭いが改善しない場合は、衣類だけでなく洗濯機内部の汚れも確認しましょう。


洗濯機の目に見えない汚れをそのままにしていると、カビや雑菌が混じった水で、毎日家族の衣類を洗い続けているかもしれません……

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この記事の監修・情報提供

監修:藤本ヒロミ
ハウスクリーニングアドバイザー

ハウスクリーニング会社や住宅関連企業など、複数の企業メディアで住まいや清掃に関するコラムを執筆・監修。ハウスクリーニングアドバイザー、クリーニングインストラクター、整理収納インストラクター、収納マイスターの資格を保有。専門知識を生かした記事監修を行う。

情報提供:洗濯機のまじん

累計施工件数10,000台を突破した洗濯機クリーニング専門店。利用者の96%が「また依頼したい」と回答し、地上波テレビでも紹介された実績を持つ。現場で培った知見をもとに、記事内容の確認や専門的な情報提供を行う。

蛍光漂白剤とは?効果や漂白剤との違いをわかりやすく解説

洗剤の成分表示にある「蛍光増白剤」を見ても、役割までは想像しにくいですよね。

仕組みを知らずに使うと、生成りや色柄物の風合いが変わり、お気に入りの衣類の色合いを変えてしまう原因にも。 

ここでは、蛍光漂白剤の仕組みや漂白剤との違い、使用するのにおすすめの衣類について解説します。

蛍光漂白剤(蛍光増白剤)の仕組み|白く見える理由とは

蛍光漂白剤は、洗剤の成分表示で「蛍光増白剤」や「蛍光剤」と記載される染料の一種で、汚れを落とす成分ではありません。

綿などの白い衣類はもともと少し黄色みを帯びており、洗濯を重ねるうちに白さが失われたように感じやすくなります。

蛍光増白剤は紫外線を吸収して青白い光を放ち、衣類の黄色みを目立ちにくくして白く見せる成分です。

衣類に付着した成分は着用や洗濯によって少しずつ減るため、配合洗剤を使うと白さを補いやすくなるでしょう。

参考:花王 製品Q&A「【成分・働き】蛍光増白剤とは?

酸素系・塩素系漂白剤との違い|汚れを落とす働きとの違い

「漂白剤」と「蛍光漂白剤」は名前が似ていますが、衣類に対する働きは異なります。

酸素系・塩素系漂白剤は、食べこぼしや皮脂によるシミ、黄ばみなどの色素を化学的に分解し、汚れを目立ちにくくする洗浄剤です。

蛍光漂白剤には汚れを分解する働きがなく、光の作用によって衣類の黄色みを抑え、白さを引き立てます。

シミや黄ばみを落としたいときは漂白剤を、白い衣類を明るく見せたいときは蛍光漂白剤入りの洗剤を使い分けるとよいでしょう。 

目的の違いを理解すると、洗濯後の仕上がりにあった洗剤を選びやすくなります。

漂白剤の活用方法や特徴をさらに詳しく知りたいと思ったら、「酸素系漂白剤のメリット・デメリットと洗濯機掃除のやり方を詳しく解説」で紹介しています。

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蛍光漂白剤がおすすめの衣類・おすすめしない衣類

蛍光漂白剤は、衣類の色や仕上げによって相性が分かれます。

白いワイシャツやタオル、体操服などには白さを引き立てる効果が期待でき、家族が日常的に使う白物衣料の洗濯におすすめです。生成りやパステルカラー、濃色の衣類に使うと、本来の色合いが白っぽく見えるおそれがあるため注意してください。

天然素材の風合いや淡い色味を保ちたい衣類には、蛍光増白剤フリーの洗剤を選びましょう。洗剤を購入する前に、衣類の色とパッケージの成分表示を照らし合わせてみてください。

衣類のタイプ蛍光漂白剤との相性選び方の目安
白いワイシャツ・白いタオル・白衣おすすめ白さや清潔感を保ちたいときに選ぶ
生成りの衣類注意が必要本来の自然な色を保つなら無配合を選ぶ
パステルカラーの衣類注意が必要淡い色合いを守るなら無配合を選ぶ
黒・ネイビーなどの濃色衣類注意が必要白っぽく見えるのを避けるなら無配合を選ぶ
天然素材の風合いを活かした衣類注意が必要素材本来の色味を優先して選ぶ

蛍光漂白剤入り洗剤のメリット・デメリットと注意点

白い衣類はきれいに洗いたいけど、色柄物や子どもの服にも使ってよいのだろうか……と迷う人も多いでしょう。

衣類にあわない洗剤を選ぶと、本来の色合いを損ねる場合があります。

ここでは、蛍光漂白剤入り洗剤のメリット・デメリットや、選ぶ際の注意点を解説します。

蛍光漂白剤入り洗剤のメリット・デメリット

項目内容
メリット白い衣類の白さを引き立て、生地への負担を抑えながら使いやすい
デメリット生成りや色柄物では本来の色合いが変わる場合がある
注意点赤ちゃんの衣類や敏感肌の方は、蛍光増白剤フリーの洗剤を選ぶのがおすすめ 

白い衣類をきれいに見せるメリット

蛍光漂白剤入り洗剤は、白い衣類を明るく清潔な印象に仕上げやすい点が魅力です。

漂白剤のように汚れを分解するのではなく、光の作用によって白さを引き立てるため、生地への負担を抑えながら使いやすい特徴があります。

毎日洗うワイシャツや体操服、白いタオルなどをきれいな印象で保ちたい人にぴったりです。

白物衣料が多いご家庭は、洗剤選びの候補に入れてみてくださいね。

生成り・色柄物・敏感肌の衣類で注意したいデメリット

蛍光漂白剤入り洗剤は、生成りや色柄物では本来の色合いが変わる場合があります。

また、現在の洗濯洗剤に使われている蛍光増白剤は、急性毒性などの健康リスクは低く、通常の使用において問題ないと考えられています。 しかし、赤ちゃんや肌が敏感な人では、ごくまれに皮膚への刺激が指摘されているため、乳幼児用製品への使用を控えるよう行政から示された経緯があります。

食品包装や医療用ガーゼなどにも使用基準が設けられています。

デリケートな赤ちゃんの衣類を安全に洗う方法については、「赤ちゃんの肌を守る!ベビー服を安心して着せるための水通しガイド」も参考になります。

参考記事

赤ちゃんの肌を守る!ベビー服を安心して着せるための水通しガイド

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参考:石鹸百科「添加剤(1)蛍光増白剤」、厚生労働省「食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)第3 器具及び容器包装」、厚生労働省「医療用具製造(輸入)承認申請等の取扱いについて」(日本薬局方ガーゼの純度試験(5)蛍光増白剤の項)

蛍光漂白剤入り洗剤の見分け方と選び方

蛍光増白剤が配合されているかどうかは、パッケージ裏面の成分表示で確認できます。

成分欄に「蛍光増白剤」または「蛍光剤」と記載があれば配合されており、「無蛍光」「蛍光増白剤フリー」と表示されていれば無配合です。

白い衣類には蛍光増白剤配合、色柄物や赤ちゃんの衣類には蛍光増白剤フリーを選ぶと、洗濯物にあった洗剤を選びやすくなります。

次の表を参考に、洗濯物にあわせて使い分けてみてください。

洗濯物の種類おすすめの洗剤
白いシャツ・白いタオルなど蛍光増白剤配合の洗剤
色柄物・生成りの衣類蛍光増白剤フリーの洗剤
赤ちゃんの肌着蛍光増白剤フリーの洗剤

蛍光漂白剤を正しく使うためのポイント

せっかく蛍光漂白剤入りの洗剤を選んでも、使い方を誤ると期待した白さにならない場合があります。

衣類にあわない使い方を続けると、色ムラや黄ばみが気になる原因になるかもしれません。

ここでは、蛍光漂白剤を正しく使うためのポイントを解説します。

蛍光漂白剤を使うときのチェックポイント

チェックポイント内容
洗剤の使い方水によく溶かし、適量を守って使用する
使用前の確認洗濯表示や洗剤の注意書きを確認する
改善しない場合洗濯機の汚れも原因のひとつとして確認する

蛍光漂白剤入り洗剤の正しい使い方

蛍光漂白剤入り洗剤は、製品ごとの使用方法や使用量を守ることが大切です。

洗剤が十分に溶けないまま衣類へ付着すると、色ムラの原因になる場合があります。

洗剤は水によく溶かしてから衣類を入れ、パッケージに記載された適量を守って使用しましょう。

また、生成りや色柄物の本来の色合いを保ちたい場合は、蛍光増白剤フリー(無配合)の洗剤を選ぶのがおすすめです。事前に洗濯表示や洗剤の注意書きを確認して使い分けましょう。

漂白剤と一緒に使っても大丈夫?併用するときの注意点

衣類の黄ばみやシミを落としたいからといって、複数の洗剤や漂白剤を自己判断で混ぜて使うのは避けましょう。

製品によって使用方法や併用の可否は異なるため、必ずパッケージの表示を確認してください。

黄ばみやシミには酸素系漂白剤、白い衣類の白さを保ちたい場合は蛍光漂白剤入り洗剤というように、目的に合わせて使い分けると失敗を防ぎやすくなります。

蛍光漂白剤を使っても臭いや黄ばみが改善しない理由

蛍光漂白剤は、光の作用によって衣類を白く見せる成分であり、皮脂汚れやタンパク質汚れを分解する働きはありません。

そのため、繊維の奥に汚れが残っている場合は、黄ばみや嫌なニオイが改善しないことがあります。

改善しない場合は、次のような原因が考えられます。

黄ばみや臭いが改善しない主な原因

  • 衣類の繊維の奥に皮脂汚れやタンパク質汚れが残っている
  • 汚れの種類にあった洗剤や漂白剤を使用できていない
  • 洗濯槽や排水経路に汚れが蓄積している

酸素系漂白剤や洗浄力の高い洗剤を使っても改善しない場合は、洗濯機の洗濯槽や排水経路に汚れが蓄積している可能性もあります。洗濯物だけでなく、洗濯機の状態も一度確認してみましょう。

衣類の黄ばみを根本から落とす方法をさらに詳しく知りたいと思ったら、「洗濯物の黄ばみはなぜ起こる?原因と落とし方・予防策をプロが解説」で紹介しています。

洗剤を変えても洗濯物の嫌なニオイが気になる場合は、「洗濯物の嫌な臭いの取り方9選!臭いを消す洗濯方法をプロが伝授」もチェックしてみてください。

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蛍光漂白剤を使っても白くならない…洗濯機内部の汚れが原因かも

蛍光漂白剤入りの洗剤を使っても、黄ばみや嫌なニオイが改善しないと「洗剤が合わないのかな」と悩んでしまいますよね。

しかし、原因が洗濯機内部の汚れだった場合は、洗剤を変えても改善しない可能性があります。

ここでは、洗濯機内部の汚れが衣類に与える影響と、対処法を紹介します。

洗濯機内部の汚れが疑われるチェックポイント

チェック項目あてはまる状態
黄ばみや黒ずみ洗剤や漂白剤を変えても改善しない
ニオイ洗濯後も生乾き臭が残る
洗濯槽掃除市販クリーナーを使っても黒い汚れが繰り返し出てくる

洗濯物の黄ばみや臭いは洗濯機内部が原因の場合もある

洗剤を使い分けたり漂白剤を活用したりしても、黄ばみや黒ずみ、生乾き臭が改善しない場合は、衣類ではなく洗濯機内部に原因があるかもしれません。

洗濯槽の裏側には、洗剤カスや皮脂汚れ、黒カビなどが少しずつ蓄積します。

汚れを放置すると、洗濯のたびに汚れが水流とともに剥がれ落ち、きれいに洗ったはずの衣類へ再び付着することも。

洗剤を替えても効果を感じられない場合は、洗濯槽の汚れも疑ってみましょう。

洗濯機の汚れ具合が気になる場合は、「プロが教える!家庭でできる洗濯槽の掃除のやり方と裏ワザ」も参考になります。

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市販の洗濯槽クリーナーで掃除できる範囲と限界

市販の洗濯槽クリーナーは、日頃のお手入れには役立ちますが、洗濯槽の裏側や部品の隙間にこびり付いた汚れまでは落としきれません。

そのため、掃除をしても黒い汚れやニオイが繰り返し発生するケースもあります。

定期的に洗濯槽クリーナーを使っているにもかかわらず改善しない場合は、家庭でのお手入れだけでは限界の状態かもしれません。

日頃のお手入れに使うクリーナー選びに迷っている場合は、「洗濯槽クリーナーのおすすめ10選!洗剤の種類と効果も紹介」もチェックしてみてください。

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市販のクリーナーで改善しない場合は分解洗浄も検討しましょう

次のような症状が続く場合は、洗濯機内部に汚れが蓄積している可能性があります。

分解洗浄を検討したいサイン

  • ワカメのような黒い汚れが何度も出てくる
  • 生乾き臭やカビ臭さが改善しない
  • 洗濯槽クリーナーを使っても短期間で汚れが再発する

専門業者による分解洗浄では、洗濯機を部品ごとに分解し、普段は見えない洗濯槽の裏側まで直接確認できます。業務用の機材や専用洗剤を使って洗浄するため、家庭では手が届きにくい部分の汚れまで徹底的に落とせる点が特長です。

「何度掃除しても改善しない」「洗剤を変えても黄ばみやニオイが気になる」場合は、「洗濯機のまじん」の無料分解診断で洗濯機内部の状態を確認してみてください。 

信頼できる業者選びのポイントや料金を比較したい場合は、「洗濯機クリーニング業者はどこがいい?おすすめ12社を料金・口コミ・サービスで比較」で紹介しています。

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蛍光漂白剤とは?に関するよくある質問

蛍光漂白剤について調べていると、「体に悪くないの?」「白い服には使っていいの?」など、細かな疑問を持つ人も多いでしょう。

ここでは、記事で紹介しきれなかった内容をQ&A形式でわかりやすく解説します。

Q. 蛍光漂白剤はなぜダメだといわれるのでしょうか?

蛍光漂白剤は汚れを落とす成分ではなく、光の作用で衣類を白く見せる成分です。

生成りや色柄物では、本来の色合いが変わったり色ムラが生じたりする場合があります。衣類の色や素材にあわせて使い分けると失敗を防ぎやすくなります。

Q. 蛍光漂白剤は体に悪いですか?

現在市販の洗濯用洗剤に使用されている蛍光増白剤は、急性毒性などの健康リスクは低く、通常の使用において問題ないと考えられていますが、赤ちゃんや肌が敏感な人は、念のため蛍光増白剤を含まない洗剤を選ぶのがおすすめです。心配な場合は、製品の成分表示を確認して選びましょう。

Q. 白い服に蛍光漂白剤を使うとどうなりますか?

白いワイシャツやタオルなどでは、黄ばみが目立ちにくくなり、白さを引き立てる効果が期待できます。ただし、皮脂汚れやシミを分解する成分ではないため、汚れそのものを落とす働きはありません。

黄ばみやシミが気になる場合は、酸素系漂白剤などと目的に応じて使い分けましょう。

まとめ

蛍光漂白剤(蛍光増白剤)は、紫外線を青白い光に変えて白い衣類を明るく見せる成分であり、汚れを分解する漂白剤とは役割が異なります。

白い衣類には効果が期待できますが、生成りや色柄物では本来の色合いが変わる場合があるため、衣類にあわせた使い分けが必要です。

正しい使い方をしても黄ばみやニオイが改善しない場合は、洗濯機内部の汚れが影響している可能性もあります。そのようなときは、「洗濯機のまじん」の無料分解診断で内部の状態を確認し、クリーニングが必要か相談してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

洗濯機のまじん編集部
洗濯機のまじん編集部
洗濯機のまじん編集部は、洗濯機の掃除やメンテナンス、買い替えに役立つ情報を発信する編集チームです。
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