洗濯機の買い替え時期はいつ？寿命サイン・故障症状・おすすめ購入時期を解説

2025年12月26日 2025年12月26日

洗濯機のまじん編集部

洗濯機を長く使っていると、「そろそろ買い替え時かな？」と悩む瞬間がありますよね。
異音や脱水の弱さ、エラー表示が出始めると不安になりますが、洗濯機の買い替え時期は年数だけで決めるものではありません。縦型かドラム式か、洗濯回数や乾燥機能の使用頻度によっても、劣化の進み方は大きく変わります。
目安やサインを知っておけば、急な故障で洗濯ができなくなる事態を避けやすくなります。
この記事では、洗濯機の買い替え時期の目安や症状、修理と買い替えの判断ポイント、買い替え前にできる対策までをわかりやすく解説します。

1. 洗濯機の買い替え時期の目安は何年？
1.1. 縦型洗濯機の買い替え目安
1.2. ドラム式洗濯機の買い替え目安
2. 買い替えサインとなる代表的な症状とは？
2.1. 脱水が弱い・洗濯時間が長くなる
2.2. 異音・振動が大きい
2.3. エラーが頻発する
2.4. 洗濯物の臭い・汚れ残りが増える
3. 修理か買い替えか迷ったときの判断ポイント
3.1. 修理費の相場とリスク
3.2. 5〜8年目は判断が分かれるタイミング
3.3. 10年超えは買い替えがおすすめな理由
4. 洗濯機をお得に買い替えたい人向けの時期選び
4.1. 価格が下がりやすい時期（決算・新モデル前）
4.2. 家電量販店の交渉ポイント
5. 異常は内部の汚れが原因の可能性も
5.1. 洗濯槽クリーニングで改善しやすい症状
5.2. 自宅でできる洗濯槽洗浄方法（酸素系クリーナー編）
5.3. 自宅でできる洗濯槽洗浄方法（塩素系クリーナー編）
6. プロの洗濯機クリーニングを頼んだらどうなる？
6.1. 洗濯機の分解洗浄で内部の汚れを徹底除去
6.2. 市販の洗濯槽クリーナーでは落ちにくい汚れが改善しやすい理由
6.3. 作業内容と料金の目安
7. まとめ

この記事は月間1100台以上の洗濯機をクリーニングしている「洗濯機のまじん」スタッフが監修しています。

洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯を快適にする手助けになれば幸いです。

洗濯機の買い替え時期の目安は何年？

洗濯機の買い替え時期は、使用年数だけでは決められません。縦型とドラム式では負担がかかる部品が違い、家庭の洗濯回数でも劣化の進み方が変わります。目安を知っておくと、急な故障で慌てにくくなります。
ここでは、洗濯機の買い替え時期の目安について解説します。

縦型洗濯機の買い替え目安

縦型洗濯機は構造が比較的シンプルで、買い替え目安は7〜8年と言われます。
ただ、家族が多く毎日複数回まわす家庭では、モーターやベルトに負担が積み重なり、5〜6年で脱水の弱さや異音を感じる場合もあります。
もし現在ご自宅の洗濯機にエラー表示が増えた、途中で止まる場面が目立つ場合は、修理や買い替えを検討してもよいでしょう。

参照：内閣府・消費動向調査（主要耐久消費財の買い替え年数）

ドラム式洗濯機の買い替え目安

ドラム式洗濯機は便利な機能が多い反面、部品が多く、買い替え目安は6〜8年と言われています。
乾燥機能を頻繁に使う家庭では、乾燥経路にほこりがたまりやすく、乾燥力の低下やエラー表示につながりやすいです。ヒーターやセンサーの不調は修理費が上がりやすいため、使用年数が進んだ段階で不調が重なる場合は、買い替えも前向きに検討すると家計の見通しが立てやすくなります。

参照：日立公式│洗濯機の長期使用についてのお知らせとお願い

買い替えサインとなる代表的な症状とは？

洗濯機は、故障する前に脱水の弱さ、音や振動、エラー、臭いや汚れ残りの増加など買い替えを考える合図が出やすいです。買い替えサインを見逃すと、忙しい時期に洗濯が回らず困ってしまいます。
ここでは、買い替えサインになりやすい洗濯機の代表的な症状を解説します。

脱水が弱い・洗濯時間が長くなる

脱水後の洗濯物が重い、乾きにくいと感じた場合は故障前のサインだと考えてよいでしょう。
表示時間より運転が長引く場合も、センサーがうまく判断できず動作の調整が増えている可能性があります。
排水フィルターの詰まりや洗濯物の入れすぎで起きる場合もありますが、洗濯機の掃除や、洗濯物の量を調整しても改善がみられない場合は、駆動部の劣化が進んでいる可能性があります。

異音・振動が大きい

運転音が大きくなった、脱水時に揺れが強くなったなどの症状がでる場合は、洗濯機内部の摩耗が進んでいる可能性があります。
もし洗濯機を設置場所の水平が崩れているだけなら調整で落ち着く場合もありますが、軸受けや回転部の劣化が進むと音や振動が増えやすいです。洗濯中の揺れが強い状態が続くと、防水パンや床への負担も増えます。

買い替えを検討したいサイン

脱水時に金属が擦れるような音が続く
本体が動き、位置がずれる場面が増える
振動で床や防水パンに当たる音が出る

エラーが頻発する

洗濯機の電源を入れるたびにエラーが出ると、家事も進まず精神的な負担も増えますよね。
洗濯機のドアロックや水位、排水などエラーが出る原因はさまざまですが、使用年数が進むと複数部品が弱ってエラーとなる可能性もあります。もしも洗濯中のエラーが数か月続く場合は、修理と買い替えを平行し検討してもよいでしょう。

洗濯物の臭い・汚れ残りが増える

洗濯後の衣類に臭いが残る、黒いカスが付く、洗剤が残るなどの症状が出るは、洗濯槽の汚れや循環不良が影響しているかもしれません。
市販の洗濯槽クリーナーで槽洗浄をおこなって症状が改善する場合もありますが、もし繰り返し槽洗浄をおこなっても改善があまり感じられない場合はポンプやセンサーの不調も考えられます。
洗濯物に臭いや汚れ残りが同時に続く場合は、内部クリーニングで改善できるかどうかを確認しながら、寿命が近いかを判断しましょう。

修理か買い替えか迷ったときの判断ポイント

洗濯機を修理で延命するか買い替えるかは、金額とリスクを並べると判断しやすくなります。使用年数、故障部位、修理費、部品供給の状況で判断できると、迷いが減りやすいです。
ここでは、洗濯機を修理と買い替えで迷った場合の判断ポイントを解説します。

修理費の相場とリスク

洗濯機の修理費用は、故障個所やトラブルの症状で大きく変わります。
排水や給水などの不調は比較的費用を抑えやすい一方で、洗濯機の基板やセンサー・モーター関連は修理費用が高くなりやすいです。
洗濯機の修理で注意したいのが、一度高額の費用を払って修理を受けたとしても、その後別の部品が弱ってしまい、更なる修理で出費が重なった、となるケースが起きうることです。もしも使用年数が6年を超えており、修理費が本体価格の半分に近づく場合は、買い替えも選択肢に入れると長期的にみて家計の負担を抑えられるでしょう。

修理費の目安

主な修理内容	費用の目安
排水・給水まわり	1〜2万円
基板・センサー	2〜3万円
モーター・ドラム関連	3万円以上

5〜8年目は判断が分かれるタイミング

使用開始から5〜8年は、洗濯機が故障しても修理で延命できる場合もありますし、買い替えで新品を使う快適さを感じられる場合もあります。
修理費が軽めで済み、容量や機能への不満が少ない場合は、部品交換で様子を見る選択もよいでしょう。一方で、エラーや異音が増えている場合は、今後も修理が続く可能性があります。
家族構成の変化で洗濯物の容量不足を感じる場合も、買い替えを選んだ方が家庭全体の満足度が上がりやすいでしょう。

10年超えは買い替えがおすすめな理由

洗濯機の使用年数が10年を超えると、部品保有期間が過ぎて修理受付が難しくなりがちです。
洗濯機が現在問題なく動いていても、突然止まるリスクが上がります。最近の洗濯機は省エネ性能が上がり、水道代や電気代の節約につながりやすい機種が多い傾向があります。急な出費を避けるためにも、10年を超えた段階で計画的に洗濯機の買い替え準備を心にとどめておくとよいでしょう。

洗濯機をお得に買い替えたい人向けの時期選び

洗濯機は高い買い物なので、買う時期で差が出ます。値下がりしやすいタイミングを知っていると、同じ予算でも選択肢が広がります。
ここでは、洗濯機をお得に買い替えできるおすすめの時期と選び方を紹介します。

価格が下がりやすい時期（決算・新モデル前）

洗濯機が値下がりしやすい時期として、3月と9月の決算期が一つの選択肢としてよく挙げられます。
決算期はメーカー側も在庫を売り切りたいので、型落ち品が値下げしやすい傾向にあります。もし洗濯機の最新機能へ強いこだわりが少ない場合は、洗濯機をお得に購入するのに狙い目です。
また、年末年始もセールが増えるため、買い替え準備をしている場合は決算期や年末年始を狙ってみてください。

家電量販店の交渉ポイント

洗濯機を販売している実店舗で購入する場合は、価格だけでなく設置費やリサイクル費も含めた総額で比較すると失敗しにくいです。
ネット価格を事前に確認し、店頭で相談材料にすると話が進みやすくなります。交渉が苦手でも、「総額を下げられるか」「安くなりやすい時期はいつか」を相談してみると情報が得られます。長期保証も含め、家計と安心のバランスを見ながら選んでくださいね。

異常は内部の汚れが原因の可能性も

洗濯機の臭いや黒いカスは故障だけが原因ではありません。
洗濯槽の汚れで起きる場合も多く、自宅でのお手入れやクリーニングで改善する場合があります。
ここでは、洗濯機内部汚れが原因の場合の見極め方を紹介します。

洗濯槽クリーニングで改善しやすい症状

洗濯槽の裏側には、洗剤カス、皮脂汚れ、カビがたまりやすく、臭いや黒いカスの原因になります。
市販の洗濯槽クリーナーや槽洗浄コースで洗濯槽をクリーニングしてみて改善が見られる場合は、汚れが原因の可能性が高いです。
一方、洗濯槽クリーニングの後も脱水不良やエラーが続く場合は、機械部品の不調が関わっている可能性があります。改善の手応えが弱い場合は、点検や相談も視野に入れるとよいでしょう。

洗濯機内部汚れが疑われやすい例

気になる症状	想定原因
生乾きのような臭い	槽内のカビ・ぬめり
黒いワカメ状の汚れ	槽裏の汚れがはがれる
洗濯物のくすみ	汚れの再付着

自宅でできる洗濯槽洗浄方法（酸素系クリーナー編）

酸素系クリーナーは刺激臭が少なく、子どもがいる家庭でも使いやすい傾向があります。ぬるま湯を満水までため、表示量のクリーナーを溶かし、数時間〜半日ほどつけ置きすると汚れが浮きやすくなります。浮いた汚れはネットですくい、仕上げに標準コースでしっかりすすぐと臭い残りが減りやすいです。

【酸素系クリーナー】洗濯槽掃除のやり方

クリーナーを入れて5分ほど撹拌する
2〜6時間つけ置きする
浮いた汚れをネットなどで取り除く
排水してすすぎを1〜2回する
フィルターを掃除し、槽内をしっかり乾かす

更に詳しくcheck

自宅でできる洗濯槽洗浄方法（塩素系クリーナー編）

塩素系クリーナーは除菌力が高く、カビ臭さが強い場合に向きます。洗濯槽専用タイプを選び、表示量を入れて槽洗浄コースまたは標準コースで運転します。つけ置き不要の製品もあり、時間を取りにくい家庭でも使いやすいです。使用中は換気をおこない、別の洗剤と混ぜないよう注意が必須です。
臭いが残る場合はすすぎを追加すると、衣類への臭い移りが減りやすくなります。

【塩素系クリーナー】洗濯槽掃除のやり方

洗濯槽クリーナーの中身をすべて入れる
標準コースで運転する
脱水後に、まだ洗濯槽の内側に汚れがある場合は「すすぎ→脱水」をもう一度

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プロの洗濯機クリーニングを頼んだらどうなる？

自宅で洗濯槽クリーナーを使っても臭いや黒いカスなどの症状が改善しくい場合、洗濯槽内部の汚れが見えない部分で残っている可能性があります。プロによる洗濯機の分解洗浄なら見えない部分までアプローチできるため、臭いや黒いカスが改善する場合もあるため買い替え前に一度試す家庭も増えています。
ここでは、プロの洗濯機クリーニングの内容を紹介します。

洗濯機の分解洗浄で内部の汚れを徹底除去

プロの洗濯機クリーニングは、洗濯機を分解し、洗濯槽や回転部の周辺まで丁寧に洗浄します。
家庭のお手入れでは届きにくい洗濯槽裏側のカビやぬめり、固まった洗剤カスまで除去しやすいため臭いの元が減りやすいです。
洗濯機の分解掃除はの難易度高いため、プロにおまかせするのが安心です。

市販の洗濯槽クリーナーでは落ちにくい汚れが改善しやすい理由

市販の洗濯槽クリーナーは、洗濯機を分解せず洗浄液を回すため、洗浄液が届きにくい場所が残りやすいです。
プロによる分解洗浄では、パーツを外して洗うため、長年こびり付いた汚れにもアプローチしやすくなります。洗濯物の臭いや黒いカスが続く場合は、買い替えを急ぐ前に一度内部汚れが原因の可能性を考えるとよいでしょう。

作業内容と料金の目安

プロへ洗濯機クリーニングを依頼した場合の料金は、縦型かドラム式かで変わります。ドラム式は構造が複雑なため高めになりやすいです。作業時間は2〜4時間が目安で、浴室やベランダでパーツ洗浄をおこなう場合もあります。

	縦型洗濯機（所要時間）	ドラム式洗濯機（所要時間）
薬剤投入洗浄	約11,000円（1.5h）	約17,000円（2.5h）
分解洗浄	約20,000円（2h）	約30,000~40,000円（3h）

まとめ

洗濯機の買い替え時期は、縦型で7〜8年、ドラム式で6〜8年が一つの目安とされていますが、実際には使い方や負荷によって前後します。
脱水が弱くなる、異音や振動が増える、エラーが頻発する、洗濯物の臭いや汚れ残りが続くといった症状は、買い替えを考えるサインとして意識したいポイントです。
不調が出た場合は、使用年数、修理費用、部品供給の有無を整理し、修理で延命するか買い替えるかを冷静に判断すると、無駄な出費を抑えやすくなります。
また、洗濯槽の汚れが原因で起きてる症状であれば、自宅での槽洗浄やプロのクリーニングで改善する場合もあります。
買い替えを急ぐ前に状態を見極め、自分の家庭に合った選択をしてくださいね。

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