排水フィルターの掃除方法をプロが解説
ドラム式洗濯機の排水フィルターに汚れは溜まっていませんか?
排水フィルターの掃除を行わないと、排水つまりやカビの繁殖に繋がってしまいます。
本記事では、ドラム式洗濯機の排水フィルターと奥側の掃除方法や頻度について紹介します。
丁寧に解説するため、最後までご覧ください。
この記事は、長年洗濯機のクリーニングに携わるプロが監修しています。
私たちの経験を生かして、洗濯機のお手入れ方法について分かりやすくお伝えします。
この情報があなたの洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯をもっと快適にするお手伝いができれば幸いです。
排水フィルターのお掃除方法
洗濯時に衣類から出る糸くずや小さなゴミを集める役割がある排水フィルターの掃除頻度は1週間に1度を目安に行う必要があります。
排水フィルターの汚れが溜まりすぎると、フィルターを通過したゴミが排水管の詰まりに影響したり、糸くずが再び洗濯物に付着してしまいます。
また、湿気と暗い箇所にあるため、カビが発生しやすい環境であるため、洗濯機洗浄のプロが分かりやすく丁寧に解説していきます。
STEP1:事前準備
排水フィルターの掃除は簡単に直ぐ終わるため、あまり事前準備の必要は無いです。
以下に必要な物を3つ紹介します。
①必要なアイテム
浴室用洗剤
排水フィルターと奥の掃除する際に使用します。
塩素系のカビキラーがおすすめです。
歯ブラシ
排水フィルターと奥をこすり洗いするために使用します。
雑巾
排水フィルターを取り外す際に水がこぼれないようにするために使用します。
また、こすり洗い後にも使用します。
STEP2:排水フィルターの掃除方法
ここからは実際に掃除をしていきます。
正しい手順で排水フィルターを外し、奥側も綺麗にしていきましょう!
②排水フィルターの水抜きをする
排水フィルターを外した際に排水フィルター内から水がこぼれないように、フィルター内の水抜きをします。
洗濯機の「脱水」コースを選択し、1~2分動かします。
1~2分洗濯機を動かすことで排水フィルターの水が抜けます。
③排水フィルターを取り出す
洗濯機の電源は入れたまま、排水フィルターを外します。
先ほど水抜きをしましたが、水が出てくる場合もありますので、雑巾を添えながら排水フィルターのつまみを回転させ取り出してください。
④溜まったゴミを捨てる
排水フィルターを外したら、中に溜まっているゴミを取り除きます。
ホコリはぬるま湯(45〜50℃)でふやかすと取り除きやすいです。
⑤排水フィルターを掃除する
浴室用の洗剤をかけて、歯ブラシでこすり洗いを行います。
また、カビや汚れがひどい場合は、つけ置きにしてもよいです。
浴槽やバケツにぬるま湯(45〜50℃)を溜め、その中に適量の漂白剤と排水フィルターを入れて15~30分間つけ置きにします。
⑥洗濯機側の排水フィルター奥を掃除する
洗濯機側の排水フィルター奥にも汚れが蓄積しています。
ホコリを歯ブラシなど細長いもので取り除いた後に、浴室用の洗剤をかけて、歯ブラシでこすり洗いを行います。
ぬるま湯を注ぎ何度か水抜きを繰り返しながら掃除を行うとしっかりと洗浄できます。
この時、雑巾やバケツを用いて洗剤や水が床に垂れないようにしておくと良いです。
⑦排水フィルターを洗濯機に取り付ける
外し方と逆の手順で、本体側に排水フィルターを取り付けます。
この時、しっかりと取り付けが行われていない場合、洗濯機のパネルにエラーが表示されます。
⑧確認
軽くすすぎ洗いと脱水を行い、問題ないことが確認できましたら排水フィルターの掃除は完了です。
排水フィルターの交換時期は?
掃除をしても汚れが落ちない場合や、そもそも排水フィルターが破損している場合は、交換をおすすめします。
排水フィルターは、各メーカーの窓口に電話して取り寄せられるため、洗濯機の型にあったタイプを購入するのも1つの手です。
その他のお掃除箇所
ここまで、排水フィルターの掃除方法について紹介してきました。
しかし、洗濯機は多くの箇所をお手入れする必要のある家電です。
この機会に簡単に掃除ができる箇所を紹介します。
排水口まわり
排水フィルターの掃除を行っても、その奥側にある排水ホースや排水トラップが汚れていたら、つまりの原因になります。
排水口はカビや汚れが蓄積しやすく、悪臭の発生源になることが多いです。
また、排水口まわりの排水ホースや排水トラップもカビが繁殖しやすい環境にあるため、定期的なお手入れが必要です。
排水口の掃除方法は、排水口を分解してパイプクリーナーを流し込みます。
また、排水ホースや排水トラップは、分解してから浴室用の洗剤などで、洗浄します。
それぞれの詳細な掃除方法は以下の記事で丁寧に解説しておりますので、参考にしてください。
洗濯機排水口の掃除方法をプロが紹介!汚れやつまりの原因も解説!
【洗濯機掃除の教科書】排水ホースの簡単な掃除方法をプロが徹底解説
【洗濯機掃除の教科書】排水トラップの外し方と掃除方法をプロが徹底解説
ゴムパッキン
ゴムパッキンは、ドラム式洗濯機の扉部分にあるゴム製の密封材です。
水漏れ防止の役割を果たしますが、ゴムパッキンの隙間にはカビが溜まりやすいです。
竹串などでカビの除去を行う方もいますが、ゴムパッキンを傷つけてしまう恐れがあるため、浴室用の洗剤などで取り除くようにしてください。
ゴムパッキンのお手入れ方法は以下の記事で丁寧に解説しておりますので、参考にしてください。
【洗濯機掃除の教科書】ゴムパッキンのカビ・ホコリの掃除方法をプロが解説
洗濯パン
洗濯機の下にある台の洗濯パン(防水パン)もカビが発生しやすいです。
洗濯パンの掃除方法は2種類あり、1つ目は洗濯機を動かせる場合の掃除方法、2つ目は洗濯機を動かさずに掃除する方法です。
10分ほどで簡単に完了しますが、正しい手順で行う必要があるため、洗濯おパンの掃除方法について詳細を以下の記事で解説しています。
【洗濯機掃除の教科書】洗濯パン(下の台)の掃除方法をプロが解説
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、ドラム式洗濯機の排水フィルターと奥側の掃除方法や頻度、その他のお手入れ箇所について紹介しました。
この他にも洗濯機清掃に関するコンテンツが多くあるため、気になる方はチェックしてください。
投稿者プロフィール
- 洗濯機クリーニングのスペシャリスト。毎月50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせることで顧客からの絶大な信頼を築いています。単に清掃を行うだけでなく、お客様とのコミュニケーションを重視し、日々のお手入れ方法について専門的なアドバイスを提供。期待を超えるサービスで、お客様に感動と笑顔をお届けします。