ドラム式洗濯機のゴムパッキンのカビ・ホコリの掃除方法をプロが解説

ドラム式洗濯機のゴムパッキンのカビ・ホコリの掃除方法をプロが解説

ドラム式洗濯機のゴムパッキンの隙間にはホコリやカビが多く発生していることをご存じでしょうか?
ゴムパッキンはデリケートなため、正しい手順でお掃除する必要があります。
本記事では、ドラム式洗濯機のカビやホコリのお掃除方法や注意点、ゴムパッキンとあわせて掃除したい箇所について解説します。
カビ取りの正しい方法を知れば、洗濯機を綺麗にできるため、ぜひ最後までご覧ください。

この記事は月間500台以上の洗濯機をクリーニングしている「洗濯機のまじん」スタッフが監修しています。

洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯を快適にする手助けになれば幸いです。

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ゴムパッキンの汚れについて

ドラム式洗濯機の扉部分にあるゴム製の密封材としてあるゴムパッキンは、洗濯機本体と扉を密閉して水漏れ防止の役割を果たします。
しかし、ゴムパッキンの隙間をよく見てみると、ホコリやカビが隙間に溜まっているケースが多いです。
放っておくとカビが洗濯物に付着するおそれもあります。

ホコリが溜まりやすい

ドラム式洗濯機では、洗濯物から出る繊維くずや乾燥時に舞い上がる微細なホコリが、扉まわりのゴムパッキンに付着しやすい特徴があります。
とくに隙間部分は空気の流れが停滞しやすく、ホコリが溜まりやすい構造になっています。さらに湿気が残るとホコリが固まり、カビの栄養源となるため、放置すると汚れが蓄積しやすくなります。

カビが発生しやすい

ゴムパッキンは水分が残りやすく、光が届きにくい湿気かつ暗所という黒カビが好む環境がそろっています。
洗濯後に扉を閉めたままにすると湿気がこもり、カビが急激に増えやすくなります。洗濯機使用時の温度差によって結露が生じる場合は、カビ繁殖をさらに後押しします。

放置すると起こるトラブル

ゴムパッキンに溜まったカビを放置すると、洗濯物に黒い点が付着したり、乾燥後の衣類から嫌なニオイがする原因になります。
カビが広がると洗濯槽内部まで汚れが移り、掃除では取りきれない事態に発展する場合もあります。また、劣化したゴムが水漏れの原因になるケースもあるため、早めのお手入れが大切です。

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ゴムパッキンのお掃除方法

ゴムパッキンの掃除は月に一回を目安におこないましょう。
ゴムパッキンは柔らかいゴム製のため、少し拭いただけではカビを除去しにくいです。また、竹串などを使用してはいけません。
徹底したゴムパッキンの掃除方法は、洗濯機を分解して掃除する必要がありますが、ここでは簡単にできるゴムパッキンの掃除方法を紹介します。
分解洗浄のやり方については以下の記事で詳細を解説しているため、参考にしてください。

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STEP1:事前準備

まず事前準備について紹介し、次に掃除方法と注意点を解説します。

①必要なアイテム

浴室用洗剤(塩素系)

ゴムパッキンのカビを掃除する際に使用します。
ゴムパッキン専用の商品もあり、ゴムパッキン用カビキラーがおすすめです。

ブラシ(歯ブラシ)

ゴムパッキンの隙間や、カビをこすり洗いするために使用します。

雑巾

ゴムパッキンの汚れをふき取るために使用します。

保護用ゴム手袋

洗浄剤や汚れから手を守るために装着します。

STEP2:ゴムパッキンの掃除方法

ここからは実際に掃除をしていきます。
正しい手順でゴムパッキンを綺麗にしていきましょう!

②ホコリをブラシで取る

ゴムパッキンの表面を乾いた雑巾で軽くふき取ります。
隙間をめくるとホコリがあるためブラシで取り除きます。

③洗剤を吹きかける

ブラシでホコリ取り除いたら、洗剤をゴムパッキンの隙間に満遍なく吹きかけます。

④15~30分間つけ置きをします

洗剤をかけましたら、そのまま15〜30分間放置してつけ置きをします。

⑤雑巾でふき取ります。

時間が経ったら、洗剤を濡らした雑巾でふき取ります。
塩素系の洗剤は特に洗剤が残ったままだと、洗濯物を変色させてしまうおそれがあるため、水拭きはしっかりとおこないましょう。
水拭きの際には繊維を残さないためにウェットティッシュは使用しないようにしてください。
もし、雑巾でも取れないカビがありましたら、再度、洗剤を吹きかけて、ブラシでこすり洗いをしてください。

お手入れの注意点

竹串などでの使用は厳禁

ゴムパッキンのホコリやカビを取り除く際に、竹串のような鋭利なものを使用してゴシゴシとこすり取らないようにしてください。
ゴムパッキンのゴムに穴が空いたり、接合している部分が外れてしまう原因になります。
もし、ゴムパッキンにダメージを与えてしまうと水漏れや故障に繋がるため、先ほど紹介した手順の通り、雑巾やブラシで掃除を行ってください。

ゴムパッキン以外にカビが発生しやすい箇所とは?

洗濯機の分解洗浄専門業者「洗濯機のまじん」

洗濯機のカビの発生個所は、ゴムパッキンの他にも発生しやすい箇所があります。
ここでは洗濯機内のカビが生えやすい箇所と対処方法を紹介します。洗濯槽の掃除と同時にお手入れすることをおすすめします。

洗剤投入口

洗濯機の洗剤投入口や柔軟剤投入口もホコリやカビが発生しやすいです。
こちらは普段目につきやすい箇所ですが、ついつい後回しにしてしまうことも多いため、この機会にぜひ一緒にお手入れすることをおすすめします。
洗剤投入口の掃除方法は、洗剤ケースを機種に応じて取り外し、ぬるま湯で浸して汚れを柔らかくします。
その後、取り外した洗剤ケースと洗濯機本体側の汚れた部分に、歯ブラシを使用して擦ります。
洗剤投入口のお掃除方法の詳細は以下の記事で解説しているため、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

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糸くずフィルター

洗濯槽内またはドア近くに設置されている糸くずフィルターは、洗濯物から出る細かい糸くずやゴミを集める役割があり、こちらもカビが発生しやすいです。
糸くずフィルターのお手入れ方法は、洗濯機からフィルターを取り外し、ゴミを捨てます。
その後、ぬるま湯と歯ブラシ等で浴室用洗剤を使用しフィルターをこすり洗いします。
洗浄後はしっかり乾燥させてから再度設置します。
ゴミ取りネットの清掃は、洗濯物を洗う度にゴミ取りを行い、月に1回は徹底的に洗浄することをおすすめします。
糸くずフィルター(ゴミ取りネット)のお掃除方法の詳細は以下の記事で解説しているため、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

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洗濯パン

洗濯機の下にある台の洗濯パン(防水パン)もカビが発生しやすいです。
洗濯パンの掃除方法は2種類あり、1つ目は洗濯機を動かせる場合の掃除方法、2つ目は洗濯機を動かさずに掃除する方法です。
10分ほどで簡単に完了しますが、正しい手順で行う必要があるため、洗濯パンの掃除方法について詳細を以下の記事で解説しています。

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洗濯槽

洗濯槽は、洗濯物から落ちた皮脂汚れ・洗剤カス・湿気が蓄積しやすく、ドラム式・縦型どちらでもカビがもっとも発生しやすい場所です。
槽の裏側は普段見えないため、黒カビが広がっていても気づきにくいのが特徴です。定期的に槽洗浄コースと酸素系洗濯槽クリーナーを使うと、内部のカビや汚れをしっかり落とせます。
月1回を目安にお手入れし、嫌なニオイや黒い点の付着を予防しましょう。

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ひどいカビはプロの分解クリーニングで対処しましょう

家庭の掃除では取りきれない黒カビや、ゴムパッキンの奥まで広がった汚れは、プロの分解クリーニングでの対処がおすすめです。洗濯槽奥や乾燥ダクトまで徹底的に洗浄するため、ニオイや黒い汚れの再発防止にもつながります。

家庭では落としきれない汚れが溜まる理由

ゴムパッキンの奥や乾燥ダクトは複雑な形状で、手が届かず洗剤をかけても均一に行き渡りません。乾燥運転で舞う細かなホコリはダクトの奥に蓄積し、湿気と混ざるとカビの温床になります。無理にこすりすぎるとゴムや部品を傷めてしまうため、徹底的に洗うにはプロの分解作業が必要です。

プロに依頼すべきサイン

黒い点が洗濯物に付く、乾燥効率が落ちて時間がかかる、内部からカビ臭・焦げたようなニオイがするなどは、内部に汚れが広がっているサインです。ホコリ詰まりは故障や発火リスクの原因にもなるため、家庭の掃除では改善しない状態が続く場合は早めのプロ依頼がおすすめです。

こんな時はプロに相談!

  • 黒カビが繰り返し発生して何度掃除しても落ちない
  • 乾燥時間が以前より長くなっている
  • 洗濯物に黒い点やホコリが付着する
  • カビ臭・こもったニオイが強くなってきた
  • ゴムパッキンやダクト奥に手が届かず掃除しきれない
  • 内部にホコリが溜まっているのが見える(または音がする)

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分解クリーニングで改善できること

プロの分解クリーニングでは、ゴムパッキンの奥や洗濯槽裏、乾燥ダクトの深部まで分解して徹底的に洗浄します。家庭の掃除では届かない場所のカビやホコリを一掃できるため、洗濯物の黒い汚れやニオイの悩みが改善され、乾燥効率も回復します。内部の負担が減り、洗濯機の寿命を延ばす効果も期待できます。

分解クリーニングで改善できること

  • 黒カビやホコリを根本から除去
  • 乾燥時間が短くなり、仕上がりもふんわり
  • 洗濯物への黒い点の付着がなくなる
  • 洗濯機のカビ臭・モワッとしたニオイが消える
  • 乾燥ダクトの詰まりによる故障を予防
  • 洗濯機本来のパワーが戻る

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まとめ

いかがだったでしょうか。
本記事では、ドラム式洗濯機のカビやホコリのお掃除方法や注意点、他の掃除箇所について解説しました。
正しいカビ取り手順で定期的に洗濯機のお手入れを行い、綺麗な状態をキープしていきましょう。
この他にも洗濯機清掃に関するコンテンツが多くあるため、気になる方はチェックしてください。

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投稿者プロフィール

森藤 永太郎
森藤 永太郎
洗濯機クリーニングのスペシャリスト。毎月50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせることで顧客からの絶大な信頼を築いています。単に清掃を行うだけでなく、お客様とのコミュニケーションを重視し、日々のお手入れ方法について専門的なアドバイスを提供。期待を超えるサービスで、お客様に感動と笑顔をお届けします。
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