【洗濯機掃除の教科書】ティッシュや紙くず、オムツの対処方法を紹介

ティッシュや紙くず、オムツを洗濯してしまった際の正しい対処方法についてご存じでしょうか?
よく、柔軟剤を使い、再度洗濯機を回す方法を聞きますが、正しい手順で行わないと失敗してしまい、洗濯機のつまりを引き起こしたりしてしまいます。
本記事では、ティッシュや紙くず、オムツを洗濯してしまった際の正しい対処方法について詳しく解説しますのでぜひ最後までご覧ください。

この記事は、長年洗濯機のクリーニングに携わるプロが監修しています。
私たちの経験を生かして、洗濯機のお手入れ方法について分かりやすくお伝えします。
この情報があなたの洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯をもっと快適にするお手伝いができれば幸いです。

正しい対処方法

ティッシュや紙くず、オムツを洗濯してしまった際の対処方法は、基本的にすべて同じです。
トイレットペーパーなどの原料は繊維の短い広葉樹(木材)で水に溶けやすい性質を持っていますが、ティッシュや紙くずの原料は、比較的繊維の長い木材(針葉樹)のため、水に溶けにくいです。
そのため、ティッシュや紙くずを入れてしまうと、溶けずに衣類と絡み合ってしまうのです。
また、紙おむつは、水を吸い込む性質を持つ粒状の吸水ポリマーが含まれており、洗濯機を回すことによって、ゼリー状のポリマーが破れて衣類と絡み合ってしまいます。
ティッシュや紙くず、オムツを洗濯してしまっても、正しい対処手順でお手入れすると、問題ないため、次に対処方法を事前準備から紹介します。

STEP1:事前準備

①必要なアイテム

柔軟剤

洗濯機を再度回すため、その際に使用します。

粘着ローラー(ガムテープ)

洗濯物についた大きい紙くずを取り除く際に使用します。

雑巾(キッチンペーパー)

洗濯機の中の紙くずやポリマーを取り除くために使用します。

ゴミ取りネット

つけ置きの際に洗濯槽に浮いてきた紙くずを取り除く際に使用します。

STEP2:洗濯機のフチの掃除方法

洗濯機の分解洗浄専門業者「洗濯機のまじん」

ここからは実際の手順を紹介します。正しい手順で洗濯物や洗濯機を綺麗にしていきましょう!

②紙くずを振り落とす

洗濯機から洗濯物を全て取り出し、庭や浴室で付着した紙くずやポリマーを振り落とします。
振り落とせない紙くずは、粘着ローラーなどで取り除き、ポリマーは雑巾やキッチンペーパーで取り除くと良いです。

③洗濯機の中にある紙くずを取り除く

空になった洗濯機の中には紙くずやポリマーが残っている場合が多いです。
雑巾やキッチンペーパーを使用して、取り除いていきます。
特に、紙おむつのポリマーはこの段階で十分に取り除いてください。

④つけ置きをする

洗濯物を洗濯機の中に入れ、「つけ置きコース」を選択し水を溜めます。
つけ置き時間は15分程度で問題ないです。
つけ置きコースがない場合は洗濯槽に水をはります。

⑤柔軟剤を直接入れる

洗濯槽に水が溜まった後に、柔軟剤を洗濯槽の中へ直接入れます。
柔軟剤の量は規定通りの量で十分ですが、水を張った状態で入れないと、衣類へダメージがある場合がありますので注意してください。

柔軟剤を使用する理由

柔軟剤を投入する理由は、柔軟剤には静電気を防止する効果があるため、こびりついたティッシュや紙くずポリマーが剥がれやすくなるためです。

⑥浮いた紙くずを取り除く

つけ置き中に紙くずが浮いてきたら、ゴミ取りネットなどで紙くずをすくい取ります。
排水時に多量の紙くずやポリマーが、排水口へ流れてしまうとつまりを引き起こしてしまうため、できるだけ取り除ける紙くずは除去しましょう。

⑦洗濯機を回す

つけ置き後は。すすぎ1回、脱水1分の設定で洗濯機を回します。
この際、洗剤は使用せず、柔軟剤を入れるとしても少量でよいです。

⑧乾燥させる

脱水が終わったら、乾燥機を使用すると細かな紙くずも取り除けます。
乾燥機がない場合は、洗濯物を振りほどいてから干します。

おむつは注意が必要

ポリマーが残っている場合は乾燥機へ入れてはいけません。
ポリマーが残っているうちに、乾燥機へ入れると乾燥機の熱によってポリマーが溶け衣類に付着してしまうため、乾燥機を使用する際は、ほとんどのポリマーを取り除いた後に使用してください。

⑨再度紙くずを振り落とす

乾燥した洗濯物に小さな紙くずがありましたら、再度振り落としたり粘着ローラーなどで取り除きます。
お疲れ様です。以上で対処完了です。
最後に、糸くずフィルターなどにゴミが溜まっているかと思いますので、こちらのケアを行うと良いです。

一緒にお手入れしたい箇所

洗濯機の分解洗浄専門業者「洗濯機のまじん」

ここまで、ティッシュや紙くず、オムツの対処方法を紹介してきました。
しかし、紙くずなどは、洗濯機内の洗濯槽や排水口などにも蓄積してしまう場合もあります。
また、洗濯機は洗濯機自体を定期的な掃除が必要な家電のため、この機会に簡単に掃除ができる箇所を紹介します。

糸くずフィルター

ティッシュや紙くず、オムツの対処方法の最後に、糸くずフィルターのゴミを除去したかと思いますが、よくみてみるとカビや汚れがあることに気づきます。
洗濯槽内またはドア近くに設置されている糸くずフィルターは、洗濯物から出る細かい糸くずやゴミを集める役割があり、汚れがつきやすいです。
糸くずフィルターのお手入れ方法は以下で解説しています。

【洗濯機掃除の教科書】糸くずフィルターの掃除方法をプロが解説

洗剤投入口や洗濯機のフチ

洗濯機の洗剤投入口や柔軟剤投入口にはホコリやカビが発生しやすいです。
こちらは普段目につきやすい箇所ですが、ついつい後回しにしてしまうことも多いため、この機会にぜひ一緒にお手入れすることをおすすめします。
洗剤投入口や柔軟剤投入口、洗濯機のフチの掃除方法は以下で解説しています。

【洗濯機掃除の教科書】洗剤投入口や柔軟剤投入口の掃除方法を解説

【洗濯機掃除の教科書】洗濯機のフチや隙間、外側の掃除方法を解説

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では、ティッシュや紙くず、オムツを洗濯してしまった際の正しい対処方法について詳しく解説しました。
また、洗濯機は定期的なお手入れが必要な家電のため、つまりを引き起こさないように他の箇所の掃除を行うことをおすすめしています、
この他にも洗濯機清掃に関するコンテンツが多くあるため、気になる方はチェックしてください。

投稿者プロフィール

森藤 永太郎
森藤 永太郎
洗濯機クリーニングのスペシャリスト。毎月50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせることで顧客からの絶大な信頼を築いています。単に清掃を行うだけでなく、お客様とのコミュニケーションを重視し、日々のお手入れ方法について専門的なアドバイスを提供。期待を超えるサービスで、お客様に感動と笑顔をお届けします。