二槽式 洗濯機(脱水槽も)の掃除方法を解説
二槽式洗濯機の掃除方法について知っていますか?
二槽式洗濯機は一般的な洗濯機の掃除方法で洗浄が可能ですが、一部手順が異なるところがあるため注意が必要です。
この記事では二槽式洗濯機のお掃除方法や、おすすめのクリーナーについて丁寧に解説しています。
この記事を読むことによって、二槽式洗濯機の掃除方法について分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
この記事は、長年洗濯機のクリーニングに携わるプロが監修しています。
私たちの経験を生かして、洗濯機のお手入れ方法について分かりやすくお伝えします。
この情報があなたの洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯をもっと快適にするお手伝いができれば幸いです。
二槽式洗濯機について
二槽式洗濯機は脱水槽がなく、洗濯槽だけの洗濯機のためカビや汚れが一般的な洗濯機に比べて増殖しにくいです。
二槽式洗濯機は耐久性が高いため、長年にわたって使用されている家庭も多いです。
一般的な洗濯機よりも汚れの発生はしにくいですが、それでも長期間の使用によりカビや汚れが蓄積されますので、定期的な掃除が重要です。
二槽式洗濯槽の掃除方法について
二槽式洗濯機は一般的な洗濯機と比較して汚れが溜まりにくい設計ですが、それでも月に1回の定期的な掃除は必要です。
一般的な洗濯機の掃除方法とは異なるため、適切な手順に従って行うことが大切です。
具体的な掃除方法を洗濯槽と脱水槽に分けて紹介します。
STEP1:事前準備
洗濯槽クリーナーの掃除は簡単にできるため、あまり事前準備の必要は無いですが、必要な物を初めに紹介します。
①必要な物
洗濯槽クリーナー
塩素系の洗濯槽クリーナーか酸素系の洗濯槽クリーナを使用します。
塩素系と酸素系の違いや、おすすめのクリーナーについての紹介は後述します。
バケツ
洗濯機にぬるま湯を入れるために使用します。
雑巾
作業中に発生する汚れを拭き取るのに使用します。
STEP2:洗濯槽の掃除方法
事前準備が終わりましたら、ここからは実際に掃除をしていきます。
手順を丁寧に解説しますので、正しい方法で二槽式洗濯機をピカピカにしていきましょう!
②洗濯機を拭き掃除する
洗濯槽や洗濯機全体の拭き掃除を雑巾でします。
③洗濯槽クリーナーを入れる
洗濯機の電源スイッチを入れ、洗濯槽クリーナーの中身を洗濯機内に入れます。
この時、洗剤投入口から入れないように注意しましょう。
おすすめの洗濯槽クリーナーについては後述しますが、短時間で強い効果のある塩素系クリーナーがおすすめです。
④ぬるま湯を満杯まで入れる
洗濯槽に40度くらいのぬるま湯を洗濯槽の9割程まで入れます。
シャワーやホースが届かないご家庭はバケツを使用してぬるま湯を入れていきます。
温水洗濯機を使用している方は温水で給水し、その後、満杯までぬるま湯を入れて下さい。
水を多く入れることで、洗濯槽の上部まで洗浄が行き届くようになります。
塩素系クリーナーを使用する場合は、このまま手順⑤へ、
酸素系クリーナーを使用する場合は、手順⑥へスキップしてください。
⑤洗濯機を回す(塩素系クリーナーの場合)
塩素系クリーナーの場合、給水が終わったら、洗濯機を通常運転します。
洗濯槽にまだ汚れなどが確認できたらもう一度、空運転をします。
洗濯槽に汚れが確認できなくなったら、槽クリーナーでの掃除は完了です。
⑤洗いコースを5分行う(酸素系クリーナーの場合)
酸素系クリーナーの場合、給水が終わりましたら、5分ほど洗濯機を通常運転します。
洗濯機を回す目的はクリーナーをまんべんなく浸透させるためです。
⑥つけ置きして数時間待つ(酸素系クリーナーの場合)
5分ほど洗濯機を回したら、2〜6時間ほど放置してつけ置きします。
つけ置きの時間は使用するクリーナーによって異なるため、購入した商品の使用方法を確認してください。
⑦浮いたゴミを取る(酸素系クリーナーの場合)
待っている間、もしくは数時間のつけ置きが終わりましたら、洗濯機内に浮いた汚れをゴミ取りネットを使用してすくい取ります。
ゴミ取りネットが無い場合は、ストッキングなどをハンガーにかけて手作りすることもできます。
クリーニング後に浮いた汚れをそのまま排水すると、排水口つまりの原因に繋がりますので、すくい取るようにしてください。
⑧洗濯機を回す(酸素系クリーナーの場合)
ゴミをすくい取り除きましたら、洗濯機を通常運転します。
排水後に、まだ洗濯槽に汚れがある場合は、もう一度通常運転を行ってください。
汚れが確認できなくなったら、槽クリーナーでの掃除は完了です。
⑨完了
お疲れさまでした!
換気を行い、排水口周辺を清潔に拭き上げ、作業に使用した道具を片付けましょう。
ここで完了でもよいですが、次に脱水槽の掃除手順を解説します。
脱水槽の掃除方法について
洗濯槽の掃除が完了しましたら、脱水槽の洗浄も行うことをおすすめします。
先述した洗濯槽の手順とだいたい同じですが、排水ホースの扱いや脱水槽を回すタイミングが異なるため、注意が必要です。
STEP3:脱水槽の掃除方法
事前準備は同じなので、早速掃除方法について説明します。
⑩脱水機を拭き掃除する
脱水槽や脱水機全体の拭き掃除を雑巾でします。
⑪洗濯槽クリーナーを入れる
脱水機の電源スイッチを入れ、洗濯槽クリーナーの中身を洗濯機内に入れます。
⑫ぬるま湯を満杯まで入れる
脱水槽に40度くらいのぬるま湯を脱水槽の9割程まで入れます。
シャワーやホースが届かないご家庭はバケツを使用してぬるま湯を入れていきます。
水を多く入れることで、脱水槽の上部まで洗浄が行き届くようになります。
塩素系クリーナーを使用する場合は、このまま手順⑬へ、
酸素系クリーナーを使用する場合は、手順⑭へスキップしてください。
⑬脱水機を回す(塩素系クリーナーの場合)
塩素系クリーナーの場合、給水が終わったら、脱水機を通常運転します。
脱水槽にまだ汚れなどが確認できたらもう一度、空運転をします。
脱水槽に汚れが確認できなくなったら、槽クリーナーでの掃除は完了です。
⑭つけ置きして数時間待つ(酸素系クリーナーの場合)
洗濯槽では、ここで5分ほど洗濯機を回す手順がありましたが、脱水槽は回しません。
洗濯槽と違って脱水槽は回転数が早すぎるため湯が飛びちる恐れがあるからです。
もし、棒のようなものが手元にあれば軽く混ぜてみることをおすすめします。
脱水槽も洗濯槽と同様に2〜6時間ほど放置してつけ置きします。
つけ置きの時間は使用するクリーナーによって異なるため、購入した商品の使用方法を確認してください。
⑮浮いたゴミを取る(酸素系クリーナーの場合)
待っている間、もしくは数時間のつけ置きが終わりましたら、洗濯機内に浮いた汚れをゴミ取りネットを使用してすくい取ります。
クリーニング後に浮いた汚れをそのまま排水すると、排水口つまりの原因に繋がりますので、すくい取るようにしてください。
⑯脱水機を回す(酸素系クリーナーの場合)
ゴミをすくい取り除きましたら、脱水機を通常運転します。
排水後に、まだ洗濯槽に汚れがある場合は、もう一度通常運転を行ってください。
汚れが確認できなくなったら、脱水機の掃除は完了です。
⑰完了
お疲れさまでした!
換気を行い、排水口周辺を清潔に拭き上げ、作業に使用した道具を片付けましょう。
これでも、気になる臭いや汚れが払拭されない場合は、洗濯機クリーニング業者への依頼をおすすめします。
槽洗浄クリーナーを使用して掃除を行っても、カビを完全に除去することはできません。
根こそぎ掃除を行うためには分解洗浄を行う必要があるため、相談してみることをおすすめします。
おすすめの洗濯槽クリーナーについて
洗濯槽クリーナーとは、洗濯機内部のカビや汚れを取り除く専用の洗剤です。
湿気が多くカビが生えやすい洗濯槽を洗濯槽クリーナーを使用することで、簡単に洗濯機の内部を綺麗にすることができます。
洗濯槽クリーナーには、主に塩素系と酸素系の2種類のタイプがあります。
それぞれの特徴を紹介し、比較します。
塩素系の洗濯槽クリーナー
塩素系クリーナーは非常に強い殺菌力で、洗濯槽内のカビやバクテリアを除去します。
強力な漂白と殺菌効果がありますが、塩素ガスの発生や衣類への影響を避けるため、使用後は洗濯槽を十分にすすぎ、換気を行うことに注意が必要です。
以下はおすすめの塩素系クリーナーです。
塩素系クリーナーについての詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【洗濯機の掃除】塩素系の洗濯槽クリーナー(漂白剤)のメリデメをプロが解説
酸素系の洗濯槽クリーナー
酸素系クリーナーは、塩素系に比べて環境に優しく、使用後の臭いが少ないのが特徴です。
過炭酸ナトリウムを主成分としており、その発泡作用によって洗濯槽に付着したカビや汚れを剥がします。
衣類や肌に対する影響が少ないため、敏感肌の方や小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できますが、効果までに時間がかかります。
以下はおすすめの酸素系クリーナーです。
酸素系クリーナーについての詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【洗濯機の掃除】酸素系の洗濯槽クリーナー(漂白剤)のメリデメをプロが解説
クリーナーの比較
多くの商品メーカーは塩素系のクリーナーを推奨しています。
ドラム式洗濯機の方や短時間で強力な効果のある塩素系クリーナーをおすすめしますが、
掃除後の汚れがハッキリと見たい方や縦型洗濯機で塩素の臭いが気になる方は酸素系クリーナーがおすすめです。
塩素系クリーナー | 酸素系クリーナー | |
メリット | 短時間で強い殺菌効果 | 掃除のやりがいがあり肌に優しい |
デメリット | 臭いが強い | 手間と時間がかかる |
縦型洗濯機 | 使える | 使える |
ドラム式洗濯機 | オススメ | 使える |
注意点として、塩素系と酸素系のクリーナーを混ぜると、有害なガスが発生してしまうため、絶対に混ぜないようにしてください。
洗濯槽クリーナーのおすすめ詳細は以下の記事で解説しているため、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【人気】洗濯槽クリーナーのおすすめ10選!洗浄剤の種類と効果も紹介
簡単にできる日々のお手入れ方法を紹介
日々の洗濯機を使用する際に気を付けておけば、カビやホコリが発生しにくくなるコツがあります。
習慣にすることで、洗濯機を長持ちさせ掃除の際のダメージが少なくなるため、参考にしてください。
とくに汚れた洗濯物はコインランドリーを活用!
極端に汚れた衣類や、大きな布団などは自宅の洗濯機で洗うと洗濯機に負担がかかります。
これらはコインランドリーを利用することで、自宅の洗濯機を保護し、効率的に清潔に保つことができます。
洗剤や柔軟剤を多く入れすぎない
洗剤や柔軟剤の過剰な使用は、洗濯機内部の汚れやカビの原因になります。
使用量は製品の指示に従い、必要最小限に抑えましょう。
洗濯物はすぐに干す
洗濯が終わったら、できるだけ早く洗濯物を取り出して、乾燥機へ移すかすぐに干しましょう。
洗濯機内に洗濯物を放置すると、湿気が原因でカビや臭いの発生を招きます。
洗濯後、フタは開けたままにする
洗濯終了後は、洗濯機の扉やドアを開けて内部を乾燥させましょう。
これにより、湿気がこもりにくくなり、カビや臭いの発生を防ぐことができます。
その他の掃除箇所
ここまで、洗濯槽クリーナーのお掃除方法を紹介してきました。
洗濯機の掃除をする箇所は多岐にわたります。最後におすすめの掃除箇所について紹介します。
分解洗浄
槽洗浄ではとりきれない、こびりついたカビや汚れが多くあります。
これらは、こすり洗いや専用道具を用いて洗浄する必要があるため、1年に1度は分解洗浄を行って掃除することをおすすめします。
プロの業者に依頼すると短時間で、お使いの洗濯機を丸ごとピカピカな状態にすることができます。
分解洗浄の様子については以下の記事で詳細を解説しているため、参考にしてください。
プロ業者による洗濯機の掃除内容を紹介!分解洗浄で臭いやカビをクリーニング
排水口掃除
洗濯機の排水口は、汚れやカビがとても溜まりやすく、とくに臭いの原因になります。
槽洗浄だけでは排水口の汚れは除去できないため、排水口を取り外して、パイプクリーナーで排水口をしっかりと洗浄しましょう。
排水口のお掃除方法の詳細は以下の記事で解説しているため、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
洗濯機排水口の掃除方法をプロが紹介!汚れやつまりの原因も解説!
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、二槽式洗濯機のお掃除方法について詳しく説明しました。
お手入れを定期的に行うことで、洗濯機を清潔に保ち、洗濯物に嫌な臭いがつくことを防ぐことができます。
この他にも洗濯機清掃に関するコンテンツが多くあるため、気になる方はチェックしてください。
投稿者プロフィール
- 洗濯機クリーニングのスペシャリスト。洗濯機クリーニングの深い専門知識と高度な技術力を誇り、月に50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせます。教育係としても活動し、チームの技術向上をリード。その明るく前向きな対応は顧客から高く評価され、感動と笑顔をもたらしています。
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