【洗濯機の掃除】洗濯槽クリーナーは浄化槽に影響ある ?注意点を解説します

洗濯機の槽洗浄で槽クリーナーを使用することは、浄化槽に影響があるか不安な方は多いのではないでしょうか?
槽洗浄は適切な種類と量を使用すれば、浄化槽に悪影響を与えることはありません。
しかし、注意点がありますので、本記事では洗濯機の浄化槽の役割から、注意すべきポイント、さらには水だけでも槽洗浄の効果はあるのかについて解説します。
本記事を読むことで正しい槽洗浄を行えるため、ぜひ最後までご覧ください!

なおこの記事は、月間50台以上の洗濯機をクリーニングしている「洗濯機のまじん」スタッフが監修しています。
経験に基づき、洗濯機のお手入れ方法を分かりやすく解説!
この記事が洗濯機を清潔に保って、日々の洗濯を快適にする手助けになれば幸いです。

洗濯機の浄化槽とは

浄化槽(合併処理浄化槽)は、ご家庭の台所、浴室、洗濯機などの生活排水を現地で綺麗にする処理装置です。
特に下水道が整備されていない地域や個別の建物で用いられ、汚水の処理を通じて持続可能な水資源の循環を支えています。

浄化槽の中には多数の微生物が存在しており、その活躍によって汚水を分解し、清浄な水質に変えることで地域の環境保護に貢献します。
そのため、浄化槽の維持管理は、これらの微生物が健康で活動的であることが重要です。
浄化槽に悪影響を与えないためのポイントを次に解説します!

浄化槽への影響

適量の洗濯槽クリーナーを浄化槽へ排水しても問題はありません。
しかし、過剰な量や不適な種類の洗濯槽クリーナーを流してしまうと、微生物の活動に悪影響を及ぼし浄化機能の低下や悪臭発生に繋がります。

おすすめは酸素系の槽クリーナー

浄化槽を持つご家庭では酸素系槽クリーナーの使用がおすすめです。
通常、塩素系の槽クリーナーを推奨されることが多いですが、その強力な洗浄効果が浄化槽内の微生物を死滅させてしまう恐れがあります。
一方で酸素系の槽クリーナーは、塩素系に比べて洗浄力は若干劣りますが、微生物に対する影響が少ないため適しています。
製品の適量を守って槽洗浄を行った後は、すすぎ洗いを通常より1~2回多く行うとよいでしょう!

洗濯槽クリーナーの種類のまとめと、酸素系クリーナーの効果を詳細に解説している記事がありますので、気になる方は参考にしてください。

【人気】洗濯槽クリーナーのおすすめ10選!洗浄剤の種類と効果も紹介

【洗濯機の掃除】酸素系の洗濯槽クリーナー(漂白剤)のメリデメをプロが解説

洗濯用洗剤の量も注意

日々の洗濯時に使用する洗濯用洗剤の量にも注意が必要です。
過剰な量の洗剤や柔軟剤の使用は、浄化槽内の微生物に影響を与えます。
洗濯用洗剤は、洗濯槽クリーナーと同様に塩素系ではなく、可能であればリン酸塩を含まない無リン洗剤を使用するとよいでしょう。
また、洗濯時に水量を増やすことで、浄化槽へのダメージを軽減できます!

槽洗浄は水だけでも効果はある?

槽クリーナーを使用せずに、槽洗浄を行っても効果は期待できません。
これは、槽洗浄が槽クリーナーの化学反応によって汚れを落とすため、単にぬるま湯や水圧だけでは固着した汚れを除去できないからです。

浄化槽への影響を懸念して、槽クリーナーの使用を避けたい場合もあるかと思います。
しかし、洗濯機内部には石鹸カス、ホコリ、水アカ、カビ(黒カビ)などが想像以上に蓄積されているため、水だけではこれらの汚れ取り除くことは難しいです。
そのため、悪影響の少ない酸素系の槽クリーナーを適量で使用することをおすすめします!

水だけでは効果が見込めないことについては以下の記事でも解説しているため、参考にしてください。

洗濯機の槽洗浄は水だけでも効果はある?よくある疑問にプロが解説します

洗濯機の洗浄方法

槽洗浄

槽洗浄は月に1回の頻度で使用をおすすめしています!
洗濯機の槽洗浄には2通りの掃除方法があり、1つ目が槽洗浄コースを使用しないで「槽洗浄」する方法、2つ目が洗濯機のパネルにある「槽洗浄コース」で行う洗浄方法です。

槽洗浄コースを使用しない「槽洗浄」手順と、洗濯機のパネルについている「槽洗浄コース」の詳細な手順は以下の記事で解説しているため参考にしてください。

【洗濯機掃除の教科書】洗濯槽クリーナーの使い方をプロが徹底解説

【洗濯機掃除の教科書】槽洗浄コースの使い方や効果をプロが徹底解説します

分解洗浄

槽洗浄では落としきれない、こびりついたカビや汚れは多くあります。
これらは、こすり洗いや専用道具を用いて洗浄する必要があるため、1年に1度は分解洗浄をおすすめします。
プロの業者に依頼すると短時間で、お使いの洗濯機を丸ごとピカピカな状態に!

分解洗浄のやり方については以下の記事で詳細を解説しているため、参考にしてください。

【洗濯機掃除の教科書】分解洗浄の方法をプロが徹底解説-業者の相場も紹介

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、浄化槽がある場合の洗濯槽クリーナーは酸素系がおすすめな点について詳しく解説しました。
また、槽洗浄後は多めにすすぎ洗いをすることや、日頃の洗濯時も無リン洗剤がおすすめだと紹介しました。
洗濯機を正しく扱い、綺麗な状態にすることで、浄化槽や洗濯機本体を清潔に長持ちできます!
当サイトには他にも洗濯機清掃に関するコンテンツが多くあるため、気になる方はチェックしてください。

投稿者プロフィール

三浦 拓真
三浦 拓真
洗濯機クリーニングのスペシャリスト。洗濯機クリーニングの深い専門知識と高度な技術力を誇り、月に50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせます。教育係としても活動し、チームの技術向上をリード。その明るく前向きな対応は顧客から高く評価され、感動と笑顔をもたらしています。