シャープ 穴なし洗濯機の掃除方法をプロが徹底解説!デメリットは?
シャープの穴無し洗濯機の特徴と掃除方法について知っていますか?
穴無し洗濯機は一般的な洗濯機と比べて、特殊な構造をしているため注意が必要です。
この記事では、穴無し洗濯機のメリットとデメリットやお掃除方法を解説!
そして、おすすめのクリーナーや日々のお手入れ方法まで紹介します。
この記事を読むことによって、穴無し洗濯機についての理解が深まり、簡単なお手入れ方法が分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。
なおこの記事は、月間50台以上の洗濯機をクリーニングしている「洗濯機のまじん」スタッフが監修しています。
経験に基づき、洗濯機のお手入れ方法を分かりやすく解説!
この記事が洗濯機を清潔に保って、日々の洗濯を快適にする手助けになれば幸いです。
シャープの穴なし洗濯機について
穴無し洗濯槽とは
穴なし洗濯槽とは、従来の洗濯機に見られるような内槽の小さな穴が一切ないタイプの洗濯機です。
穴無し洗濯槽の特徴は主に3つあります!
1つ目は洗濯槽が汚れにくいこと、2つ目は節水で洗濯可能なこと、そして3つ目は衣類へのダメージが少ないことです。
一般的な洗濯機は、内槽(脱水槽)の多数の穴から外槽(洗濯槽)へ水が流れ、洗濯と脱水が行われます。
しかし、穴無し洗濯機ではこれらの穴がなく、洗濯時は内槽で水を循環させて洗浄し、
脱水時は内槽全体を高速回転させ、遠心力で水分を外槽へ押し出します。
その後、外槽に溜まった水は底から排水させる仕組みです。
次に、穴なし洗濯槽の具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します!
シャープの穴なし洗濯槽のメリット
洗濯槽が汚れにくい
穴なし洗濯機の最大の特徴は洗濯機内部の清潔さです。
一般的な洗濯機は、洗濯槽と脱水槽の間の穴を通じて汚れやカビが蓄積します。
しかし、穴なし洗濯機では、これらの穴が無いため汚れやカビが溜まりません。
そのため、一般的な洗濯機と比べでお掃除が簡単で、洗濯機が常に綺麗な状態で洗濯が行えます!
節水と高い洗浄力
シャープの穴なし洗濯機は無駄な水の使用を減らして洗濯ができます。
独自の水流技術の洗浄方法により、11kgタイプの洗濯機と比較して1回あたり約35リットルの節水効果があります!
水の使用量が少ない分、洗浄力に不安を抱えるかもしれません。
しかし、穴がないため水流が強く、もみ洗いとこすり洗いで高い洗浄効果を発揮します。
そのため、節水しながらも高い洗浄力で効率的に洗濯が可能です。
衣類へのダメージが少ない
水流が強い分、衣類へのダメージを心配されるかもしれませんが、むしろ衣類へのダメージは少ないです。
これは洗濯槽に穴がないため、衣類が引っかかり摩擦によるダメージを受けないから。
そのため、レースや細かい装飾が施された衣類や高価な服も安心して洗え、衣類を長持ちさせられます!
シャープの穴なし洗濯槽のデメリット
価格
シャープの穴なし洗濯機は、一般的な洗濯機と比べて価格がやや高いです。
これは特殊な構造をしているのに加え、人気があるためです。
メーカーや機種にもよりますが、一般的な10kgの洗濯機に比べるとシャープの穴なし洗濯機は、およそ5万円ほど高価で販売されています。
脱水が弱い
シャープの穴なし洗濯機は、一般的な洗濯機と比べて脱水効果が弱いです。
特殊な構造で脱水を行っているため、洗濯後の乾燥時間が長くなる可能性があります。
開発者の研究開発が進められていますが、一般的な洗濯機と比べて脱水効果が弱いため注意が必要です。
掃除の手間
シャープの穴なし洗濯機は特殊な構造のため、一般的な洗濯機とは異なる掃除方法が必要です。
分解洗浄など徹底的な掃除は専門技術が求められ、ご自身で行うのは困難です。
しかし、基本的な槽洗浄は簡単にできるため、次にシャープの穴なし洗濯槽の掃除方法を解説します!
シャープの穴なし洗濯槽の掃除方法
穴なし洗濯機は、一般的な洗濯機と比較して汚れが溜まりにくい設計ですが、月に1回の掃除をおすすめします。
一般的な洗濯機の掃除方法とは異なるため、以下で解説する適切な手順で掃除を行いましょう!
STEP1:事前準備
初めに事前準備として必要なアイテムを紹介します。
①必要な物
洗濯槽クリーナー
酸素系の洗濯槽クリーナもしくは、塩素系の洗濯槽クリーナーを用意しましょう。
酸素系と塩素系の違いや、ご自身の洗濯機にあったクリーナーについての紹介は後述します!
雑巾
作業中に発生する汚れを拭き取るために使用します。
バケツ
ぬるま湯を洗濯機に入れるために使用します。
温水機能を備えた洗濯機や、シャワーのホースが洗面台や浴室に届く場合は必要ありません。
STEP2:掃除方法
事前準備が終わりましたら、ここからは実際に掃除をしていきます。
丁寧に手順を解説しますので、洗濯機をピカピカにしていきましょう!
②洗濯機を拭き掃除する
雑巾で洗濯槽や洗濯機全体を拭きます。
③排水ホースをホース掛けにかける
排水ホースを取り外し、ホース掛けに上向きにかけます。
ホースをかけておかないと、水が勢いよく出てきてしまい床が濡れてしまうため忘れないようにしましょう!
④毛布コースを押す
洗濯機の電源を入れ、パネルにある「毛布コース」のボタンを押します。
機種によっては、「大物コース(洗いのみ)」を選択しましょう。
温水機能を備えた洗濯機の場合は温水を選択すると効果が高まります!
⑤洗濯槽を空にして、クリーナーを入れる
洗濯機が動いたら、スタートボタンを押して すぐに一時停止します。
洗濯機の中が空であることを確認し、洗濯槽クリーナーを洗濯槽に入れましょう。
クリーナーは洗剤投入口に入れないように注意し、適量を入れてください。
⑥放置する
洗濯槽クリーナーを洗濯槽に入れた後、電源を切ります。
その後、ふたを閉めて、ご使用のクリーナーに記載されている時間を放置します。
塩素系クリーナーの場合は約1時間、酸素系クリーナーの場合は約2~6時間です。
酸素系クリーナーを使用する場合は、放置している間に、浮かび上がったワカメ上の汚れをゴミ取りネットですくい取ってください!
⑦排水する
排水ホースをホース掛けから外します。
排水が勢いよく出てくるため、出てきた排水を複数回に分けバケツで受けましょう。
浴室や洗面所までホースが届く場合は、つまりが起こらないことに注意して直接排水も可能です!
排水が完了したら、排水ホースをもとの位置に戻します。
⑧脱水コースを行う
排水ホースが排水口に繋がっていることを確認し、脱水コースで運転しましょう。
これにより残った槽内の洗浄水を排水します!
⑨すすぎ運転をする
最後に、「毛布コース」または、「大物コース(洗いのみ)」を選択し、スタートボタンを押しましょう。
空運転のため、衣類や洗剤は入れないでください。
⑩完了
お疲れさまでした!
換気を行い、排水口周辺を拭き上げ、作業に使用した道具を片付けましょう。
槽洗浄を行っても悪臭や汚れが払拭されない場合は、洗濯機クリーニング業者への依頼をおすすめします。
なぜなら槽洗浄クリーナーの掃除では、カビを完全に除去することはできないからです。
根こそぎ掃除を行うためには、分解洗浄を行う必要があるため、クリーニング業者へ相談をおすすめします!
クリーニング業者の分解洗浄の様子を以下の記事で解説しているため、気になる方は参考にしてください。
プロ業者による洗濯機の掃除内容を紹介!分解洗浄で臭いやカビをクリーニング
おすすめの洗濯槽クリーナー
洗濯槽クリーナーとは、洗濯機内部のカビや汚れを取り除く専用の洗剤です。
湿気が多くカビが生えやすい洗濯機は、洗濯槽クリーナーを使用することで、簡単に洗濯機の内部を綺麗にできます。
洗濯槽クリーナーには、主に塩素系と酸素系の2種類のタイプがあるため、それぞれの特徴を紹介します。
塩素系の洗濯槽クリーナー
塩素系クリーナーは非常に強い殺菌力で、洗濯槽内のカビやバクテリアを除去します。
強力な漂白と殺菌効果がありますが、塩素ガスの発生や衣類への影響を避けるため、使用後は洗濯槽を十分にすすぎ、換気を行うことに注意が必要です。
以下はおすすめの塩素系クリーナーです。
塩素系クリーナーについての詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【洗濯機の掃除】塩素系の洗濯槽クリーナー(漂白剤)のメリデメをプロが解説
酸素系の洗濯槽クリーナー
酸素系クリーナーは、塩素系に比べて環境に優しく、使用後の臭いが少ないのが特徴です。
過炭酸ナトリウムを主成分としており、その発泡作用によって洗濯槽に付着したカビや汚れを剥がします。
衣類や肌に対する影響が少ないため、敏感肌の方や小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できますが、効果までに時間がかかります。
以下はおすすめの酸素系クリーナーです。
酸素系クリーナーについての詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【洗濯機の掃除】酸素系の洗濯槽クリーナー(漂白剤)のメリデメをプロが解説
クリーナーの比較
クリーナーの価格は、種類によって大きな差はありません。
多くの商品メーカーは塩素系のクリーナーを推奨しています。
ドラム式洗濯機の方や短時間で強力な効果のある塩素系クリーナーをおすすめしますが、
掃除後の汚れがハッキリと見たい方や縦型洗濯機で塩素の臭いが気になる方は酸素系クリーナーがおすすめです。
塩素系クリーナー | 酸素系クリーナー | |
メリット | 短時間で強い殺菌効果 | 掃除のやりがいがあり肌に優しい |
デメリット | 刺激臭が強い | 手間と時間がかかる |
縦型洗濯機 | 使える | 使える |
ドラム式洗濯機 | オススメ | 使える |
注意点として、塩素系と酸素系のクリーナーを混ぜると、有害なガスが発生してしまうため、絶対に混ぜないでください。
洗濯槽クリーナーのおすすめ詳細は以下の記事で解説しています!
【人気】洗濯槽クリーナーのおすすめ10選!洗浄剤の種類と効果も紹介
【豆知識】日々のお手入れ方法
日々の洗濯機を使用する際に気を付けておけば、カビやホコリが発生しにくくなります。
習慣にすることで洗濯機が長持ちするため、5つの豆知識を参考にしてください!
とくに汚れた洗濯物はコインランドリーを活用!
極端に汚れた衣類や大きな布団などは、自宅の洗濯機に大きな負担をかける可能性があります。
これらは、自宅の洗濯機の容量を超え、適切な洗浄が困難になるため故障の原因になるのです!
そのため、汚れた衣類や大きな布団などはコインランドリーの利用をおすすめします。
これにより、自宅の洗濯機を清潔に保つことができます!
洗剤や柔軟剤を多く入れすぎない!
洗剤や柔軟剤の過剰な使用は、洗濯機内部の汚れやカビの原因になります。
これらを過剰に使用すると、すすぎ残りが洗濯機内に蓄積し、排水不良を引き起こしてカビの成長を促進します。
洗剤や柔軟剤の使用量は製品の指示に従い、必要最小限に抑えましょう!
洗濯物はすぐに干す!
洗濯機内に洗濯物を放置すると、湿気が原因でカビや悪臭を引き起こします。
そのため洗濯が終わったら、できるだけ早く洗濯物を取り出して干しましょう!
洗濯後、フタは開けたままにする!
洗濯後の洗濯機は湿気が豊富で、カビや悪臭の発生を促進させます。
そのため洗濯後は、洗濯機のフタを開けて内部を乾燥させましょう!
週に1回、乾燥機能を使う!
乾燥機能を定期的に使用することで、洗濯機内部の湿気除去が可能です。
特に梅雨時期のような湿気が高い季節には効果的です。
週に1回を目安に乾燥機能だけを運転し、湿気を取り除きましょう!
その他の掃除箇所
ここまで、穴無し洗濯機の洗濯槽クリーナーを用いた掃除方法を紹介しました。
洗濯機を掃除する箇所は多岐にわたるため、最後におすすめの掃除箇所について紹介します。
分解洗浄
槽洗浄では落としきれない、こびりついたカビや汚れは多くあります。
これらは、こすり洗いや専用道具を用いて洗浄する必要があるため、1年に1度は分解洗浄をおすすめします。
プロの業者に依頼すると短時間で、お使いの洗濯機を丸ごとピカピカな状態にできます。
分解洗浄のやり方については以下の記事で詳細を解説しているため、参考にしてください。
【洗濯機掃除の教科書】分解洗浄の方法をプロが徹底解説-業者の相場も紹介
排水口掃除
洗濯機の排水口は、汚れやカビがとても溜まりやすく、とくに悪臭の原因になります。
槽洗浄だけでは排水口の汚れは除去できないため、排水口を取り外して、パイプクリーナーで排水口をしっかりと洗浄しましょう。
排水口のお掃除方法の詳細は以下の記事で解説しているため、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
洗濯機排水口の掃除方法をプロが紹介!汚れやつまりの原因も解説!
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、穴無し洗濯機のメリットやデメリットから、掃除方法について詳しく解説しました。
洗濯機のお手入れを定期的に行うことで、清潔に保ち洗濯物に嫌な臭いがつくことを防げます。
この他にも洗濯機清掃に関する記事が多くあるため、気になる方はチェックしてください!
投稿者プロフィール
- 洗濯機クリーニングのスペシャリスト。毎月50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせることで顧客からの絶大な信頼を築いています。単に清掃を行うだけでなく、お客様とのコミュニケーションを重視し、日々のお手入れ方法について専門的なアドバイスを提供。期待を超えるサービスで、お客様に感動と笑顔をお届けします。