洗濯機掃除は回すだけ?洗剤を使った簡単クリーニング方法を紹介!
洗剤を使った簡単な洗濯機の掃除方法をご存知でしょうか?
洗濯機の内部はカビや汚れが蓄積しており、定期的な掃除が必要です。
- 「洗濯物や洗濯機が臭く、ホコリが付着する・・・」
- 「洗浄時間や乾燥時間が長く、しっかり洗濯・乾燥されていない・・・」
このようなお悩みのある方は、「槽洗浄」を行うと改善の見込みがあります!
本記事では、洗濯機掃除の必要性や、定期的に行う槽洗浄の方法、おすすめの洗浄剤を紹介します。
また、日々のお手入れ方法のコツまで分かりやすく解説しますので、最後まで是非ご覧ください。
Contents
なお、この記事は、月間50台以上の洗濯機をクリーニングしている「洗濯機のまじん」スタッフが監修しています。
経験に基づき、洗濯機のお手入れ方法を分かりやすく解説!
この記事が洗濯機を清潔に保ち、日々の洗濯を快適にする手助けになれば幸いです。
洗濯機の汚れ
一見、綺麗に見える洗濯機ですが、内部はカビや汚れがびっしり詰まっており、これらを放っておくと以下の悪影響を生じさせます。
- 洗濯物や洗濯機が臭くなる
- 洗いたての洗濯物にカビやホコリが付着する
- 洗浄能力や乾燥能力の低下
- 電気代・水道代が上がる
洗濯機が汚れた状態で洗濯すると、洗濯槽や洗濯機の排水口から異臭の他、洗った洗濯物からホコリや異臭が発生します。
また、カビは皮膚炎やアレルギー反応など健康上の被害に繋がる恐れもあります。
さらに、機械の動作に影響を及ぼし洗浄能力や乾燥能力が低下し、その結果、衣類が正しく洗浄されず、汚れが落ちない他、乾燥時間が長くなり月々の電気代と水道代が増します。
洗濯機の汚れが蓄積すると最悪の場合、洗濯機が故障し修理費用や新しい洗濯機を購入する必要があります。
洗濯機は洗剤と水を使用しているため、綺麗に保たれていそうなイメージですが、実際は異なります。
定期的なお掃除が必要なため、ご自身で行える槽洗浄の方法を次に紹介します!
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洗濯機は掃除が必要?掃除の頻度や手順をプロが徹底解説!
洗濯機の掃除にオススメな洗剤5選!人気の洗剤もプロが比較
槽洗浄の方法
洗濯機は1ヵ月に1度の頻度で槽洗浄が必要です!
「槽洗浄」とは、洗濯機内部の洗濯槽を専用の洗剤(洗濯槽クリーナー)を使用して清掃する方法です。
槽洗浄を行うことで、洗濯機内に潜むカビや雑菌を除去し、洗濯機本来の性能に回復させます。
槽洗浄には「槽洗浄コースを使用しないで行う方法」と、「洗濯機のパネルにある槽洗浄コースで行う方法」の2通りあり、どちらもお手軽に掃除ができます!
※洗濯槽クリーナーの効果や種類、おすすめは後述します
槽洗浄コースを使用しないで行う方法
槽洗浄コースを使用しないで行う方法は、洗濯機のパネルに「槽洗浄コース」が付いていない方向けです!
手順は以下の3ステップで行えます。
- 洗濯槽クリーナーを空の洗濯機に入れる
- ぬるま湯を高水位(洗濯機の9割)で入れる
- 塩素系クリーナーの場合、洗濯機の「標準コース」(洗い→すすぎ→脱水)で運転し完了
- 酸素系クリーナーの場合、洗いコースを5分行い、2〜6時間ほどつけ置きして放置し、「標準コース」で完了。
槽洗浄コースを使用しない「槽洗浄」の詳細手順は、下記の記事で解説しています。
【洗濯機掃除の教科書】洗濯槽クリーナーの使い方をプロが徹底解説
槽洗浄コースで行う方法
洗濯機のパネルに「槽洗浄コース」が付いている洗濯機をお持ちの方は、ボタン1つで槽洗浄が可能です!
手順は以下の4ステップで行えます。
- 洗濯槽クリーナーを空の洗濯機に入れる
- 洗濯機の「槽洗浄コース」で運転する
- 数時間待機する
- すすぎ洗いを行い脱水をする
洗濯機のパネルについている「槽洗浄コース」の詳細手順は、以下の記事で解説しています。
注意点として、酸素系クリーナーを使用する場合は、つけ置き時に洗濯機内に汚れが浮いてきますので、ゴミ取りネットを使用してすくい取るようにしましょう!
浮いた汚れをそのまま排水すると、排水口つまりの原因に繋がります!
おすすめの洗濯槽クリーナー
洗濯槽クリーナーは主に、塩素系漂白剤クリーナーと酸素系漂白剤クリーナーの2種類があります。
おすすめは短時間で強い洗浄効果のある塩素系クリーナーです!
塩素系 | 酸素系 | |
メリット | 短時間で強い効果 | 掃除のやりがい |
デメリット | 臭いが強い | 手間と時間を要す |
槽洗浄 | 約1時間 | 約2~6時間 |
槽洗浄コース | 約2〜3時間 | 約5〜11時間 |
水温 | 冷水~ぬるま湯 | ぬるま湯 |
ドラム式洗濯機 | オススメ | 使える |
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洗濯槽クリーナーのおすすめ10選!洗剤の種類と効果も紹介
塩素系
塩素系クリーナーは非常に強い殺菌力で、洗濯槽内の頑固なカビやバクテリアを短時間で効率的に除去します。
また、水温も冷水でも洗浄効果を期待できるため、温水機能付き洗濯機ではない場合でも手軽に掃除が可能です。
洗濯機掃除は塩素系クリーナーを使用することをおすすめします!
しかし、塩素特有の臭いや、漂白効果による衣類への影響を避けるため、使用後は洗濯槽を十分にすすぎ、換気を行うことに注意が必要です。
多くの洗濯機メーカーも塩素系クリーナーの使用を推奨しており、特に以下のクリーナーがおすすめです。
塩素系クリーナーについての詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
酸素系
酸素系クリーナーは、過炭酸ナトリウムを主成分としており、その発泡作用によって洗濯槽に付着したカビや汚れを剥がします。
衣類や肌に対する影響が少ないため、敏感肌の方や小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。
掃除中はプクプクと泡がたくさん発生するため、掃除のやりがいを感じたい方や、塩素系の臭いが苦手な方にもおすすめです!
しかし、泡が大量に吹き出るため使用量に注意が必要で、塩素系クリーナーと比べると洗浄効果に劣り、洗浄時間も約2〜11時間と長いです。
また、水温もぬるま湯(45〜50℃)に設定しなければなりませんので、温水機能付き洗濯機ではない場合はバケツやホースでぬるま湯を洗濯槽に入れる手順が必要になります。
酸素系クリーナーについての詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【洗濯機の掃除】酸素系の洗濯槽クリーナー(漂白剤)のメリデメをプロが解説
塩素系漂白剤のハイターも!
白無地衣料専用の塩素系漂白剤であるハイターも槽洗浄におすすめです。
成分の次亜塩素酸ナトリウムによって、洗濯槽のカビや汚れを溶かして殺菌してくれます。
ハイターは槽洗浄以外にも幅広く使用でき、洗濯機メーカーも推奨している洗浄剤です。
なお、ハイターは台所用の「キッチンハイター」とは別商品です。
ハイター商品に関しての詳細や掃除手順は以下の記事で解説しているため参考にしてください。
塩素系漂白剤クリーナーを使用した洗濯機の掃除方法をプロが解説!
ハイターを使用した槽洗浄のやり方!キッチン/ワイドハイターで可能?
槽洗浄でよくある疑問
槽洗浄は水だけでも効果はある?
洗濯槽クリーナーを使用せずに、槽洗浄を行っても効果は期待できません。
これは、槽洗浄が槽クリーナーの化学反応によって汚れを落とすため、単にぬるま湯や水圧だけでは固着した汚れを除去できないからです。
水だけでは効果が見込めないことについては以下の記事でも解説しているため、参考にしてください。
洗濯機の槽洗浄は水だけでも効果はある?よくある疑問にプロが解説します
重曹やクエン酸で代用可能?
重曹やクエン酸(酢)で槽クリーナーの代用はおすすめできません。
どちらも手頃な掃除には向いていますが、頑固な洗濯槽の汚れやカビを落とすには限界があるためです。
特にクエン酸は、洗濯機の金属を腐食させる効果があり、これによって洗濯機内部のサビや故障に繋がる可能性もあるため使用は避けてください。
また、重曹とクエン酸を混ぜ合わせるのもおすすめできません。
これらは、互いの性質(酸性とアルカリ性)を打ち消し合っており、瞬間的な効果しか期待できず、数時間かけて洗浄する槽洗浄には不向きだからです。
重曹やクエン酸の洗濯機掃除においての詳細は以下の記事で解説しているため参考にしてください。
重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダで洗濯機の掃除はできる?プロが解説します
槽洗浄の頻度は?
洗濯槽クリーナーを使用した槽洗浄は、1ヵ月に1度の頻度で行いましょう。
洗濯槽クリーナーの成分には、蓄積した汚れを除去する成分の他、防カビ成分が含まれているため、月に1度の頻度で行うことにより、綺麗な状態をキープできます。
ただし、長年お掃除を行っていない場合は、槽洗浄だけでは汚れが落ちきらず、洗濯機を分解して根こそぎ洗浄する必要があります。
槽洗浄だけで完全に除去できる?
洗濯機は槽洗浄では落としきれない汚れや、洗濯槽クリーナーが行き届かない箇所が多くあります。
たとえば、脱水槽などの汚れが固着してこすり洗いを行わないと除去できない場合や、槽洗浄で洗濯槽クリーナーが行き届かないフィルター裏や洗濯槽上部へは、槽洗浄の効果を発揮できません。
また、排水口や乾燥フィルターなど、洗濯槽クリーナー以外の掃除が必要な箇所もあります。
4人家族で毎日洗濯機を使用するご家庭で1年以上洗濯機のお手入れを行っていない場合は、特に想像以上に汚れが蓄積しています。
特に、槽洗浄以外でお手入れが必要な掃除箇所と掃除方法は、「排水口の掃除」、「排水ホースの掃除」、「洗濯槽の分解洗浄」です。
洗濯機の掃除は適切な洗剤を使用!
槽洗浄だけで完全に汚れを除去できないため、洗濯機の掃除は排水口や排水ホースなども行う必要があります。
また、洗濯機の部品ごとに発生する汚れの種類や汚れ具合が異なるため、洗濯機の箇所に適した洗剤を使用しましょう!
具体的には、以下の表に記載している5つ洗剤がおすすめです。
掃除パーツ | 洗剤の商品名 |
洗濯槽 | 洗たく槽カビキラー(塩素系) |
排水口の内部 | パイプユニッシュ |
ゴムパッキン ※1 | カビキラーPRO最強ジェル |
その他パーツ | バスマジックリン |
パーツのひどい汚れ | カビキラー |
以下の記事でオススメの洗剤をパーツごとに紹介しておりますので参考にしてください。
排水口の掃除
洗濯機の排水口は髪の毛やカビ、ヘドロ汚れが蓄積しており、排水詰まりや異臭が発生します。
洗濯槽クリーナーでは、排水口のヘドロ汚れまで除去することは厳しいケースが多いため、排水口専用のクリーナーを使用する必要があります。
具体的には、洗濯機の排水口内部の掃除は「パイプユニッシュ」を使用すれば排水口汚れは除去できます!
なお、洗濯機の排水口が丸ごと見える場合や、パイプクリーナーだけでは不十分の場合は、排水トラップを分解して徹底的な掃除をおすすめします。
洗濯機の排水口掃除について詳細記事が他にありますので参考にしてください。
洗濯機の排水口掃除はパイプユニッシュ!臭いやつまりの掃除方法を紹介
【簡単】洗濯機の排水口を外さずに掃除する方法を紹介
【洗濯機掃除の教科書】排水トラップの外し方と掃除方法をプロが徹底
排水ホースの掃除
排水ホースには様々な汚れやカビが蓄積し、黒ずみや悪臭を引き起こすほか、詰まりによる水漏れや洗濯機の故障の原因となる恐れがあります。
排水ホースは目につきにくく、見落とされがちですが、月に1回のお手入れをおすすめします!
特に、排水ホースの内側はヘドロ汚れが蓄積しているケースもあるため、パイプクリーナーを使用しても良いでしょう。
排水ホースは取り外して掃除を行うのがベストですが、なかには洗濯機側の取り外しが困難なケースがあります。
無理に排水ホースを取り外そうとすると排水ホースが壊れてしまいますので、難しい場合は業者に依頼をしましょう。
なお、排水ホースの掃除方法について詳細記事が他にありますので参考にしてください。
洗濯機の排水ホースを掃除!パイプユニッシュの使い方をプロが解説します
【簡単】洗濯機の排水ホースの掃除方法をプロが徹底解説
洗濯槽の分解洗浄
洗濯槽クリーナーの掃除は月に1度の頻度でおすすめしていますが、槽洗浄では落としきれない汚れや、クリーナーが行き届かない箇所が多くあります。
たとえば、フィルター裏や脱水槽に固着した頑固な汚れは洗濯槽クリーナーでは除去できない汚れが多く、洗濯槽上部やパネル裏などは洗濯槽クリーナーが届かずカビやホコリ汚れが蓄積しています。
そのため、洗濯機を分解して徹底的に洗浄する必要があります。
洗濯機の分解洗浄はプロの作業員が行っても4時間以上かかることがあります。
洗濯機は電気と水を扱う精密な家電のため、慎重に行う必要があるからです。
初心者の方が挑戦しても丸一日かけても終わらなかったり、途中で元に戻せなくなったりするケースがあるため、コストパフォーマンスを考慮して業者依頼も検討してもよいでしょう!
分解洗浄の方法をプロが徹底解説-業者の相場も紹介
ドラム式洗濯機の分解掃除を自分で!やり方をプロが紹介
【おすすめ】洗濯機の掃除業者12社ランキング!料金やサービス内容で比較
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、槽洗浄は洗濯槽クリーナーを入れて洗濯機を回すだけの掃除方法だと紹介しました。
また、おすすめの洗剤や、槽洗浄のよくある疑問、槽洗浄だけでは不十分であることも解説しました。
定期的な洗濯機掃除を行うことで、日々の洗濯が気持ちよくなることでしょう!
当サイトには他にも洗濯機清掃に関するコンテンツが多くあるため、気になる方はチェックしてください。
投稿者プロフィール
- 洗濯機クリーニングのスペシャリスト。洗濯機クリーニングの深い専門知識と高度な技術力を誇り、月に50台以上の洗濯機を新品同様に蘇らせます。教育係としても活動し、チームの技術向上をリード。その明るく前向きな対応は顧客から高く評価され、感動と笑顔をもたらしています。
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